2010年12月13日(月)
マイクロソフトは12月13日、同社のポータルサイト『MSN』のリニューアルを1月17日に実施すると発表。また、NHN Japanとの業務提携を行い、ゲームポータルサイト“ハンゲーム”でサービス中のタイトルをベースに、“MSNゲーム”を開設する。
▲マイクロソフト コンシューマ&オンライン事業部 エグゼクティブ・プロデューサーのショーン・チュウ氏。 |
まず最初に、マイクロソフト コンシューマ&オンライン事業部 エグゼクティブ・プロデューサーのショーン・チュウ氏が登壇。リニューアルの理由について、「『MSN』自体は現在も順調にページビュー、ユニークユーザーを伸ばしてはいるが、その他大手ポータルサイトを含め全体的にこの1~2年でページビューで苦戦しつつある背景、また業界を取り巻く環境を考えてオープン化、ソーシャル化は外せない。HotmailやMSN Messengerといったツール、ニュースサイトなどと連携した既存ポータルとしての機能に加えて、“毎日、何度も使いたくなるポータルサイト”を目標に、よりユーザーフレンドリーに生まれ変わるため」と述べた。
▲主要サービスも大幅にリニューアル。 | ▲新『MSN』のデザイン。 | ▲MSNロゴも一新される。キーワードは“さがすの先へ、ようこそ”だ。 |
現時点でも『MSN』サイトではニュース、トピック、エンタメといったコンテンツを利用できるが、リニューアル後はHotmail、mixi、Twitter、Facebookへのアクセスもポータル上から可能に。ショーン・チュウ氏によれば、『MSN』のユーザー属性は平均年齢40歳前後の有職者で男女比率は6:4、年収1千万台のユーザーが他のポータルサイトより多い傾向が見られ、就業時間中の利用も多いとのこと。そのため、mixiやTwitterなど会社内からは利用しづらいサービスも、『MSN』経由であれば気軽にアクセスできるようになる。その他、日本独自仕様としてシンプルで見やすい背景、年齢層に合わせた目に優しいフォント、他国の『MSN』とは異なるデザインなども採用されているそうだ。
また、アドバタイジング統括本部長の原邦雄氏は、Windows Live IDとの連携によってユーザーには付加価値の高いサービスの提供が、クライアント側にはターゲティング広告の強化というメリットがある点を強調していた。
▲ポータル上からTwitterのタイムラインをリアルタイムにチェックできる。これなら目立たないから社内でも使いやすい? |
続いてコンテンツの一つとして提供される“MSNゲーム”についてNHN Japan代表取締役社長の森川亮氏が解説。両社の役割だが、コンテンツの開発・調達、運営、コミュニティサービスの管理と運営をNHN Japan、マイクロソフト側は“MSNゲーム”へのユーザー誘導とサイト内の広告販売を担当する。
森川氏によれば同社の“ハンゲーム”利用者層は10代~20代、かつゲームに興味がある男性ユーザー、コアゲーマーなどに限定されやすい。しかし、“MSNゲーム”と組むことでこれまでゲームに興味がなかったような幅広いユーザー層を取り込み、日本最大のソーシャルゲームプラットフォームの構築を狙っていくと述べた。
1月17日のリニューアル時点でプレイ可能なタイトルは約130タイトルを予定。ハンゲームの既存タイトルをそのまま持ってくるのではなく、『MSN』の利用者層、生活シーンに合わせたタイトルを選別して展開するとのことだ。また、WindowsLive IDとの連携で、MSN Messengerのアイコン画像にハンゲームのアバターを表示できる。
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