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2010年12月23日(木)

【V&B座談会 後編】『ヴィーナス&ブレイブス』の魅力を100年間語り継ぎたい!

文:ごえモン

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』

 バンダイナムコゲームスから、2011年1月20日に発売されるPSP用ソフト『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~(以下、ヴィーナス&ブレイブス)』。特集第4回となる今回は、本作の魅力に取り付かれた編集者4人による座談会の後編をお届けする。

【座談会参加メンバー紹介】

KYS
 『電撃ARCADEカードゲーム』の編集。本作の原点『7(セブン)~モールモースの騎兵隊~』からのファンで、本作では特に戦闘システムが好き。

やままや
 電撃オンラインの乙女部名誉顧問。乙女部所属だが、コアなS・RPGが大の好物。しかし、クロニクルモードでは10年持たないらしい。

押野
 “電撃ハードゲーマー”でブログを書いている営業マン。ローテーションバトルは好きだが、計算はあまりせずにゴリ押しでプレイする。

ごえモン
 電撃オンラインのギャルゲー番長。実はS・RPG好き。20年来の中二病を患っているため、本作の“100年間戦う”という設定がとにかく好き。


■皆さんどんな戦い方をしていました?

ごえモン(以下、ごえ):『ヴィーナス&ブレイブス』といえば、やっぱりローテーションバトルが最大の特徴と言っても過言ではないですよね。

やままや(以下、やま):ローテーションバトルは本当におもしろいですよね。

KYS:このゲームの戦闘って、戦う前から結果がわかるじゃない? そこが最高だよな。

押野:そうですね。敵の能力値とかどのターンに特殊攻撃をするとか、すべて事前に開示されているので、こっちはその情報をもとに最適な編成を考えていくという、本当に練り込まれたシステムですよね。

KYS:敵の思考もおもしろいよね。弱いやつを狙うとか、リーダーを狙うとか。そしたら、リーダーの後ろには強力な防御補助を持ったキャラを置こう、とかなるじゃない。

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲戦闘前に敵のステータス、攻撃パターン、行動原理などを見ることができる。これらを参考に、電卓片手に最適解を見つけるのが本当におもしろい。

ごえ:若干詰め将棋に近いですよね。ランダム要素もほとんどなくて、ただボタンを連打していれば勝てるような戦闘とは全然違います。

やま:ランダム要素というと、サムライのエクストラアタックとか盗賊団との戦闘ぐらいですよね?

KYS:前編でもちらっと話題にしたけど、サムライはウザイな(笑)。せっかくトドメを指すキャラを計算して調整していたのに、途中でエクストラアタックが出て、サムライのレベルだけがどんどん上がっていく。

押野:サムライは攻撃力が高くて頼りになる職業なんですけどね。あとローテーションバトルでは“戦闘に出せるのが7人”っていうのが妙ですよね。

ごえ:必ず1人余っちゃうんですよね。

やま:前列と中列を3人で固めると後列が1人になるし、2人にすればどこかが3人になって、1人は補助を受けられなくなっちゃう。

押野:なので、私はストーリーモードではいつもブラッドをひとりぼっちにしてました。

KYS:ブラッドは自回復があるしね。後列にローテーションすれば、ダメージを自分で回復してくれるから、1人でもしっかり戦える。

押野:「おまえは複数攻撃とか列攻撃を耐えておけ!」みたいな使い方をしてました(笑)。

ごえ:へぇー。皆さんもそれぞれ独自の戦法があると思いますが、どんな戦い方をよくしていました?

KYS:俺はデカイ一撃を出すのが好きだった。後列に列回復のキャラとアーチャーかヴァルキリーを置いて、エクストラチャージをさせて十分に力をためた後、中列から矢をズドン! みたいに一気に倒してたな。

『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』 『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
▲後列で回復を行うと、キャラクターの体からオーラのようなものがあふれ出す。これがエクストラチャージで、この時の攻撃力は最大で3倍にもなる。

やま:じゃあ、エクストラチャージをさせた攻撃キャラがトドメを指すように計算していたんですか?

KYS:いや……ぶっちゃけあんまり計算はしてなかった(笑)。とにかくデカイ一撃を当てて、その後は誰かが倒せばいいだろうっていう感じ。

ごえ:まあ、最強キャラを作ろうと思わなければ、無理にトドメを指すキャラを計算しなくてもいいですからね。やままやは?

やま:私も、実はあんまり計算しないタイプでした。強いやつが1人だけ活躍して強くなっていって……だからクロニクルモードで10年持たなかったんですね(笑)。

押野:前編で“アルメセラ年代記”で100年戦えないっていう発言もありましたげど、本当にこのメンバーでよかったんでしょうか? ……ちなみに、ごえモンは計算してました?

ごえ:僕は皆さんと違って、本当に育てたいキャラクターはすぐにレベル5まで上げて、成長率が上げるようにちゃんと計算していましたよ。戦法は、弱い敵にはローテーションなしの速攻戦法で、強力な敵の時は長考して誰も殺さずにしていましたね。

やま:さっきごえモンのデータを見せてもらったんですが、前列にサムライ2人、中列に魔女2人、ヴァルキリー&アーチャー1人、後列に神官っていうメンバーでしたよ。

KYS:ローテーションする気がまったくない編成だな!

押野:しかも後列に神官って……。

ごえ:後列に回さないので、神官はテキトーです(笑)。弱い敵だと大体はこんな感じの編成で瞬殺ですね。しかもサムライ×魔女、アーチャー×ヴァルキリーのカップルが3組成立するので二度おいしいです。

やま:この編成は気に入らない! 魔女のパートナーは剣闘士がジャスティスです! 同じ理由で魔騎士と聖騎士も!!

KYS:見るところそこなんだ(笑)。

ごえ:なんかすいません……。わ、話題を変えましょうか! 戦闘といえば音楽も素晴らしいですよね!

押野:無理やり変えてきましたね。でも音楽は確かにいいんですよ。ナグゾスサールと戦う時の音楽もいいですし、戦闘以外にも『涙のしずく』という曲が私は大好きですね。

KYS:音楽といえば『Waltz for Ariah』も外せないが、これ体験版には入ってなかったんだよな。

ごえ:ふっふっふ。皆さんに朗報があります。

押野:……もしかして?

ごえ:この間、製品版を少しだけプレイさせてもらったんですが、なんと『Waltz for Ariah』がしっかり収録されていました!

KYS押野やま:キターーーーーーーー!

やま:『ヴィーナス&ブレイブス』といえば『Waltz for Ariah』、『Waltz for Ariah』といえば『ヴィーナス&ブレイブス』ですからね。この曲をプロモーション映像で聴いて、ファンになった人も多いですから、これはうれしい情報だと思います。

ごえ:ええ。既存のファンはもちろん、ぜひ、ゲーム業界に名を残すこの名曲を今のユーザーにも聴いてほしいですね。

(C)2011 NBGI

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