2011年2月8日(火)
皆さん、こんばんは。または、こんにちは(毎回違うのは、この原稿を書いている時間に合わせているだけなので、気にしないでください・笑)。『電撃PlayStation』の担当ライター・Lが、『シャイニング・ハーツ』の魅力をノリと勢いに任せて語る時間の第4回がやってまいりました。
が、今回は、首を長くして待っていた人も多いと思われる、皆さんからいただいた質問に対する『シャイニング・ハーツ』開発チームの方々からの回答をドーンと公開! なので、私の“チラ裏”トーク(?)は少なめでお届けします。それでは、まずは主にゲーム内容全般についての質問&回答を見ていきます!
■ゲーム内容についての質問&回答――料理にはいろいろある中、なぜパンを題材にしたのでしょう?(HN:スギゾーさん、パン2丸さん) ファンタジー世界にピッタリで、持ち運びができて、いろいろな種類があるという点が大きいと思います。それに、物語にパンが登場するとそれだけで温かい感じがすると思いませんか? おいしい焼きたてパンを食べて笑顔にならない人はいないと思います。“おいしいパン”を届けることは、言葉のいらない世界共通のコミュニケーションなのですよ。 ――3人のパートナーの性格と声が同じで、外見や能力が異なるというのはかなり独特ですが、どうしてこういう形式にしたのでしょうか?(HN:STARLIGHTさん、つくしさん) アバターに近い存在で名前もなく、パートナーの職業選択ができるということだったのですが、デフォルトネームが設定されていることなど、キャラクター性に違いがあると誤解させてしまうことになってしまったかと思います。ゲーム内では最初から名前がなく、狩人、魔法使い、修道女としておけばわかりやすかったのかもしれません。ただし他のメディア展開では、3人が同時に登場するシチュエーションも検討しているので、3人の声優さんの配役は悩ましいところですね。性格の違いも考える必要もありますし。 ――島の人たちにパンをあげると、ハートがもらえることの他に何が起こりますか?(HN:紅葉さん) おいしいパンなら好感度が上がったり、依頼されたパンであればお礼にアイテムなどがもらえます。厨房のチェインがたまにくれる“塩バター”や、エルフのラナがたまにくれる“ニンニク”など、普段は戦闘でしか入手できないアイテムがもらえることもあります。いろいろな住人のパンの依頼に応えてあげるとよいことがありますよ。 ――パートナーを変更してプレイするのに便利な、勲章や図鑑などを引き継げるクリア後の周回要素のようなものはないのでしょうか?(HN:パカパカさん) 本作は1回のプレイで徹底的にやりこめるものを目指しましたので、残念ながらセーブデータを引き継いで遊ぶといった仕組みはご用意しておりません。 ――シャイニングボウと精霊のティアラは、時期を逃すともう入手できないのでしょうか? 鍛冶コンプリートの勲章が……。(HN:Raisonさん、レイヴンさん) “シャイニングボウ”は戦艦ゼーアドラー号のレッドエンカウントで出現する“古代神兵器”のレアドロップ(20%)、“精霊のティアラ”はイベントバトルや海上要塞アル・カトラスのレッドエンカウントで出現する“レッドクイーン”のレアドロップ(20%)となっています。鍛冶コンプリートはかなり達成難易度が高くなっていますが、“物理耐性”のパッシブがついた勲章がもらえますので、頑張ってください。 ――魚の骨と塩バターがなかなか集まらなくて苦労しました。次回作では、“塩とバターを加工して塩バターにする”といった要素がほしいです。(HN:片根さん) 今回は複雑になりすぎないように複数アイテムの合成要素は入れなかったのですが、塩とバターで“塩バター”などはおもしろいですね。 ――ココロ(感情)をテーマしようと思った経緯はなんでしょう。また、ディランとアイザックの因縁がゲーム中では明かされなかったのですが、どのようなことがあったのでしょうか?(HN:battukuさん) 少女が次第に心を取り戻していくというハートフルな物語を作りたかったというのが大きいですね。また、ディランとアイザックの因縁については、過去に戦ったことがあるという設定です。