2011年3月6日（日）

4月配信のクエストに四苦八苦!? 『MHP 3rd』クリエイタートークショーをレポート

　カプコンから発売されたPSP『モンスターハンターポータブル 3rd（以下、MHP 3rd）』のクリエイタースペシャルトークショーが、東京都内のベルサール秋葉原で開催された“ゲームの電撃感謝祭 2011”の中で行われた。

　ステージに登場したのは、辻本良三プロデューサーと一瀬泰範ディレクター、そして『電撃PlayStation』（アスキー・メディアワークス刊）の西岡美道編集長。まずは開発者2人が『電撃PlayStation』の読者から寄せられた質問に答える“教えて辻本プロデューサー、一瀬ディレクター”のコーナーがスタートした。


左から、辻本さん、一瀬さん、西岡編集長。

　「好きなモンスターは？」という質問に対して、辻本さんは「デカくて、攻略も変わっているのでジエン・モーラン」と回答。一瀬さんは「開発3年間で一番長くかかわっていたので、ジンオウガがかわいくてしょうがないです」と続けた。

　次は「モンスターの名前の由来を教えてほしい」という質問。『モンスターハンター』シリーズは、言葉の意味を組み合わせて、モンスターの名前を作ることが多い。ウルクススは、白熊やウサギの特徴を組み合わせたことから、クマを意味する“ウルク”とウサギという“クルス”をくっつけて、文字を整えて“ウルクスス”にしたのだとか。

　『MHP 3rd』を象徴するジンオウガだが、本作が和風な村をテーマにしているため、一瀬さんは“和な感じ”を名前でも出そうとしたことを告白。最初にある“ジン”は神や迅雷のジンで、後半の“オウガ”は鬼や野山の王様という意味があるようだ。

　巨体と尻尾が特徴的なドボルベルクについては、イメージとして山のような大きなイメージがあったと説明。尻尾が堅いという意味や、山、そして歩くという意味が込められているとのこと。


左から、ウルクスス、ジンオウガ、ドボルベルク。

　ドボルベルクの特徴の1つである大きな尻尾だが、それについて「どんな構造になっているのですか？」という質問が飛び出した。ドボルベルクの尻尾は、部位破壊すると先端部分がはがれ落ち、丸い骨の部分が露出する。はがれ落ちた部分は、骨の上に生えた甲殻状の物質が硬質化したものだという。「たとえはがれてしまっても生態的には再生し、元に戻ります」と一瀬さんは語った。


はがれ落ちた部分は、いずれ再生するという事実が明らかに！　生態の話になったところで辻本さんは「そんな生態の情報やデータ、そしてフィギュアがセットになった『MHP 3rdモンスター生態図鑑』が登場します、宣伝です！」と話して、観客を沸かせた。


使っている武器の質問に対して2人は、「ガードができないのでハンマーを使っています。全種そろったら、前作で使っていた弓にいきます（辻本）」、「ガードが苦手なので、狩猟笛です。影から人をサポートします（一瀬）」と回答した。


「どんなオトモアイルーを育てていますか？」という問いについては、2人とも名前を先に決めて、その名前に合った性格や毛並みを探すのだという。辻本さんは開発スタッフの名前をつけていることが、一瀬さんは歴代受付嬢の名前をつけていることが明らかになった。

　ここで、4月1日より配信されるクエスト“電撃の双舞踏”に3人で挑戦。場所は闘技場で、ギギネブラ亜種2頭が登場する。見事にクリアすると、コラボ武器・ライトニングワークスの作成に必要なチケットが手に入る。


ハンマーに笛2人という組み合わせで挑んだ3人。ちなみに、イベント前に3人で挑戦した時は、辻本さんが2回、一瀬さんが1回力尽きて、クエスト失敗となってしまったとか。はたして討伐できるのか!?


始まったとたん「体力ゲージが短いなぁ！」と話す辻本さん。どうやら、入浴してくるのを忘れてしまったようだ。「イッチー（一瀬さん）、秘薬くれ！　秘薬!!」とモンスターを前に叫びだした。


捕食された一瀬さんの目の前で手を振ったり、けむり玉を使ってなぜか視界を悪くしたりする辻本さん。2人は「クエストクリアに40分くらいかかるかも……」とげんなり。


バラバラに攻撃していたために、なかなか討伐できない。協力して「赤い方に集中しよう！」という発案が飛び出したが、その直後に怒りが冷めてしまい、見分けがつかなくなるという、グダグダな進行。


雷属性やられと麻痺によって、トラブルが起こりやすいギギネブラ亜種。このクエスト中では、辻本さんが捕食されるという事故が多発。なんと6回以上食べられていた。


一瞬のスキをつかれて、一瀬さんが力尽きてしまう。辻本さんがモドリ玉を使ってベースキャンプに戻ったために、西岡編集長が闘技場で集中攻撃を受ける……。「まだ来ないんですか!?　まだですか!?」と言っているうちに力尽きてしまった。


さすがに気合いを入れたのか、15分がすぎたところで1頭目を討伐。そのままの勢いで2頭目も狩猟し、見事にクエストを達成した！


クエストは4月1日より配信される。なお、アスキー・メディアワークスから攻略本が発刊されているので、ぜひチェックしてほしい。

　辻本さんから“モンスターハンターフェスタ’11”についての説明が行われた。このイベントは、入場料無料で行われる『モンスターハンター』ファンのための祭典で、『MHP 3rd』や『モンハン日記ぽかぽかアイルー村』に関連したさまざまな催しが用意される。会場を見渡すだけでも楽しいイベントなので、足を運んでみては？


タイムアタック大会に加えて、リアル集会浴場や物販コーナー、ステージやミュージアムなど多数のコーナーがある“モンスターハンターフェスタ’11”。3月13日より、6都市で地区大会が行われた後、東京で決勝大会が行われる。


地下1Fの『MHP 3rd』スペースでは、来場所同士で協力プレイを行うリアル集会所と、PS3を経由して通信プレイを楽しめるアドホック・パーティ体験所が用意されていて、多くのハンターがワイワイ楽しんでいた。


1Fの編集部ブースでは、編集者が育てたオトモアイルーの配信が行われていた。こちらにもかなりの人が集まっていた。

■モンスターハンターフェスタ’11 概要
【入場料】無料、フリー入場
【地区大会日程】
　福岡大会：2011年3月13日　西日本総合展示場
　名古屋大会：2011年3月19日　ポートメッセなごや
　東京大会：2011年3月21日　幕張メッセ
　仙台大会：2011年3月27日　サンフェスタ
　札幌大会：2011年4月3日　札幌コンベンションセンター
　大阪大会：2011年4月10日　インテックス大阪
【開催時間】10：00～17：00（最終入場は16：00）
※場内の混雑状況により、安全のため入場規制や入場制限をかける場合がある。
【決勝大会】2011年5月22日　TFTホール（事前応募制）

■“ゲームの電撃感謝祭 2011”概要
【開催日時】2011年3月6日 10：00～17：00（※終了）
【開催会場】ベルサール秋葉原 1F/B1F（東京・秋葉原）
【主催】アスキー・メディアワークス
【入場料】無料