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2011年3月23日(水)

【洋鯨亭 51回】第2回洋ゲーアンケート集計結果発表! 洋ゲー普及のカギとは?

文:電撃オンライン

 こんにちは。洋ゲー紹介所“洋鯨亭”のRONです。

 今回はタイトルにありますように、先日行ったアンケートの回答をご紹介させていただきます。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。第2回はちょっと視点を変えて、洋ゲー全体を俯瞰(ふかん)するような質問をご用意していたわけですが、前回同様の濃い回答をたくさんお寄せいただきました。

 それでは、いただいた回答の中からいくつかご紹介していきましょう。

■Q1:初めて遊んだ洋ゲーのタイトルと機種を教えてください

 こちらの答えは本当に様々でした。たとえば、「PS3『コールオブデューティー4 モダン・ウォーフェア』(しべりあんさん)」と、ここ数年で発売されたタイトルが初めてという方がいるかと思えば、「『DOOM』、『Quake』、『Unreal』など(CliffordSakakiさん)」というように、PCで10年以上前から洋ゲーを楽しんでいる方も多くいました。前回のアンケートでもわかっていたのですが、今回あらためて読者層の広さを再認識した次第です。

 ただ、全体的には「Wii『007 ゴールデンアイ』(もやしカレーさん)(カルアードさん)」、「FC『カラテカ』(ローゼンカバリーさん)」、「PS『クラッシュ・バンディクー』(LJさん)」など、コンシューマゲーム機で初めて洋ゲーに触れたという方が多かったですね。

■Q2:洋ゲーで好きなジャンルは何ですか?

 この回答で一番多かったのは“FPS”でした。国内で販売される洋ゲーはFPSも多いですし、『コール オブ デューティ』シリーズ、『メダル オブ オナー』シリーズと有名なタイトルも多いですから、順当な結果ではないでしょうか。

 そして、FPSに次いで多かったのが“RPG”でした。日本国内ではオープンフィールドRPGの知名度が上がるにつれて、続々と有名作品がローカライズされるようになりましたから、これも納得でしょう。日本のRPGとはかなり趣向が違いますけど、海外RPGの壮大なスケール感は一度触れてみてほしいですね。

 第3位は、票がガクっと減って“ACT”がランクインしました。このジャンルには『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズなどの素晴らしい作品はあるものの、パッケージソフトとして発売されるACT自体が少ないですからね。これは仕方がないのかもしれません。

■Q3:Q2の理由を教えてください

 得票数が1位だったFPSが好きな理由としては「銃が好きだから。洋ゲーと言ったら銃でドンパチやるイメージしかない(marioさん)」、「自分で狙って撃つという行為が、今までの和ゲーにはないおもしろさで衝撃を受けた(zizyさん)」といった回答がありました。

 “広いマップを移動をしながら、自分の視点で銃を撃つ”という内容は、シンプルながらもどこか普遍的なおもしろさを内包しているからなんでしょう。また、同じ銃を扱うゲームでも、キャラクターを操作するという点などはガンシューティングとは違った魅力がありますね。

 第2位のRPGを推してくださった方からは「広大な世界を自由に旅できるものが多いので楽しい(平助さん)」、「広い世界を歩き回れる醍醐味があるので(soraさん)」という理由を挙げていただきました。RPGに限らずオープンフィールド系のゲームは、広大なマップを冒険・探索する感覚が味わえますよね。私も探索のしがいがあるオープンフィールドRPGは大好きです。

 他のジャンルが好きな理由としては、こんなご意見も。「A・RPG、FPSともに、日本のゲームにはないよさがあると思うから。A・RPGは自由度をかなり意識して作られているところがよい。また、ゲーム全体を通しての難易度調整などによるバランスが絶妙で、最初はおもしろかったのに……というようなことが少ない。その他、上っ面だけのキャラクタービルドではなく、TRPG寄りの自由・個性・バランスを伴ったキャラクター制作ができるところ。FPSについては、国産のFPSが少ないからどうしても海外のゲームを選んでしまう(八尾半さん)」

■Q4:PC版の洋ゲーを遊んだことはありますか?

