2011年6月8日(水)
セガを代表するキャラ・ソニックが登場して今年で20年になることを記念して制作されるPS3/3DS/Xbox 360『ソニック ジェネレーションズ』。シリーズの集大成という本作の内容を、プロデューサーの飯塚隆氏に聞いた。
――『ソニック ジェネレーションズ』はどんな作品なのですか?
20周年ということで、(メガドライブのころの)初期のソニックと、(ドリームキャスト以降の)比較的最近のソニックが初めて共演します。何者かに世界の時間と空間を消されてしまったことでこの2人が出会い、協力しながらそれらを取り戻していくというストーリーです。
新旧のソニックはそれぞれゲームのプレイ形態が異なっています。クラシックなソニックは横スクロールの2Dをベースにしたもの、最近のモダンなソニックは3D空間をハイスピードで走り抜けるという、2種類のプレイスタイルが楽しめます。これは記念作品ということで、初めての人はもちろん、新旧それぞれのファンにも楽しんでもらいたいということで、このような形にしました。
――ステージ構成についてはいかがですか?
ステージ構成は、シリーズを通してファンに親しまれている代表的なステージをセレクトし、それぞれ2D版と3D版として用意しています。つまり、メガドライブのころのステージを3Dアクションとして遊べますし、最近の作品のステージが懐かしい感じのする2D的なステージとして登場するということです。
ただ単に2D化、3D化しているのではなく、たとえば3D版オリジナルで大型トラックに追いかけられるステージがあるのですが、これを2D化する時にトラックをステージ内に何回も登場させたり、モタモタしていると本来ラクに通れるはずだったルートを壊されて難しいルートを通らなければならなかったりと、さまざまな仕掛けを増やしています。
オリジナルのステージもギミックを大幅に増やしていまして、ただ懐かしいというだけではない驚きをたくさん用意しています。
――PS3/Xbox 360の他に3DS版も発売されますね。
最初のステージこそPS3/Xbox 360版と同じですが、それ以降のステージ構成がまったく違います。携帯機用の『ソニック』の歴史を2Dステージ、3Dステージで振り返るような構成になっていますので、ファンの皆さんにはぜひ両方楽しんでいただければと思います。3DS版だけでなく、先の2機種も3D-TVに対応していますので、お持ちの方はぜひ遊んでみてください。
――作品ごとにいろいろなアクションがありますけれども、どこまで収録されているのでしょうか?
人気のあるアクションはできるだけ盛り込んでいきます。基本的なものの他にステージ固有のアクションもありますし、プレイヤーが成長することで使えるようになるアクションも用意しています。
――ソニック以外のキャラクターは登場しますか?
プレイヤーとして使用できるのは新旧ソニックだけなのですが、20年を振り返るということで、これまでに出てきたキャラクターは何らかの形でできるだけ多く登場させたいと思っています。ご期待ください。
――オリジナルステージを2D化、3D化するにあたって大変だったところはありますか?
オリジナルが2Dのステージを3D化するほうが作りやすかったですね。“3D化した時のおもしろさの答え”が見えやすかったので。逆にオリジナルが3Dのステージを2Dにするほうが難しかった。どの部分におもしろさを盛り込むかという点で、かなり試行錯誤しました。
以前は自分がステージのデザインをやっていたわけですが、今の若いスタッフたちがオリジナルを作った私を驚かせるようなステージデザインを作ってきたりして、私自身も非常に楽しみにしています。
――最後に読者にひと言お願いします。
20周年を祝うタイトルということで本作を作っていますが、昔『ソニック』をプレイしていたけれど今は遊んでいないといった、『ソニック』から離れてしまった方にももう一度触れてほしいタイトルですし、シリーズを知らない方にも『ソニック』を遊ぶきっかけになってくれたらいいなと思っています。皆さんが楽しめるような20周年ソフトになるよう頑張っていますので、ぜひご期待ください。
▲オリジナルは3Dのステージ。よく見ると背景のビルや道路にある車が2Dと3Dで同じものになっている。 |
(C)SEGA