2011年4月19日(火)
米国現地時間4月12日~13日に開催された、ベセスダ・ソフトワークスの発表会“BFG 2011”において、PS3/Xbox 360用ソフト『Prey(プレイ)2』のプレゼンテーションが行われた。
『Prey2』は、2006年にXbox 360向けに発売されたアクションゲーム『Prey』の続編で、北米での発売は2012年を予定。日本でも発売を予定しているが、詳細は未定となっている。前作は、エイリアンたちに拉致(らち)されて“獲物(Prey)”として追われるネイティブアメリカンが主人公だったが、今作では逆に賞金稼ぎとしてエイリアンを追う男が主人公となっている。またゲームとして大きく違う点は、オープンワールドとして制作が進められているという点だ。それでは以下で、プレゼンテーションで公開されたデモプレイの内容を元に本作を紹介していく。
まず映像は、主人公の連邦保安官キリアン・サミュエルが飛行機事故に巻き込まれるところからスタートする。しかし実は事故ではなく、宇宙人に飛行機ごと拉致されてしまったのだ。抵抗むなしくキリアンがエイリアンに気絶させられてしまったところで映像はブラックアウト。その後、しばらくゲームが進行したところから再びデモがスタート。エクソダスと呼ばれる惑星に舞台を移し、そこにある街で賞金稼ぎとして宇宙人を追うサミュエルの姿が映し出された。
ここで舞台となっていた街は、名作SF映画『ブレードランナー』に登場するような、雑多な雰囲気の街。キリアンはこの街を縦横無尽に駆けめぐり、テレポートを駆使して逃げる賞金首のエイリアンを追いつめたり、敵の1人を盾にしながら大勢の敵と立ち回ったりしていた。キリアンの武器は銃や手榴弾などの火器と、駆使することで特殊な力を使うことができる“ガジェット”というもの。また、巨大なサイズの敵も登場するようで、キリアンよりもはるかに大きな敵に出くわし、ピンチになったところでデモは終了した。
▲電磁式の投げ縄のようなガジェットで、獲物を捕まえたところ。 |
ストーリーラインは1つだけのようだが、プレイヤーはかなり自由な行動を取れるようで、デモの途中ではまったく関係のない市民を突き落とす場面も。ただし、警察のような存在もあり、悪行を重ねると追われる身となってしまう他、受けられるサイドクエストに変化があったり、商人との取引価格に違いが出てきたりするという。
▲公開されたスクリーンショットからも、街の雰囲気が感じ取れる。 |
エクソダスには大きく分けて3つのエリア(常に明るいところ、常に暗いところ、その中間)が存在しており、各エリアともにかなりの高低差があるマップになっている。マップサイズ自体はかなり大きいようで、『Fallout』シリーズにおける“Vault”のようなダンジョンエリアもあるとのこと。ここまで説明されたところでプレゼンテーションは終了。その後、本作のアソシエイトプロデューサーを担当するヒューマンヘッドスタジオのマット・ビセニアス氏にコメントをもらえたので、わかったことをお伝えしていこう。
▲マット・ビセニアス氏。 |
――本作でマルチプレイを楽しむことはできるのでしょうか?
いいえ。本作にはマルチプレイを収録していません。時間をすべてシングルプレイにつぎ込んでいて、そこでユーザーに楽しんでもらえるものを作ろうと思っています。
――ストーリーについて教えてください。
すみませんが、現在のところはノーコメントで。しかし、現段階でストーリーはしっかり決まっています。
――主人公は賞金稼ぎということですが、お金の使い道は?
商人からアイテムを買うことができます。プレイスタイルに合わせて、武器のアップグレードなどを入手することが可能です。
――HUD(画面に表示される情報)がほとんどありませんでしたが……。
基本的な方針としてHUDは最小限に抑えています。今回はいろいろと未定な部分があったのでHUDは出していません。最終的にはミニマップなどを含め、もう少し画面に情報が出ることになります。
――『Prey2』に使用されているエンジンは?
idTech4をベースにしたエンジンを使っています。
――ゲーム全体のボリュームはどれくらいになりますか?
およそ15時間くらいを想定しています。
――ミッションの数はどれくらいでしょうか?
メインミッションの数が80くらい。他にもたくさんのサイドミッションが存在します。
――本作は宇宙を舞台にしていますが、どれくらいの種族が登場するのでしょう?
デモプレイでは5種族が登場しましたが、さらに6種族くらいです。
――死んだ時にチェックポイントになるような拠点はありますか?
ええ、家があります。とはいえ死んだ時の罰則はそんなにきつくありません。
――前作の主人公は、幽体離脱や死んでも復活できる特殊な力を持っていましたが、キリアンにはそうした力は備わっているんでしょうか?
いいえ。彼にはそうした力は備わっていません。ですが、ガジェットを使いこなすことで、シールドを張ったり、電磁式の投げ縄を使えたりします。
――武器やガジェットはどれくらい登場するのでしょうか?
まず武器ですが、5つのコアタイプをベースに40種類。弾薬は4~6種類です。ガジェットは20種類以上登場し、そのアップグレードが40種類くらいあります。
――最後に、前作のキャラクターも登場するのでしょうか?
ええ。しかし、どんな形で物語に絡んでくるのかは秘密です。楽しみにしていてください。
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