 この回答は“ない”の方が“ある”を上回りました。電撃オンラインのアンケートということで、この結果はなんとなく予想はできていたんですけど……意外だったのは、その差があまり大きくなかったことですね。

 “ない”という回答が圧倒的になるかと思いきや、実際には4:6で“ない”が少し上回るという結果でした。PC版はオンラインで安価に購入できるネットショップ“Steam”なども利用できますし、意外とPCで洋ゲーをプレイできる機会は多いのかもしれないですね。

 ただし、これはあくまでも“今までにあるかないか”なので、どちらかと言うと次の質問に対する回答のほうが重要かもしれません。

■Q5:PC版とコンシューマ版の両方で発売されるタイトルの場合、どちらのソフトを購入しますか?

 同じタイトルがコンシューマゲーム機とPCで発売される場合、高性能のPCを持っている人はちょっと考えてしまう質問ではないかと思います。こちらはQ4の結果とは大きく異なり、約1:9の比率でコンシューマゲーム機用を選ぶ方が多いという結果になりました。つまり、PCで洋ゲーを遊んだことがある人も、現在は家庭用ゲーム機で遊んでいる、という現状がうかがえますね。

 では、その理由はどういったものなのでしょうか。次の回答をご覧ください。

■Q6:Q5の理由を教えてください

「PCのスペックをゲームのためにアップグレードし続けるのには疲れたため(ミーシャさん)」、「ハイスペックなPCを、ゲームのためだけに買うのはさすがにきつい(peenさん)」

 こちらは金銭的な問題でPC版は手を出しにくいという理由ですね。これはよくわかります。グラフィックボードを1枚買うお金でソフトが何本買えるだろうか……と思わず計算してしまいますから。

 その一方でPC版を遊んでいる方の「画像がキレイだから。PS3やXbox 360などのコンシューマゲーム機を持っていないから(名無しさん)」というご意見もありました。

 PC版『クライシス2』など、“高性能グラフィックボードを使っているからこそ表現できるハイクオリティな映像”はちょっと味わってみたくなります。また、上記の回答とは異なる視点からそれぞれの機種を選ぶ方もいました。

「PS3のトロフィーを集めたいので(キョウさん)」

 Xbox 360の実績やPS3のトロフィーは、地味な存在ながらも意外とモチベーションアップにつながりますよね。ご存知のように実績やトロフィーを集めたからといって何かと交換できるわけではありません。しかし、これはコレクションすることが好きな人の心理をくすぐるおもしろいシステムと言えるでしょう。このためにコンシューマ版を選ぶ方がいてもおかしくないと思います。

「PC版を選ぶことが多いですが、コンシューマ版を買うこともあります。PC版を買う理由は、MOD(データ改造)が利用できて、操作がしやすいことが多いからです。ただ、自分のPCが必要スペックを満たしてない場合は、動作が不安定になるのでコンシューマ版を選びます(嵯峨さん)」

 FPSの照準合わせに関しては、細かい操作やスピードの点でもマウス操作にはかないませんよね。あとMODもPC版ならではの魅力です。英語のテキストを日本語に変えてしまう実用的なものや、キャラクターを変更してしまうスキン(外見)など、改造内容もさまざまで楽しいです。ちょっと前だとPC版『レフト 4 デッド 』のスキンを某人気軽音楽部マンガの登場人物に変えるものがありましたけど、ああいった職人技には毎回感心させられます。

 PC版のネックは、前述のように遊ぶ環境をそろえるのに必要なお金の問題です。オンボードのグラフィック(※1)性能もよくなってきていますけど、最新のFPS系作品を快適にプレイするにはやや物足りないかもしれません。

※1 簡単に言うとPCのマザーボードに備え付けられているビデオチップのこと。ミドルクラスの性能が多く、それ以上の性能が必要な場合は別売りの高性能なグラフィックボードが必要になります。

 MODに関しては、コンシューマゲーム機で利用するのはなかなか難しいでしょう。オフィシャルなところでは、たとえばXbox 360用RCG『フォルツァ モータースポーツ3』のエディット機能(車体のペイントやデータの配布が可能)などがそれに近いのかもしれませんけど、全体的にPC版ほど手軽には利用できないですね(作る方も使う方も)。

→次ページでは、洋ゲーの今後の展開についての回答も紹介!(2ページ目へ)

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