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2011年1月12日(水)

ガンホー、フィギュアが戦うTPS『トイ・ウォーズ』の発表会を秋葉原で実施

文:電撃オンライン

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)は1月12日、PC用オンライACT『トイ・ウォーズ』のプレス向けカンファレンスを行った。

『トイ・ウォーズ』
▲▲前列:左からガンホー社取締役常務執行役員 ゲーム事業部長 越智政人氏、小倉唯さん、石原夏織さん、ゲーム事業部 小島幸博氏。後列:左からゲーム事業部ゲームサービス部 斉藤和寛氏、同 波光正俊氏、SK-Imedia開発プロデューサー アン・ゲヨン氏、キャラクターイラストレーター ワクイアキラ氏。

 すでに何度かお伝えしているが、『トイ・ウォーズ』は原題『H.A.V.E online』として、開発を韓国SK-Imediaが手掛けるTPS(3人称視点シューター)タイトル。日向高校フィギュア部の部員が作ったフィギュアがこっそり動き出し、日々戦いを繰り広げるというユニークな設定だ。

 プレイヤーは最初から3タイプのキャラクターを使用可能。キャラはプレイヤーの分身ではなく、あくまで作られたフィギュアという設定を生かして、カスタマイズ可能な部分はアクセサリ含め最大10種類と抱負。アバター総数も400種類以上を用意しており、既存のFPS/TPSに比べると自分のキャラを着せ替えさせ、見て楽しむ要素も強い。

 またコラボアバター第1弾として、『涼宮ハルヒの消失』からメインキャラ3名の衣装が実装されるのは発表済みだが、コラボ第2弾『ストライクウィッチーズ』が本日初公開された。こちらは美少女+銃器という世界観の親和性が高く、アバター衣装だけでなく、武器やクエストなど多岐にわたるコラボを予定している。

『トイ・ウォーズ』 『トイ・ウォーズ』
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▲制服系コスがメインの美少女キャラ“プリンセスシリーズ”▲電池や時計など日用品がパーツになる“ブレイカーシリーズ”▲ゴシック風コスチュームが抱負な魔女キャラ“ディーヴァシリーズ”
『トイ・ウォーズ』 『トイ・ウォーズ』
▲コラボ第2弾は『ストライクウィッチーズ』に決定! もちろんアバターもパンツではない何かなのだろう。

 武器は装備中に移動速度アップと二段ジャンプが可能な近接、AIMが苦手な初心者向けにとにかく乱射できるガトリング、使い方次第で戦況が変わるグレネードやバズーカ砲など全7種類があり、こちらも最初からすべて開放される。FPSでは一般的なヘッドショットはもちろん存在するが、それとは別にグレネードとバズーカ砲が直撃すると即死してしまう、“ダイレクトショット”というシステムもある。

 まだ開発中のためベータテストでは未実装システムとなるが、持続ダメージを与える火炎放射器や任意のタイミングで爆破できるリモートバズーカ砲といった“スーパーレア”武器も登場するらしい。さらに、武器自体が最大3~5段階でレベルアップするグレードの概念、グレードがあがるとエフェクトや形状が変わるといったシステムも発表された。

『トイ・ウォーズ』 『トイ・ウォーズ』 『トイ・ウォーズ』

 サービススケジュールは1月31日~2月7日にかけて、3万人規模のクローズドベータテストを実施。テスターの募集は本日15:00より開始されており、電撃オンライン枠も用意されている。気になる読者はぜひコチラのページより応募してほしい。なおクローズドベータテストでは、3つのマップと2つのゲームモード体験できる。

 オープンベータテストは3月上旬を予定。このタイミングで新マップと新ゲームモード、クランやキャラクターボイスの変更機能の実装、ゲームパッドへの対応が実施される。正式サービスは順調に行けば3月中旬となり、有料アイテムの販売およびゲーム内ガチャシステムが導入される予定だ。

