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2011年2月7日(月)

防衛か、侵略か! 『ミラディン包囲戦』プレリイベントは2つの陣営が大激突!

文:電撃オンライン

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<第3回戦>

 対戦相手はファイレクシア陣営。第1ゲーム、こちらは《銀のマイア》、対戦相手は《疫病のマイア》とマナを伸ばす展開。この《疫病のマイア》を《火膨れ杖のシャーマン》で除去してテンポを取り、続くターンには《銀白のスフィンクス》ですばやく攻める。

対戦相手は土地を多く引きすぎているようで《ノーンの僧侶》を唱えるのみ。そのまま《銀白のスフィンクス》でライフを削りきることができた。

 第2ゲーム、対戦相手は《ノーンの僧侶》《枝モズ》と白の感染クリーチャーを展開してくる。しかし、こちらも《パラジウムのマイア》から4ターン目には《ルーメングリッドのガーゴイル》を唱えて《枝モズ》とにらみ合いに。

 さらに地上には《刃砦の英雄》を展開し、クロックを大幅に上げる。対戦相手は除去を持っていなかったようで、ブロック用に展開しようとしたクリーチャーを《冷静な反論》で打ち消してゲームセット。

 対戦相手の芳しくないカードの引きに助けられた感はあるものの、とにもかくにも2-1で最終第4回戦へ。


<第4回戦>

 対戦相手はまたしてもファイクレシア陣営。第1ゲームは2ターン目に《鉄のマイア》を展開するも《迫撃鞘》ですぐに除去されてしまうイヤな流れに。さらに相手は《ヴィジリアンの密使》も《迫撃鞘》で生贄にささげ、ダメージを与えつつ土地を伸ばす。いいシステムだなーと感心していると、5ターン目に《執行の悪魔》登場!

『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント

 この小型クリーチャー中心のデッキには処理が厳しい大型クリーチャーの登場で、いっきに劣勢に追い込まれる。《赤の太陽の頂点》ならなんとか対処可能だったものの、そうタイミングよく引くことはできず敗北。このカードに対処する手段が《赤の太陽の頂点》と《冷静な反論》による打ち消ししかないため、苦戦を覚悟する。

 第2ゲーム、こちらが《銀のマイア》から《突風掬い》と展開していくと、《突風掬い》が《悪性の傷》で除去され、続いて《腐敗狼》《敗血のネズミ》が登場。1ゲーム目とは打って変わって今度は“感染”デッキとして攻撃してきた。

『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント 『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント 『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント

 これを《レオニンの空狩人》《きらめく鷹の偶像》などで相打ちを取っていき、お互い息切れしたところで《病的な略取》を唱えられてしまう。

『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント

 一気にアドバンテージの差を広げられ、再展開されたこれら感染クリーチャーから毒カウンターをもらってしまう。なんとかこちらの主力である《刃砦の英雄》《ルーメングリッドのガーゴイル》を展開していくものの、そこから相手は《迫撃鞘》と《疫病口獣》により毒カウンターを増やし、毒殺されてしまった。

■ 『ミラディン包囲戦』で感じたこと ■

 というわけで『ミラディン包囲戦』のプレリリースは2-2という結果で終わった。デッキを見返してみると、確かに1枚1枚のカードは悪くないものの全体的に攻撃力不足という印象だ。各種マイアと装備品、《太陽の宝球》などでわりと簡単に“金属術”は達成できていたので、“重い”という理由で敬遠していた《剃刀ヶ原のサイ》や《尖塔の海蛇》のようなカードも投入しておくべきだったのかもしれない。

『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント 『ミラディン包囲戦』プレリリースイベント

 『ミラディン包囲戦』が入ったことによりミラディン軍は、2マナでパワー2の飛行クリーチャーを複数手に入れて、序盤の攻撃のスピードが上がった。しかし、その代わりに《闇滑りのドレイク》《空長魚の群れ》といった優秀な中型飛行クリーチャーの数が減ってしまったという格好だ。もちろん、軽くて強力な《銅の甲殻》のような装備品も増えたが、同時に《荒廃後家蜘蛛》や《ピスタスの一撃》のようなアンチ飛行カードも加わり、シンプルな“金属術”ビートダウンデッキだと、なかなか勝ち残るのが難しいかもしれないという印象を受けた。

 また、全体としては《火膨れ杖のシャーマン》《迫撃鞘》のような1点ダメージを飛ばすカードが増え、《マイア鍛冶》《燃えさし鍛冶》のようなタフネス1で強力な能力を持ったクリーチャーが除去されやすくなってしまったと感じた。

 あとは、デッキに入るアーティファクトは増えたもののアーティファクト・クリーチャーにはあまり強力なものが追加されなかったため、アーティファクト除去呪文が、あまりクリーチャー除去呪文として考えられなくなったように思える。

 『ミラディン包囲戦』が加わったことにより『ミラディンの傷跡』ブロックのシールド、ドラフトはどう変わるのか? そしてスタンダードやエクステンデッドに新しいデッキが頭角をあらわしてくるのか、悩み、考え、試行錯誤しつつこの環境を楽しんでもらいたい。

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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