2011年6月9日(木)
米国・ロサンゼルスで、現地時間の6月7日から開催されているE3 2011。任天堂ブースに出展されている新型ゲーム機・Wii Uのデモンストレーション用ゲームのプレイレポートを、カネキングがお届けします!
ブースに参考出展されていたのは、どれもWii Uの大きな特徴であるディスプレイ付きのコントローラと本体との連動機能を楽しめる内容のものでした。ディスプレイ付きのコントローラを使い、どのようにゲームを遊ぶのか、そのアイデアの一端をチェックしてみてください。
逃げる側(鬼)がディスプレイ付きのコントローラ、追い掛ける側4人がWiiコントローラを使う、変則鬼ごっこ。
鬼は、ディスプレイに映った地図で4人の位置を確認できるため有利。逆に、追い掛ける側の情報は鬼との距離のみ。鬼は15秒先に動けるので、うまいポジションをキープして逃げたいところです。ルールは単純ながら、どちらも結構考えて動く必要があるゲームになっています。
さらに、一定時間が経つと画面の中心にスターが現れ、これを鬼が取ると、一定時間驚異的なスピードで走れます。なので、取れれば鬼がグッと有利になる仕組み。というか、ほぼ勝利確定なぐらい引き離せます(笑)。逆に取らせなければ追いかける側が有利なバランスです。スターをどう守りながら鬼を追い詰めるかも大きなポイントでしょう。このゲーム、いい感じにバランスが取れていると思ったのですが、よく考えると追う側は4人分の画面が見られるので、意外と鬼を見つけやすいんですよね(笑)。ちょっとズルい?
『メトロイド』の世界観で遊ぶバトルゲーム。サムスのスターシップに乗った側がディスプレイ付きのコントローラを、パワードスーツを着た人間側がWiiリモコンを操作し、お互いを撃ち合ってポイントを奪います。スターシップ側の持ち点は6。人間側は2人で各3点。1対2の変則バトルゲームです。
展示されていた他のデモの中で、一番ゲーム性が強いタイトルだったように思います。スターシップは、左右のスティックで上下左右を操作、照準はジャイロ操作で合わせ、Lトリガーでズーム、Rトリガーでショット。Rトリガー押しっぱなしでチャージすると、ミサイル攻撃となります。
人間側は、ヌンチャクのスティックで移動、Wiiリモコンのポインタで照準、Aボタンを押すと上空を見上げます。ショットはBボタンで、押しっぱなしでボムを放ちます。また、Zボタンでモーフボールになれたり、リモコンを振ることでジャンプ回避ができたりします。
そして対戦中は体力を回復したりするアイテムが登場。このアイテムは撃つと壊せるので、そのあたりも掛け引きになります。おもしろいです。試遊では2戦やって、どちらもギリギリのところでスターシップ側の勝利。人間側はチームワークが肝心ですね。
ちなみに、この『Battle Mii』と『CHASE Mii』は、『マリオパーティ』シリーズの変則バトルゲームのようなイメージでした。
画面に「5センチの線を描いて!」や「直径6センチの円を描いて!」といったお題が出され、それをタッチペンでコントローラ内のディスプレイに描く対戦ゲーム。2人交代でお題のものを描き、どちらがより正確に描けていたかを競います。タッチペンは、コントローラの背面に収納されているのでご安心を。今回のデモでは2人プレイでしたが、1つのコントローラを交代で使うので、その気になれば何人でもプレイ可能ですよね。プレイしていない人は、TVの画面にコントローラと同じものが映っているので、それを見ればOKです。
左右と中央、上から音楽にあわせて矢が飛んでくるので、コントローラを盾に見立ててタイミングよく防ぐゲーム。コントローラのジャイロセンサーをうまく使ったゲームで、『リズム天国』に近いです。『メイドインワリオ』シリーズにこれがあったら、画面には「受け止めろ!」と出ることでしょう(笑)。
ただ、この矢を受け止めるタイミングの判定が異様にシビア! チュートリアルでかなり苦戦しました……。矢を防ぎ切った後は、コントローラを左右にチェイクし、たまったエネルギーを押し出すことで、矢を飛ばしてきた敵を一層するというユニークなオチがついており、プレイしていた人はみんなノリノリでした。
タイトル通り、『NEW SUPER MARIO BROS.』をMiiでプレイできるゲームです。デモ版で遊べたのは5ステージ。4人同時でもプレイ可能で、コントローラにはTVと同じ映像が映し出されていました。
「HD画質で『ゼルダ』をやったらこんな感じ!」という映像のみのデモかと思いきや。コントローラのディスプレイには地図が映しだされており、ディスプレイ上の地図をタッチすると、TVのレイアウトが変化。メイン画面の右に地図が出るようになりました。こういう連係もできますよ、ということでしょうか。ムービーの内容は、リンクがクモのようなモンスターと戦う映像になっていました。
任天堂のカンファレンスで上映され、一番謎だったデモがこれ。日本の庭園を鳥が飛び、手もとのディスプレイにはアングルの違う庭が表示されているだけで、パッと見は「あらまぁWii UがHDになってキレイだわ」で終わっちゃうデモなのですが、触ってみてやっとその謎が解けました。
手もとのディスプレイはジャイロ操作に対応しており、360度、庭園を自由に見渡せます。映像はTVと連動しており、庭でコイがはねると、手元の庭でもコイが跳ねます。1つの映像を、TVのダイナミックなアングルと、手もとのディスプレイの自由なジャイロ視点とで、2粒まとめて楽しめるというデモでした。ちなみにコントローラを縦にすることで、縦にも表示可。鳥の視点などに切り替えられたらもっとおもしろかったなぁ……そして鳥を操作できたらもっと……なんて、いろいろ妄想がふくらみました。
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総じて思ったのは、手元のディスプレイの表示がキレイ! TV画面はキレイで当然なのですが、コントローラのディスプレイも見劣りしないぐらいキレイでした。スティックなどの操作も快適なので、ゲーム機だけ立ち上げておいて、ベッドで寝転がりながらプレイするというスタイルも大いにアリでしょう! 気になる重さは、見た目ほど重くはないけど軽くもない……といったところでしょうか。多機能なコントローラなので、ゲームメーカーさんには、これを生かしたゲームをいろいろと作ってほしいですね!(カネキング)
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