2011年7月7日(木)
日本一ソフトウェアは、PSP用S・RPG『ファントム・キングダム PORTABLE』を9月22日に発売する。価格はUMD初回限定版が7,140円(税込)、UMD通常版が5,040円(税込)、ダウンロード版が4,000円(税込)。
『ファントム・キングダム PORTABLE』は、2005年に発売されたPS2『ファントム・キングダム』のPSP移植版。移植にあたり、ビジュアル面でのブラッシュアップが行われ、新キャラクターおよび新シナリオの追加も行われる。
記事では、あらすじ、メインキャラクター、基本システムなどのゲーム概要や、新要素の情報を紹介する。『ファントム・キングダム』をはじめて知る人も、そうでない人も、目を通してみてほしい。
本作の主役は、自分では戦うことすらできない“本”。もともとは宇宙最強の呼び声も高かった魔王ゼタが、おバカな失敗から1冊の本に身をやつすところから物語は始まる。まずは物語のあらすじを紹介しよう。
これは、あまたの魔王がしのぎをけずる多元宇宙を舞台にした物語。
宇宙最強と名高い“魔王ゼタ”は、とある人物から、自身の魔界崩壊の予言を受けた。魔王ゼタは、この崩壊を防ぐため、魔界のすべてが記されているという1冊の本――“全知全能の書”を探し求める。
立ちふさがる者を粉砕し、やっと手に入れた全知全能の書。ゼタがおもむろにページを開いてみると、ページにつづられた予想外の言葉が目に飛び込んできた。
「アホ魔王ゼタ、そのバカさ加減ゆえに魔界を消滅させる」
なんともふざけた内容に、ゼタの怒りは一気に燃え上がる。その憤りにまかせて全知全能の書を焼き払おうとするのだが――
本が燃えるのに伴って、ゼタの支配する魔界とゼタの身体が崩壊を始めた。
全知全能の書は、魔界のすべてが記された本。
書き込めば願いを具現化する不思議なアイテム。
それは、害すればその被害が世界に伝播する、“世界”そのものだったのだ。
自ら魔界と自身の崩壊を招いたゼタは、最後の力を振り絞り、自分の魂を“全知全能の書”にコンファイン(憑依/ひょうい)した。
かくして、予言の通りに、ゼタの魔界は崩壊した。あとに残されたのは、荒涼と広がる宇宙空間と、1冊の本。
“全知全能の書”となったゼタは、すべてを失い、まさに手も足も出ない状態となった。彼はこれから、知人・隣人・宿敵・変人……さまざまな魔王たちの力を借りて魔界と身体の再生を目指すことになる。
▲物語の導入では、魔王ゼタの“宇宙最強”とまで呼ばれた実力を見られるものの……本になった後は、戦うことができない。プレイすれば、ゼタのおバカっぷりを身にしみて感じてしまうはず。 |
続けて、本になった魔王ゼタをはじめ、ゼタに予言を授けたプラム、凶暴そうな見た目に反して気が弱いヴァルヴォルガら、3キャラクターを紹介する。
宇宙最強の魔王と呼ばれた男。強大な魔力による支配で、周辺魔界にその名を轟かせていた。力や争いを好む豪放な性格。物語冒頭で、魔界と身体を失い、“全知全能の書”と一体化する。本人の魔力は健在であり、全知全能の書の持つ効果も生きているが、願いは“全知全能の書に書き込む”ことで達成されるため、ゼタ本人だけでは本の力を活用できない。ゼタは、他の魔王の(打算や好奇心、冷やかしの混じった)協力を得ながら、魔界の再建を目指すことになる。
・久しぶりにゼタを演じての感想
とても大変でしたが、とても楽しかったです。ゼタは素敵なバカ魔王です。大好きです。
・ユーザーへのメッセージ
ついに出ます!! どうぞ楽しんで下さい!! オマケもありますよ(笑)。
年若き魔王。すぐれた魔力と未来予知の能力を持ち主で、その実力には他の魔王たちからも一目置かれている。ゼタに魔界崩壊の予言を授けたのも彼女。
・久しぶりにプラムを演じての感想
けっこうお姉さんしていて、ビックリしています。あいかわらず高いところから物を言っていて、すがすがしくて笑えました。
・ユーザーへのメッセージ
今度はPSP、ということで、遊びすぎには注意してくださいね(笑)。私も気をつけます(笑)。
ラスボスとして各方面で大人気な魔王。上半身の“悪魔将軍ミッキー”、腹部にある女性の顔“堕天使オルフェリア”、下半身のドラゴン“凶獣ドライゼン”という、3体の魔王が合体した異形の姿を持つ。意志決定権はミッキーが持っているが、彼は気弱で妙に人のよい性格をしているため、オルフェリアとドライゼンから、常にからかわれたり怒られたりしている。
▲上に紹介した魔王たちのやり取り。自分を助けようとするミッキーを、「いいやつ」と言うゼタだが、それは魔王としてどうなのかとダメ出し。ユニークな会話が展開するのも本作の特徴だ。 |
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