海賊同士なので利害関係によって小競り合いは日常茶飯事という雰囲気だと思ってください。彼ら2人の過去を描ける機会があれば描きたいですね。 ――なぜ戦闘が従来のシリーズのアクション形式からコマンド選択式になったのでしょうか?(HN:ハマティーさん) 過去のシリーズでアクション戦闘は苦手という意見が多かったので、今回は敷居の低いコマンド式にすることによって、より多くの人に遊んでもらいたいというのが一番の意図です。ただ、ユーザーの皆さんの反応を見ていると、実はアクションでもよかったのかなと思ったりしていますが。毎回どういったバトルスタイルのRPGにするかは悩ましいですね。 ――合体技を使う際に選ばなかった相手の好感度が下がるのはなぜですか?(HN:ひで兄さん) 戦闘中にも恋愛ハプニング的な選択肢を入れて、プレイヤーをドキドキさせたいという意図です。加えて、好感度の下がり方でキャラクターの性格を表現する要素の1つになっています。好感度の下がり方はキャラクターによって大きく異なり、ほとんど下がらないキャラクターもいます。 ――マデラの依頼で集めるのが不可能なアイテムを要求された場合、断っても大丈夫なのでしょうか?(HN:ぢんのさん) マデラの依頼は“受けない”を選んで断っても、好感度が下がるなどのデメリットはありません。マデラに依頼されるアイテムは小麦、タマゴ、クルミ、天然塩、さとうつゆ草、ロールの実の6種類で、後ろ2つはタイミングによっては収穫が困難ですが、ウィンダリア島の複数の場所で収穫できますので、あきらめずに探してみてください。 ――作物の成長や2種類の好感度(表層と深層)があるなどのシステムがありますが、制作する際に難しかった点や苦労した点はなんですか? また、特に工夫した点などもあったら教えてください。(HN:battukuさん) まず、さまざまなシステムが複雑に絡み合っているので、まわりに仕組みを説明して理解してもらうのが大変でした。というか、自分でも「どういう仕組みだっけ?」と頻繁(ひんぱん)に仕様書をひっくり返して確認する始末でした。工夫した点……というほどではありませんが、携帯ゲーム機なので“移動中でもすぐにゲームを中断できる”ようにSTARTボタンですぐセーブ画面に飛べるようにしたり、SELECTボタンですぐ船に戻れるようにしたりしています。 |
お待ちかねの回答の中では、注目は“シャイニングボウ”と“精霊のティアラ”の入手法でしょうか。海上要塞アル・カトラスなどは物語を進めると行けなくなる(消える)ので、2つを材料に使う鍛冶の装備を入手するためにも、“掘り出し物”や他の敵などから入手する方法がないか、知りたかった人は多いハズ。ですが、どうやら掘り出し物などでは入手できないようで。私も知らずに取り逃して、海上要塞アル・カトラスでセーブしたデータからやり直したクチなのですが……。
戦艦ゼーアドラー号の地下のレッドエンカウントで出現する敵限定とのことですが、レッドエンカウントは基本的に8戦目(7連勝後の次の戦闘)に起きるので、直前でセーブして繰り返し戦うと、レアドロップとはいえ比較的簡単に入手できます。これから挑む方も、私のようにリベンジする方も、ぜひ貴重品をゲットしてください。
▲“シャイニングボウ”を落とす“古代神兵器”は、戦艦ゼーアドラー号の階段を下りたフロア(地下)のレッドエンカウントで出現。 | ▲レッドクイーンは、海上要塞アル・カトラスでのレッドエンカウントの他、物語を進めるために必須のイベントバトルでも出現。 |
▲レッドクイーンがイベントバトルでも出現する関係で、貴重品だと知らずに“精霊のティアラ”を入手していた人もいるハズ。 | ▲“星天の弓”と“精霊の兜”の作成に、それぞれ“シャイニングボウ”と“精霊のティアラ”が必要。鍛冶コンプリートを目指す場合は、絶対に入手しておきたいところ。 |
とりあえず“魔法のおにぎり”や“魔法のラーメン”ではなく“魔法のパン”になった理由などがわかったところで、続いては主にキャラクターについての質問に対する解答を公開!
→次のページでは、キャラクターについての質問に答えていただきました!
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