2011年2月18日(金)
――またまたゲームとは関係ない質問なのですが、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』というタイトルはどのようにして生まれたんですか? という質問が届いています。
伏見:三木さんと電話でいろいろ話していましたよね。
三木:名言……ではないですが、通りのいい言葉や言い回しをいろいろと研究していましたね。
伏見:「こんなに可愛い子が女の子のはずがない」みたいなところから変化していったような記憶もあります。
三木:どっちが決めたというよりも、話し合いの中でポンと出てきたタイトルですね。確か、この案が最初に出た時の伏見さんの第一声が「長くないですか?」だったのは覚えています。僕も「ですよね~」って返事した記憶がぼんやりとあります。
――他にもいくつか候補があったんですか?
三木:いえ、ほとんどありませんでしたね。
伏見:結果論的に言うと、読者の皆さんの印象に残ってくれたようでよかったです。このタイトルって、いろいろと研究した上で決めたんじゃないかと思われているフシがあるんですが、実はそんなことはぜんぜんなくて(笑)。今にして振り返ると、売れるかどうか不安でしたね。
■ものすごく気の早い質問も……
――ものすごく気の早い質問なんですが、「売れたら次はあるんですか?」なんてものも届いていますが……。
二見:すごい質問ですね!!(笑) あくまで個人の願望で言えば、なんの迷いもなく「やりたい!」という答えになりますよ。ただ、原作小説も続いていますし、この後『俺の妹』がどう展開していくのかなんて予想もつきませんから、今言われるまで考えたこともなかったというのが本当のところですね。これは完全に妄想ですので本気にしないでもらいたいんですが、もしもできることならゲームの後日談をやってみたいです。
伏見:アぺンド版『俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブル バースト』やりたいっすね――みたいな話は冗談まじりにしています(笑)。スケジュールさえ許せば、やさぐれた黒猫を更正させる“闇猫ルート”とか“俺妹セカンドエイジ”とか“星野姉妹ルート”とか、やりたいネタだけはいっぱいありますよ(笑)。
二見:自分がそんなものを見てみたいって気持ちもかなりあります(笑)。
――『バースト』といえば、ゲームの冒頭で唐突に『ゴッドイーター バースト』をプレイしているシーンが挿入されているじゃないですか。
(注:『ゴッドイーター バースト』とは、バンダイナムコゲームスから2010年10月に発売されたPSP用ACT。DLCで『とある魔術の禁書目録II』とコラボしていたりと、何かと電撃作品と縁が深かったりする)
二見:これは発売前に話せないネタですね~。実はこれ、ほんのちょっぴりのシーンなんですが、意外と時間が掛かっているんですよ。
――そうなんですか? 話せる範囲で、どのあたりにこだわったのか教えていただけますか?
二見:これも実際にご覧になってほしいところなんですが、ちゃんとキャラクターを考えて装備を決めています。京介は初心者っぽい感じでしたので楽だったんですが……。黒猫と沙織は“らしい”装備にしようと考えてキャラクターを作りました。装備を調えるために、AP(アシスタントプロデューサー)の伊藤君に唐突に10時間ほどプレイしてもらったり。沙織の装備は、金髪に赤い装備と、某キャラクターを意識したものになっています(笑)。
――そういえば、『俺の妹P』では初めて沙織の瞳の色がわかるようになっていたんですが、瞳の色についてはどのように決まったんですか?
三木:実はアレ、僕が着ていた服の色だったんですよ。
――そうなんですか!?
二見:ええ。沙織の瞳の色を決めなければいけない時に、どうしようかと思っていたんですが、その時に三木さんが着ていた服の色がキレイだったので、それにしようって話になりまして。
▲この瞳の色が決まるまでに、そんな経緯があったとは……。 |
三木:そんな理由なんです(笑)。でも実際、その色にしてみたら沙織に合っていたのでこれで行こうという形になりました。
――だいぶ長くなりましたが、楽しい裏話をありがとうございました。
二見:本当に最後になりますが、最高に恵まれた環境で制作できた作品になりました。ありがとうございました!
伏見:この座談会では、私が聞きたかったこともいろいろと伺うことができました。『俺の妹』を応援してくださっている皆さんは、小説第8巻の発売までゲームをプレイしながらお待ちください。
【次回予告】そんなわけで、今回はいろいろと気になる話も飛び出していた座談会・こぼれ話編でした。昨年11月よりさまざまな情報をお届けしてまいりました【週刊 俺の妹P】。次回でいよいよ最終回となります。これまでご覧いただいた皆様、最後の回もぜひぜひご覧くださいませ~。
(C)伏見つかさ/アスキー・メディアワークス/OIP
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