2011年2月11日(金)
メサイアの騎士にしてユグドラの王女であるセレス。彼女の声を演じる田村ゆかりさんのアフレコ収録現場にお邪魔し、役柄の魅力や演じての感想を伺ってきたので、その模様を以下に掲載する。
――田村さんが演じられたセレスの魅力について教えてください。
セレスは、王女なので育ちがすごくよく、とても凛(りん)としていてマジメです。彼女のそんなところが魅力だと思います。
――では彼女は、周りを引っ張っていくタイプのキャラクターですか?
引っ張っていくタイプではあるんですけれど、割と周りの人たちに助けられているキャラクターでもありますね。彼女自身は強くあろうとしていて、それを見ている周りのみんなが助けてくれる感じです。彼女の人徳なのかな(笑)。
――強い部分とか弱い部分を両方持った女性なんですね。セレスの女性らしい部分については、どんなところが魅力だと思いますか?
情に厚いところです。“人の死”にすごく近いところにいる彼女が、人のことをすごく大切にしようとするのは魅力的だと思います。当たり前のようですけれど、人がどんどん死んでいく世界なので。
――そんなセレスという役柄にはすぐ入っていけましたか? それとも苦戦されましたか?
私の(演じてきたキャラクターの)中では、苦戦したかもしれないですね。絵の感じもあると思いますが、“ちょっと大人っぽい感じ”というのが最初は難しかったです。彼女は17歳ですけれど、現代の女の子の17歳と、人がどんどん死んでいく争いの中での17歳って違いますから。
――同じ17歳でも世界観によって違うというのは深いですね。では他に、役を演じる上で意識したことはありますか?
“戦場の華”みたいな感じになれるよう、凛としようと頑張りました。ヒロインチックというか、どうしてもタメてしまう演技になりがちなのですが、舞台が戦場なんだということを忘れないように、気をつけて演じました。
――印象に残ったセリフやシーンはありますか?
死に別れる話って誰でも弱いと思うんですけれど、『最後の約束の物語』はびっくりするくらい人がどんどん死んでいくんですよ。その中でも、セレスたちのために民が死んでいくシーンがあって、それがとてもつらいなと思いました。親戚が死んでしまうシーンもあって……人が死んでいくシーンがとにかく多くて印象に残っています。
――とてもハードな世界観を持った作品になるのですね……。では仮に、セレスが私たちのいる現実世界に来られたら、一緒に行ってみたい場所はありますか?
セレスは王女なのに貧しそうな暮らしをしているので、普通の生活を体験してほしいですね。一緒にケーキを食べに行くと思います。
――彼女と出かけるなら、どんな町が似合うと思いますか?
う~ん……東京は違うかな、という感じがしますね。ちょっと郊外だけど栄えてる場所がいいと思います。
――ちなみにセレス以外なら、どのキャラクターがお気に入りですか?
マラルメがいいですね。戦いの世界なのに、こんなに生地が薄くて大丈夫なのかしら? っていう無防備な感じがいいです(笑)。
――4月28日の発売に向けて、読者にメッセージをお願いします。
厳しい世界観なので、勇敢な気持ちを持ってゲームに向かっていってほしいと思います。「生半可な気持ちでやるんじゃないぞ!」みたいな(笑)。本当に凄いお話が展開するので、ぜひプレイしてください。
――ありがとうございました。
(C)Imageepoch