2011年4月23日(土)
▲すっごくステキなお姉さんです。ええっ!? カイネさんの声を演じてる!? やだなぁ、こんな方が「○×※」とか「この▲★■野郎」なんて言うわけないじゃないですかっ。 |
――久しぶりのカイネとの再会となりますが、どんな印象を持たれましたか?
以前演じさせていただいてから1年以上経っていますし、ゲームの世界観とはまた異なる時代のお話でしたから、最初は探りながら今回のカイネの個性をとらえようと頑張りました。そして、前回同様、今回も叫び続けまして……(笑)。
――やはりキワドイ言葉を?
そうですね。Disc2の方では、いつものカイネというか……はい、ノドが痛くなるほど叫びました(笑)。“学園ニーア”では、また全然違った彼女の姿を楽しんでもらえると思いますので、ギャップに注目していただければと思います。
――カイネが……高校生なんですよね?
そうなんです。シナリオもおもしろかったし、何よりゲームの設定よりも若い感じがしたので、いつものカイネよりかわいい声でやってみようかなって思って演じてみたんです。そうしたらディレクターさんに「もっと低い声で」と言われて「あ、やっぱり……」と(笑)。少し残念でしたが、ゲームのカイネをご存じの方には「高校生でもやっぱりカイネだな」と、安心してお聴きいただけるかと思います。
――聴きどころやオススメポイントがあればお願いします。
全体を通して聴いていただきたいんですが、本当に今回、よく叫んだなと思います(笑)。舞以ちゃん(エミール役の門脇舞以さん)と2人でブースに入って、これでもかと叫んで叫んで、叫びまくって収録しましたので(笑)、演出上の“咆哮”と“叫び”の違いとかを、マニアックに聴き比べていただければと思います。
――では、最後に『ニーア』ファンへメッセージをお願いします!
ゲームの世界を十分に堪能していただいた後に、同じような世界観で苦しいシナリオのドラマもありつつ、まったく違うパラレルワールドの楽しいシナリオもある……そんな相反するようなものを詰め込んだ、贅沢なドラマCD2枚組というのは、なかなかないのではと思います。ぜひ目いっぱい『ニーア』の世界を味わってもらえたらうれしいです。
▲左がデボルさんの声の方で、右がポポルさんの声の方で? ん? あれれ? 同じ人に見えますよ。あっ、や、やめてくださいっ。あ、アレが見えてしまいますっ!! |
――印象深い双子役ですが、久しぶりに演じてみていかがでしたか?
以前、ゲームの収録時はすごく短いシーンだけで終わってしまったので、今回は長めのシナリオを読ませていただけてうれしかったです。「彼女たちの過去ってこんな感じだったのね」と、思わず「へぇ~」と声を出しながら読んでしまいました。長編では非常に客観的立場の役柄なので、自分がドラマに参加しているというよりは「スタジオ見学に来ました!」という感じで、すごく楽しんでやらせていただきました。“学園ニーア”の方では……もう、なんというか……(笑)。「あのデボルとポポルが、こんなんでホントによかったんでしょうかっ!?」という大きな疑問とともに、自己を開放した印象です(笑)。
――ゲームの時から、お酒を飲むと性格変わっちゃう設定はありましたからね(笑)。
(岡本:今回、しっかり飲まされちゃってるんだよね!(笑))
はい、もう。飲まされちゃって、新しい一面が花開いてます。ぜひ聴いていただければ!(笑)
――さらにおすすめポイントなどはありますか?
シナリオのト書きがとても細かかった上に、私たちの台本にはブックレットに掲載されるテキストまで書いてありました。ブックレットを読みながら聴いていただければ、きっと情景が目に浮かぶのではないかと思います。私はむしろ「アニメで見たい」と思ったほどです。イメージしながら聴いていただければうれしいです!
――では、最後に『ニーア』ファンへメッセージをお願いします!
ゲームの発売からこんなに時間が経っているにもかかわらず、またデボルとポポルに会えるなんて本当にうれしかったです。この喜びをファンの皆さんと分かち合いたいと思っています。ぜひまた帰ってきた『ニーア』の世界に、どっぷりと浸ってみてください!
