2011年6月27日(月)
関東地方は梅雨の季節。ジメっとした空気をイケメンの笑顔で乗り切りたい、電撃乙女部のおハナです。今回は6月23日にQuinRoseから発売された、PSP用恋愛AVG『マザーグースの秘密の館』のプレイレポをお届けします。寝苦しい夜には特にオススメの1本ですよ!
マザーグースという名前には聞き覚えがあっても、「マザーグースって、なあに?」と聞かれたら、詳しく答えられる日本人は(おハナ含め)少ないと思います。マザーグースは主にイギリスのおとぎ話や童謡、なぞなぞ、子守唄、数え歌などをまとめて呼ぶ名称のこと。大人から子どもへ、時代を超えて伝えられたその数は1,000~2,000もあると言われています。
もちろんすべて英語の歌やお話ですが、マザーグースの中には日本人もなじみ深いものが、結構あるんです。たとえば“ロンドン橋落ちた”や“キラキラ星”に、“メリーさんの羊”もマザーグースの代表的な作品です。
『マザーグースの秘密の館』では、その中から今でも英語圏の子どもたちによく知られる作品203点をピックアップ。日本語と英語両方による朗読とクイズを通じてマザーグース作品への理解を深めつつ、タイトルにもある“秘密の館”で出会う素敵な男性たちとのストーリー展開が魅力。おハナもひととおりプレイしましたが、マザーグースというテーマのせいか全体にしっとりと落ち着いた雰囲気で、今までにない大人の女性向けゲームでした。
物語は現代に住むごく普通の女の子=プレイヤーが、幼いころはよく読んだけれど今はすっかり忘れていたマザーグースの本の世界へ、不思議な力で引きずり込まれてしまうところから始まります。気が付けば見覚えのない立派なお屋敷にいて、目の前には5人の男性が。彼らは「ちっとも会いに来てくれなかった」「本の存在ごと忘れていたしね」と怒ったり拗ねたり、プレイヤーを責めます。どうやら彼らはマザーグースの世界の住人であり、同時に本そのもの、つまり本の精のような存在みたい。
▲不思議な光を発する本を見つけた主人公・エリカ。それは子どものころはよく読んでもらった、マザーグースの絵本だった。 | ▲「君が開かないと拓(ひら)けない、ここはマザーグースの世界なんだ」――見覚えのないお屋敷で、プレイヤーは5人の青年と出会う。 |
グース夫人の力を借りてプレイヤーをこの世界に呼んだ目的は1つ。彼らのことを思い出し、そして再び忘れないためにも、しっかりとマザーグースのことを学んで覚えてもらおうというワケです。プレイヤーはマザーグースに関するクイズに正解しなければ、元の世界に帰れません。それも彼らが“満足するまで”満点を取れたらという条件です。
さて、詳しいクイズの内容に触れる前に、まずは5人の紳士たち+主人公を紹介しましょう!
収録されているすべての歌とお話は、日本語&英語の2バージョンの朗読が用意されていて、日本語版は櫻井さんに、森川さんら5人の人気声優さんが読み上げてくれるんですよ! さらに英語バージョンは男性と女性のボイスが選べて、男性の英語朗読はタレントのセイン・カミュさんが担当しています。
▲マザーグースのほんの一部、といっても203点もの歌や童話が収録され、そのすべてに声優さんによる朗読と、歌の意味や当時の文化・風習の解説がついています。 |
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