2011年4月20日(水)
ベセスダ・ソフトワークスが年内の発売を予定しているPS3/Xbox 360用ソフト『The Elder Scrolls V:Skyrim(ザ エルダースクロールズ V:スカイリム)』の新情報をお届けする。
4月19日のニュースで、本作に関するさまざまな情報をお届けしたが、今回はプロデューサーのトッド・ハワード氏のコメントを紹介する。これは、ベセスダ・ソフトワークスの発表会“Bethesda Gamers Day 2011(BFG 2011)”の英語による質疑応答で、ハワード氏が明らかにしたものだ。
▲トッド・ハワード氏。 |
――積雪は天候や炎により溶けるのでしょうか?
いいえ。おっしゃっていることは検討しましたが、パフォーマンスの低下に対して得られる効果を考えると“雪が積もる→溶ける”の繰り返しは必要ないと考えました。
――オートエイムのようなものはありますか?
はい。オンとオフで比較しないと判別できない程度のものですが、あります。
――前作『ザ エルダースクロールズ IV:オブリビオン(以下、オブリビオン)』から引き継いでいるものはどのくらいありますか?
毎回新規タイトルとして考え、制作をしています。とは言っても、シリーズなので、スキルや魔法など引き継いでいるものは多くあります。
――今回も“Oblivion”に行けますか?
ノーコメント。ですがOblivionとは異次元世界のことで、このシリーズでは毎回なんらかの形でそこに触れています。今回もそうです。ただし、皆さんが想像しているような形ではないと思います。
――主人公の能力である“ドラゴンシャウト”は、使う時にマナ(マジックポイント)などを消費するのでしょうか?
はい。使用後一定の時間が経過するまで、再度シャウトすることはできません。シャウトには3段階の強度があり、強ければ強いほど使えるようになるまで時間が必要になります。
――『オブリビオン』では、Oblivionに通じているゲートをたくさん閉める必要があって“繰り返し感”がありましたが、今回のドラゴンはどうデザインされていますか? メインストーリーはおもしろくなっていますか?
いま正にバランスを調整しているところですが、私たちはストーリーに満足しています。次に、今作のドラゴンと前作のゲートでちょっと違うのは、ゲートは固定物なのでそこにあるだけなのに対し、ドラゴンは動き回るということです。ドラゴンはいつ、どこに現れるのかわかりません。ゲーム内でしばらくドラゴンと遭遇していないと判断した場合、出てくるように設計されています。
――今回も恋愛要素はありますか?
あります。
――ダンジョンの作り方は変わっていますか? 『オブリビオン』では、かなり類似した物があったのですが……。
はい。実際の作り方はさほど変わっていませんが、より多くのスタッフを投入したことや、ダンジョンの“部品”の種類を大幅に増やしたことなどによって、ご指摘の点は改善されています。
――今回は“Nord(ノルド、北方に住む人たち)”をテーマにしていますが、プレイヤーキャラクターはNordで固定ですか?
いいえ。前作同様選べます。
――作中における経済の重要性はどの程度ですか?
まだ調整中です。たとえば、製材工場を破壊した際に、流通している矢の価格が上昇するのか、または入手自体が困難になるのか、と言った感じでいろいろと試しています。
――前作では、プレイヤーのレベルにあわせて敵のレベルが上がりましたが、今作ではどうなっているのでしょうか?
いいえ。『Fallout 3』のように、エリアによって登場する敵のレベルが変化する感じになります。
――ギルドは登場しますか?
はい。登場します。
――シングルプレイのみですか?
ええ。毎回リクエストされるのがマルチプレイの実装とドラゴンなんですが、今回その片方は入れました。
――ミニゲームのようなものは用意していますか?
検討中です。1つ言えるのは、“話術”はダイアログの中に入れます。『オブリビオン』のように、ミニゲームのような扱いにはしていません。
――持ち家は?
複数あります。
――コンパニオンを持ち家で待機させることは可能ですか?
はい。「ここで待て」と命令することが可能です。逆に「●●に行け」と命令することはできません。
――政治的要素はありますか?
物語には前作よりも色濃く政治が絡んできます。今作には9つの地方があり、それらには“Yarl(王様、君主)”が存在しています。序盤ではYarlの1人が帝国からの離脱を訴えています。実は序盤で、帝国側に付くか、謀反側に付くかの選択もできます――深くは語れませんが。そう言った意味で、政治は大きな意味を持ちますが、プレイヤーがYarlになるなど、直接的に政治を行うことはありません。
――スキルの数は?
現在18のスキルが存在し、それぞれに12~20の“Perk(特技)”があります。総数で確か280のPerkがあったと思います。中にはランクのあるPerkもあり、それらは複数のPerkとして数えていますが。
――レベルキャップは?
ありません。
――『オブリビオン』から特に進化させたかったところは?
すべてがそうですが、特にNPCに関するAI、キャラクターの顔とモーション、ドラゴンの追加です。
――移動方法は?
ファストトラベル(マップ上で都市などを選んで高速に移動する方法)はもちろんあります。あとは馬車を入れました。これは特定のルートを走っている路線バスのような物です。馬は検討中ですが、必ず出るとは言えません。
――今回もすべてのオブジェクトを拾い、持ち歩くことはできるのでしょうか?
もちろんできます。
――武器のエンチャントはできますか?
エンチャントは可能で。スキルに関係しますが。武器を作ることも可能です。
――善悪の判断のあつかいは?
『Fallout 3』のように“あなたは善人・悪人”というような判断はしていません。『オブリビオン』同様、個々のNPCがプレイヤーに対する好感度を持ったり、所属するグループ単位でプレイヤーに対して好感を抱いたり、敵対したりします。
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