『ニーア』に対して「もしあるとしたら?」という今後の展開について、ブースの外で休憩中だった声優さんたちに、自由に空想していただきました。
岡本:アニメ化とかいいですよね……あ、でもその時は、ちゃんと少年期からやってもらわないと僕、出番なくなってしまう! もしアニメになったら、遊佐さん(ニーア青年期役の遊佐浩二さん)だけなんて寂しいので、長いスパンで少年期からお願いしたいです。
田中:でも……私もアニメのカイネを見たいんですけど、なんせシナリオがよくも悪くも刺激的なので……危険ではありませんか?
森久保:夕方のオンエアとか絶対無理っぽい……テュランのセリフとか言えないと思うよ? 「1分にひとりずつ●●してやるぜ」とか(笑)。
白石:じゃ、もう深夜とか衛星とかで、目立たないよう~にやるしかないでしょ。
田中:ああ、そういうのが『ニーア』っぽくてぴったりかも。そしたら私、きっと全力で叫ぶのに。
岡本:田中さんがとっても全力なのに、ピーって入っちゃいますけどね(笑)。
田中:いいんです、だって、ピーって入らなかったら、それこそ放送できなくなっちゃいますから(笑)。
声優さんたちの熱演にも期待が高まる本作。16ページにも及ぶブックレットには、台本に書かれていたト書きと呼ばれる情景や単語の描写説明とはまた別の、用語や解説(テキストコメンタリー)がタイムラインと一緒に記されています。(声優さんの台本にはト書きと、このテキストが書かれていたので、ものすごい文字量だったようです!)
▲とにかく細かい描写です。 |
初回はブックレットを読まずに聴くのがオススメです。最初は耳から聴くだけでは「なんだ?」と、よく理解できないシーンもあるかもしれません。ですが、2回目以降にブックレットを読んでから、もしくは読みながら聴くと「え……、う、うわぁぁぁ!(戦慄)」な状態になれることでしょう。
ブックレットの中には設定資料集に収録されたものを超える、ステキな描写(あらゆる意味で)も全開です!
私はコレで、ますますますます!! 『ニーア』が大好きになりました!! 皆さんもきっときっと、『ニーア』愛を深めることとなるでしょう。
「2周目をプレイした時と同じように。
4周目をプレイした時と同じように。
設定資料集を読んでしまった時と同じように。
また、あの痛みを知ろうというんでしょう、あなたは。
……知らなければ幸せでいられたかもしれないのにねぇ……クスクス」
ひとまず「初回はブックレットを読まない!」というのが楽しみ方としてはオツ。初回特典版にはボーナストラックとしてエミールのハナウタも収録されています。これについても……歌詞は後から見たほうが楽しいと思いますね。
なので、サガコがオススメしたい、本作を存分に堪能するための鑑賞作法は以下のとおりとなります。
1.まず、CDを買ってくる。
2.外側のフィルムをやさしく剥がす。
3.ジャケットのニーアを心ゆくまで凝視する。
4.ケースを開けて“ジャケットには一切手を触れず!(ココがポイント)”、そっとDisc1だけを取り出し、必ずヘッドホンを装着してからのち、プレイボタンを押す(冒頭を聞き逃してはダメ!)
5.最後まで聴いたなら、心を落ち着かせるためトイレ休憩などをはさむ。
6.心を新たにして、Disc2をトラック3まで聴く。
7.ここでにわかにティーブレイク♪
8.“私立レプリカント高等学校 体育祭編”を聴く。
9.ボーナストラックも最後まで聴く。
10.すべてを聴き終えてから、「あれってどういうことだったの?」という思いをこめつつ、はじめてブックレットをケースから取り出し、読んでみる。衝撃を受けてしまったら、思うさま咆哮したり、彷徨したりして己のハートを癒したのち、2周目に突入する。
以上が、推奨される初回の鑑賞作法です。よろしければ参考になさってください。
では、CDを手に取られましたなら。
めくるめく『ニーア』ワールドへの旅を。
それぞれの心のなかで。
存分にお楽しみください。
(レッドアイサガコwith荒ぶる七号)
▲……。(荒い息遣いが聞こえる。裏の林で……) |
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