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2011年4月28日(木)

『蠅声の王』のvanilla×大槻涼樹が贈る新たなゲームブック! PSP『デッドエンド』

文:電撃オンライン

 アルケミストは、PSP用ソフト『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End(以下、デッドエンド)』を今夏に発売する。価格は未定。

『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End』
『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End』
▲通常版のパッケージイラスト。

 『デッドエンド』は、デジタライズド・ゲームブックと呼ばれるシステムを搭載したアドベンチャーゲーム。段落ごとにランダムで配置されたパラグラフを読み進め、選択肢やダイスの内容でシナリオが分岐するゲームブックを、そのまま“デジタル”に落としこんでいる。実際のゲームブックのように、ダイスの目を無視して“ズル”をしたり、最初のパラグラフからパラパラと順に読み進めたりすることも可能となっている。

 開発は、PSP『セカンドノベル ~彼女の夏、15分の記憶~』を制作した“テクスト。(ウィザードソフト)”が担当。メインスタッフとして、PC用デジタライズド・ゲームブック『蠅声(さばえ)の王』(Lost Script)を手掛けたvanillaさんが原画を、大槻涼樹さんがシナリオをそれぞれ務める。本作には通常版の他、限定版も用意される予定だ。

 ここからは、本作のストーリーやキャラクター、世界観といった基本情報をお届けしていく。最後に、vanillaさんと大槻涼樹さんのコメントも掲載しているのでご覧いただきたい。

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† ストーリー †

『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End』 『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End』

 東亰府(とうけいふ)に住む高校生・符御是人(ゼクト)はある晩、携帯電話を取りに侵入した校舎で、2組の奇妙な少女と少年に遭遇。蒼い髪の少女とそれに付き従う眼帯の少年に、心臓を刺し貫かれてしまう。

 数日後――自室で目覚めたゼクトの目の前に現れたのは、学校で自分を護るために戦ってくれたもう1組の少年少女だった。

 ゼクトは彼らから、学校で遭遇した少女の正体が“吸血鬼”であること。自分たちはそれに対抗する組織であること。そして彼らは東亰府環境局廃棄物対策部、特殊廃忌物対策課、第二班。いわば、吹きだまり(デッドエンド)のメンバーであることを知らされ──。

 そして半ば強引に、ゼクトはデッドエンドのメンバーに組み入れられてしまった。

 科せられたのは、先の戦いでヒザを負傷し車椅子の身となった小林少年とパートナーを組み、それをサポートすること。小林少年は陰陽の力を使った強力な“方程式”、いわゆる魔法のような技を使うことができるが、それには詠唱の時間が必要になる。平時は車を押す係、戦闘時にあっては少年が詠唱を完成するまでの間、足止め程度に戦える人間が必要というのだ。

「無茶すぎる」と頭を抱えつつも、なし崩しにパートナーとなるゼクトだった──。

『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End』 『デッドエンド Orchestral Manoeuvres in the Dead End』

† 世界観とキーワード †

・吸血鬼との主従関係
 吸血鬼の“抱擁を受けた(かまれた)”者が純白である場合、対象者はその吸血鬼の意志にかかわらず後天性の吸血鬼となる。また純白以外の者が吸血鬼に抱擁を受けると、喰屍鬼となる。吸血鬼は自由意志を持つが、喰屍鬼は主の奴隷と化す。喰屍鬼は時間とともに異形化したり、知能が退化したりすることが多い。

・廃棄物対策部
 吸血鬼に対峙する組織としては唯一、地方自治体が持つ組織。各省庁の綱引きの中で補助組織として誕生したものだ。本来は、他の組織による戦闘行為の後、その痕跡を速やかに消去するといったサポートとしての運用が想定されていた。しかし実際は戦闘も行っている。

・方程式
 この世界で使用される“魔術”といった類の総称。発動手順は術者によってさまざま。たとえば鋼一郎の場合は、指先にトランプサイズの紙片を物質化し、それを触媒として多様な現象を起こす。吸血鬼の中には、複雑な手順も触媒も要さずに行使できる者もいるらしい。

→登場人物とゲームシステムを紹介!(2ページ目へ)

(C)TEXT./Alchemist

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