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2011年1月15日(土)

【電撃G’sオンライン】第6回では中澤工さん最新作『ルートダブル -Before Crime * After Days-』に迫る!

文:電撃オンライン

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続いて3つ目の事象として“生き残れるのは6人”らしい。メルトダウンで、研究所内に放射能汚染が始まっているわけだけど、助けに来たレスキュー隊は放射能を完全に1時間だけ防げる薬を合計60本持ってるの。
ふむふむ。生存者9人全員に薬を1時間ごとに使ったとして……脱出までの9時間を生き残るには9人×9時間=81本。現存の60本じゃ明らかに足りない数だな。6人×9時間=54本と6本のあまり、これが限界本数か。
うん、6人は事故後の崩落や爆発などに巻き込まれない限りは、薬を使って確実に命をつなぐことができるんだけど……あとの3人は……。
スッパリと切り捨てる……にはつらい、か。なんらかの手段を講じる必要がありそうだな。ベストは9時間よりも前に独自の脱出口を見つけることだろう。
う~ん……本当にどうなっちゃうんだろう。いきなり人が死んじゃうイベントシーンもあるし、そのうえ生き残れる人数が決まっちゃってる。これまでの作品にないほど、緊迫感があふれてるなあ。でも、そんな彼らが無事生き残るためのカギが、4つ目の事象なんです。

事象4:“生き残るカギは少年の6日前の記憶の中”

なるほど。それで主人公の1人・天川夏彦のルートでは、事故の6日前の記憶をさかのぼっていくのか。
そして、いろいろと情報をまとめるとこの生き残りをかけた9時間の緊迫したストーリーには、以下の不可解な6つの謎が立ちふさがるの。

1.なぜこんな事故が起きたのか? どうしてラボから出られないのか?
2.閉鎖空間で他殺体を発見。犯人は誰?
3.なぜ普通の高校生たちがラボに閉じ込められた?
4.事故の最中、レスキュー隊の隊長が記憶喪失に。一体何があった?
5.レスキュー隊から逃げようとする救助者。いったいなぜ?
6.なぜ――いるはずのない人物が――ここにいる?

