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2011年6月23日(木)

『シャドウ オブ ザ ダムド』は国内版をぜひ!! 開発者&我修院さんがイベントで語る

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツ(EA)は、PS3/Xbox 360用ソフト『Shadows of the DAMNED(シャドウ オブ ザ ダムド)』を9月22日に発売する。

 本作は、デーモンハンターのガルシア・ホットスパーとなって、地獄へ連れ去られた恋人を救う旅に出るアクション・アドベンチャーゲーム。開発は、須田剛一さん率いるグラスホッパー・マニファクチュアが行っており、『バイオハザード』シリーズで知られる三上真司さんがクリエイティブプロデューサーを、『サイレントヒル』シリーズでおなじみの山岡晃さんがサウンドディレクターを担当している。

 『シャドウ オブ ザ ダムド』の発売日は、6月21日に麻布十番にあるWAREHOUSEで行われたイベント“ジャパンプレミア”で明らかになった。豪華ゲストもかけつけたこのイベントについて、以下で紹介していく。

『シャドウ オブ ザ ダムド』 『シャドウ オブ ザ ダムド』 『シャドウ オブ ザ ダムド』
▲会場には、オリジナルグッズや、喜久盛酒造とコラボした純米吟醸酒が展示されていた。

 まず最初に登場したのは、EA代表取締役社長のロバート・キム氏。イベントが開催された6月21日は、海外版『シャドウ オブ ザ ダムド』の発売日ということで、無事に発売されたことに対して、グラスホッパー・マニファクチュアをはじめとする開発者に謝辞を述べた。またソフトについては、「ゲームが好きな自分も楽しみ。この後、開発者からその魅力を存分語ってもらうので、僕の挨拶(あいさつ)はこの位にしておきましょう」とコメントし、集まった報道陣を笑わせた。

『シャドウ オブ ザ ダムド』
▲「実力のある開発者によって、まったく新しく魅力的なジャンルのソフトになった!」と語っていたキム氏。

 キム氏に紹介されて登場したのは、グラスホッパー・マニファクチュアのCEOにしてゲームデザイナーの須田剛一エグゼクティブディレクターと、三上真司クリエイティブプロデューサー。ゲームの構想は、須田さんが三上さんの家にいった時に生まれたようで、3年半以上前のことだという。三上さんは「長すぎて、時間の感覚がよくわかりません」とコメントした。

 「二転三転しつつも、グラスホッパー・マニファクチュアらしいユニークなゲームになった」と語っていた三上さん。そもそも本作は銃を使ったゲームデザインではなかったが、EAからの意見を取り入れて、今の形になったのだという。ただ、長い開発期間中はきついことも多かったようで、「思い出したくないくらいに大変でした。スタッフはよくついてきてくれました」と苦笑いしていた。

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▲須田さんは革ジャンからブーツまで、ガルシアが装備している衣装を身にまとって登場。一方の三上さんも、本作をモデルにしたTシャツを着ていた。▲EAを船にたとえ、「今回の旅は、どうでしたか?」と質問する須田さん。三上さんは「とにかく豪華な客船で、安心感がありました!」と答えていた。

 ゲームシステムとして、ACTとPZGがいいバランスで融合したものになっていると、須田さんは豪語。本作のキモとなっているのは、光と闇。闇のベールに包まれた敵は強いので、ガルシアは闇のベールを剥(は)がして、とどめを差す。暗闇ではライトに光を灯すことで、弱体化するという要素もあり、単純なアクションではないバトルシステムになっているようだ。

 ストーリーに話が及ぶと、三上さんが口を開く。三上さんが心配していたのは、「須田剛一がラブストーリーを書けるのか?」ということ。これについては須田さんも気にしていたようだが、「最終的には、よかったと思う」と三上さんの口から語られたので、いいものに仕上がっているのがうかがえた。

 ガルシアの最愛の女性・ポーラは、悪魔の呪いによって、永遠の苦しみを与えられる。そんな彼女によるむき出しの愛と狂気が、本作の見どころだと三上さんはいう。「愛と狂気は紙一重。かなり怖いが、そこにリアリティがある」と絶賛した。ストーリーを手がけた須田さんは、「2人がどうなるのか注目してほしい」と話していた。

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▲ポーラについて聞かれた三上さんは、「最初は全裸のデザインで、それが一番よかった」と話すと、須田さんも「アングルや小道具を駆使して、ギリギリ見えないにようにしていたんですよ!」と大興奮。しかし、司会者から「もうちょっとパーソナルな部分でお願いします」と突っ込まれた。

 海外の評価で高得点をマークしていることについて、2人はご満悦な様子。それもそのはずで、EAと契約する際に、スコアが8.0点を下回ったらペナルティを受けるという条件が提示されたのだという。これまでさまざまな人気タイトルを手掛けてきた2人も、さすがにその条件にはビックリしたことを明かした。しかし、どうやらそれもクリアできそうで、笑顔を見せた。

 海外版が先に発売されると、国内版はローカライズされたものだと思われがちだが、2人はむしろ国内版こそがオリジナルであることを強調。もともとの原作は、須田さんが日本語で書いていることに加えて、豪華声優陣によって印象が大きく変わり、プラスの方にふれているのだとか。2人は、6月21日に発売された海外版を輸入するのではなく、9月22日に発売される国内版を購入してほしいと熱弁した。

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▲愛する女性のために地獄へ向かうガルシア。須田さんの作り出す、パンクでスタイリッシュな世界が描かれている。
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▲相棒ジョンソンの変形する武器で、地獄の悪魔に対抗。TPSにしたのには、背中を見せて皮ジャンのよさを見せたいという、須田さんの思いが込められているそうだ。

次ページで山岡さんとゲストが登場!

(C)2011 GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. Shadows of the Damned is a trademark of GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.

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