 さらに本日よりゲームポータルサイト“ハンゲーム”とのチャネリングがスタートする他、全国10店舗の公認ネットカフェではクローズドベータテスト期間中であれば、いつでも『トイ・ウォーズ』のプレイが可能となる。

『トイ・ウォーズ』 『トイ・ウォーズ』 『トイ・ウォーズ』
『トイ・ウォーズ』
▲2011年のアップデートスケジュール。

 カンファレンスでは同社ゲーム事業部ゲームサービス部部長の小島幸博氏が登壇し、『トイ・ウォーズ』のコンセプトや日本独自のローカライズについて解説した。小島氏は、FPS/TPS市場が日本でも拡大しつつあるが、ミリタリーやSFの世界観を持つ作品が多い中、本タイトルの日本展開のコンセプトは“破壊・殺戮するシューティングからの脱却”とした。キャラは自分の分身ではなく、あくまでフィギュア部で作られたフィギュア。リアルな流血表現ではなくやられても何度もプレイしたくなる楽しさ、フィギュアを自分好みにカスタマイズし“創造するシューティング”が目標である。

『トイ・ウォーズ』
▲ガンホー・オンライン・エンターテイメント ゲーム事業部ゲームサービス部部長 小島幸博氏。

 今のところは開発元と協議中ではあるが、アバターパーツで着飾ったフィギュアを任意に配置してジオラマを作れる機能や、プレイヤー同士相手のジオラマに遊びに行けるなど、TPSなのに箱庭要素という点に力を入れるようだ。

 小島氏は「MMOタイトルのように2年、3年と長く遊んでもらうには、単なるKill数や勲章ではなく、プレイ後に財産が残るようにしたい。そこでジオラマ作りがイメージになっている。『トイ・ウォーズ』は破壊ではなく創造がポイント」とコンセプトを強調。『ラグナロクオンライン』や『エミル・クロニクル・オンライン』のようなかわいい系タイトルを得意とする同社の強みが生かして、すでに7カ国でサービス展開中の本タイトルだが、他国にはない日本だけのカルチャライズを実施するとコメント。具体的には初心者向けと上級者向け、2つのバトルモードを用意、学園ラブコメのオリジナルバックストーリー&キャラ設定の追加、豪華声優陣による3種のキャラボイスが無料で、いつでもチェンジ可能な点を小島氏は挙げた。

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▲フィギュア部部員とフィギュアたち、どちらにも豪華声優陣を起用。
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▲ヒーローシリーズ(ヤマト)はまだ未実装のキャラクターだ。

 また、SK-Imedia開発プロデューサー アン・ゲヨン氏も登場。「『トイ・ウォーズ』は開発スタートから3年が経過した、一般的なオンラインシューティングとしてはかなり長い開発期間をかけたタイトルです。初期段階から他のゲームとは異なる観点で開発し、新しさと他タイトルとの差別化を図りました。開発陣が求めているのは、新しいコンセプト、ビジュアル、ゲーム性の中からプレイヤーが自分の好みに合った楽しみをみつけてくれること。これから日本でサービスが始まる『トイ・ウォーズ』に、我々も高い期待を寄せています」とコメントした。

 この他、元ゲーム会社勤務で現在はオリジナルのフィギュアやキャラクターのデザイン・制作を手がけるアーティスト、ワクイアキラ氏がゲストで登場した。ワクイ氏は自身の作品からキャラクターを『トイ・ウォーズ』に提供している。オープニングテーマ曲はユニット“ゆいかおり”が歌う『Shooting☆Smile』に決定。当日はゲストとして小倉唯さん、石原夏織さんがステージに登場し、曲を初披露してくれた。

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(C)2010 SK-IMEDIA Co.,Ltd./ Gravity Co., Ltd./GungHo Online Entertainment,Inc.

データ

▼『トイ・ウォーズ』
■メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■開発:SK-IMEDIA
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■サービス開始日:2011年春予定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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