うおおおお! この6つの謎っていうのはワクワクするな! すげーテンション上がる! たぶん中澤工さんファンならきっとわかってくれると思う。この6つからモンモンとどんなストーリーか妄想を繰り広げるだけで、発売日まで過ごせそうだ。他殺体とか、レスキュー隊から逃げるやつとか、いるはずのない人物とか、キーワードてんこ盛りだな!
単にメルトダウンが起きて、脱出しようとする人々の人間模様やサバイバルだけじゃなくって、その裏で何かが動いていそうだよね。ちょっとワクワクするー! そして最後の6つ目の事象として、舞台となっている“鹿(ロク)鳴研究学園都市と第6ラボ”。
……さすがにそれはこじつけが過ぎるだろ、なあ?
いやいや、これがこじつけじゃないの! この研究学園都市は、国家レベルの強固なセキュリティに守られてる都市で、今回事故が起こる研究所も、国家機密にかかわっているともウワサされてるんです。さらに、その研究所へ通じる道には強固な検問システムもあるので、決して一般人が入れるような場所じゃないんですけど、なぜか普通の高校生たちが閉じ込められているんですよー。しかもラボの形、よく見てみてください! なんと正六角形!
ほう、ここでも6なのか。これは……建物の形を利用したミステリートリックなどもありそうかな? 謎のキーワードがたくさんありすぎて、謎解きを妄想していくのがもう楽しいぞ! 中澤工さんとしては久しぶりの作品だけど、『Ever17』に代表される作品のテイストがしっかり残されていつつも、これまでにない緊張感が加えられていて、一ファンとしてすごく楽しみだ。絶対買う。
さて『G’s』的に忘れちゃいけないのが、ここで紹介している6人のヒロイン!
俺の好みは、アグレッシブな教育実習生・椿山恵那(つばきやま えな)とクールで芯の強そうなレスキュー隊副隊長・橘風見(たちばな かざみ)だな。ダブルで叱られたい。センサー並の手先を持つ、熱血新人隊員・守部洵(もりべ じゅん)もポニーテールがカワイイな。
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▲椿山恵那……夏彦たちの通う学校の教育実習生。負けず嫌いで、何事にも熱意をもって取り組むが、強引で我が強すぎるところも。▲橘風見……記憶喪失の隊長・渡瀬を補佐する敏腕副隊長。事故の極限状態でも冷静さを失わない、とても芯の強い女性だ。
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▲守部洵……情に厚く、ウソが大嫌いな熱血新人隊員。視界ゼロの環境下でも捜索可能という、センサー並の指先の感覚を持つ。
おや、ごえモンさんは年上好きですね。
レスキュー隊サイドにも、高校生サイドにも、どちらにもお気に入りがいるから、主人公のルートによって登場キャラが分かれたとしても安心して進められるな。まろみはどう?
私はねー、琴乃悠里(ことのゆうり)ちゃんかな。夏彦の家にいる幼なじみなんだけど、この子、18歳にして学校に行ってなくて家にずっといるんだよね。
おい、それってニーt……。
しーっ! しーっ!
なるほど、だから、体力や運動神経に関してサッパリなのか。……大丈夫か? 脱出に関しては明らかに足手まといになりそうだが。
ちょっとそれが心配なんだよねー。ほら、さっき死んでるイラストでも、ねえ……。でも、そんなところが逆に放っておけないの! 殺伐とした空間でどういうふうに立ち回っていくのか期待! もう1人の夏彦の幼なじみ・鳥羽ましろ(とば ましろ)ちゃんとも、この絶望的な状況の中でどう関係が変わっていくのか気になるな。
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▲琴乃悠里……わけあって夏彦の家に居候している幼なじみ。口数が少なく内向的な性格で、体力や運動神経に関してはサッパリ。▲鳥羽ましろ……夏彦のもう1人の幼なじみ。誰に対しても親切な、明るく勝気な性格で、夏彦の身の回りの世話をしてあげている。
あとは、金髪ロングテールの三ノ宮ルイーズ優衣(さんのみや るいーず ゆい)だな。こやつツンデレの匂いがする。
通称:サリュちゃんね。すごい嗅覚。この子、高校に飛び級してきた13歳の天才少女で、素性に謎も多いから物語のキーパーソンになったりするかも?? あと、……これ言ってもいいのかなあ。実は、さっきの6つの謎の中にあった、レスキュー隊から逃げる子っていうのはこのサリュちゃんなんだよね。……どんな謎を秘めてるんだろう?
おっ、それは新情報。設定資料には人間味に欠けている、ともあるし、実年齢以上にいろいろ経験してきたのかもしれない。キャラクターの紹介や、世界観紹介の中にもミスリードを誘わせる文章があったりするのも、中澤工さんの作品ならではなので、そこにも期待だな。これは個人的な希望もあるが、“infinity”シリーズでは、見事な大団円になったものもあるので、ヒロインを含む9人全員が生きて帰る、キレイなエンディングを見られるといいな。
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▲三ノ宮ルイーズ優衣……夏彦の遠縁を名乗る、謎の転校生。13歳で高校に飛び級した天才だが、常にクールでどこか人間味に欠けている。
『G’s』では、そんな作品にかける意気込みを中澤工さんからいただきました!

●中澤工さんのコメント

 本作の魅力は第一にスリリングなストーリーです。これまで様々なサスペンス作品に携わってきましたが、それらと比較しても今作の緊迫感は“かなり”のものだと思います。多くの謎や伏線が複雑に絡み合うミステリー要素も注目のポイントです。

 まだ詳しくは言えませんが、ただの脱出モノでは決して終わりません。たぶん期待されている科学ネタも、もちろん出てきます。優秀なスタッフにも恵まれ、みんなそれぞれ自己ベストを尽くして頑張ってくれています。“各スタッフ至上最高傑作”を目指して鋭意制作中ですので、ご注目お願いします

だそうです! 中澤工さんの本気具合がうかがえます! ふおおお!
期待されている科学ネタ、ということは、“infinity”シリーズ特有のSFネタが織り込まれている、なんてことも期待できそうだな。楽しみ! ふー、本当に発売日までワクワクがノンストップだな、まだハードも決まってないけれど。……ん? あれ? おい、まろみ。
なにー?
今記事をさっと見直して気づいたんだが、一番最初に“残酷な真実が待ち受けようとも必ず君を救い出す――何度でも。”とあるな。この“何度でも。”のところが妙に引っかかるんだが、どういうことだ?
ようやく気づきましたね! それが今回の記事の最大のヒント!
なん……だと……!? 何度でもということは……あーんな可能性とか、こーんな可能性とかも考えられるわけか! これは始まった! もう考察とか勝手に書き始めていいかな!
怒られても知りませんよー? これからも『G’s』では、最新情報がわかり次第、『ルートダブル』を最前線でお届けしていきますので、よろしくお願いします!
と、いうことで今回はパーソナリティー兼ゲストのまろみに『ルートダブル』についていろいろ語ってもらった! 次回のG’sオンラインではついに発売直前になった『アイドルマスター2』について、担当編集のふじみのを読んで語りたいと思う。次回もよろしくなー!
イラスト:夏宮ゆず

(C)イエティ/Regista

データ

▼『電撃G’sマガジン』2011年2月号
■発売日:2010年12月27日
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