邪魔するの？　死にたいの？――『アルカナハート3』キャラクター紹介第4弾

「お姉さんのカッコよさに惚れてもイイよ？」

　千年守・朱鷺宮神依に仕えるあやかしの忍び・犬若丸一族から派遣された格闘少女。好奇心の強い楽天家で、何事も“カッコいいかどうか”で判断する。妹の犬若なずなをどんな時も気にかけているが、決してそれを表には出さず、いつも余裕たっぷりの態度を取っている。実は努力家でもあるが、努力しているところを他人に見られるのはカッコ悪いと思っている。抜群の美声を持ち、かつて深山で唄ったその歌声は音のアルカナ・フェネクスをも魅了した。現在は一族ゆかりの人間が経営する赤羽の甘味処・稲穂庵に身を寄せ、ウェイトレスをしている。

■音のアルカナ“フェネクス”

ありとあらゆる音を自在に操る高次の存在。音楽に陶酔する人々の情動が、その存在の源泉となる。その声は心をかき揺らす天上の歌にもなり、破壊をもたらす振動波ともなる。あかねの歌声に惚れ込み、彼女のために無償で力を貸している。

■さくらいとおるさんのコメント

　『アルカナ2』を作り終えた時点で、漠然と高校生のキャラが欲しいということは思っていました。あと年上成分をうまく生かして、ちょっと達観しつつもみんなとの距離を詰められるようなキャラが欲しいと思っていました。そんなわけで最初の発注は「御苑女学園の高等部の制服を描いて」でした。

　あかねもいろいろとバランスが難しいんですよ、特に「嫌味じゃないように年上ぶる」ところとか。わりと飄々（ひょうひょう）としていて、キャラ的には実に格闘ゲーム向きで書きやすくはあるので、あまり手のかからない子でした。自立してますね。なずなが大好きすぎて妹離れできないところ以外は。

　最初にあかねのデザインを見た時に、髪の毛先の色が変わってることに気が付いたんで「こんな面倒なことやるんですか？」と担当デザイナーに訊ねたら、「それぐらいやらないとダメだ」と即答されました。アレ、地味に大変なんでぜひとも犬若姉妹の毛先を見て楽しんでください（ムチャぶり）。