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2011年7月28日(木)

本日発売『さかあがりハリケーン Portable』の凛を徹底紹介

文:電撃オンライン

 アルケミストは、本日7月28日に発売するPSP用ソフト『さかあがりハリケーン Portable』の新たな動画を公開した。

 『さかあがりハリケーン Portable』は、戯画から発売されたPC用恋愛AVG『さかあがりハリケーン』のPSP移植作。周囲を巻き込む“台風”こと問題児の皆川巧を中心に、武月学園での学園生活がつづられる。PSP版では、新ヒロインとして綺羅凛(CV:加藤英美里)が追加される。

 いよいよ発売となる今日は、ヒロインを1人ずつ紹介していくムービー“グリグラ情報局”の第6回を配信する。今回いよいよ新ヒロイン・綺羅凛にスポットを当てていく。凛役・加藤英美里さんのコメントにも注目してほしい。

■ グリグラ情報局 第6回 ■


■ 綺羅凛役・加藤英美里さんにインタビュー ■

『さかあがりハリケーン Portable』 『さかあがりハリケーン Portable』

――加藤さんが演じた凛は、どんな女の子でしょうか?

 すごくしっかり者だなというのが私の第一印象ですね。しっかりしていて世話焼きさん。マイナスポイントは……見当たらないですね(笑)。タマにキズなところをもし言うとしたら、人見知りなところくらいかなぁ。人になじむまで、ちょっとだけ時間がかかるんですよね。でも、一度なじんでしまえばとても深く仲よしになるし、みんなから愛される女の子だと思いますね。

――そんな凛を演じる上でのポイントは?

 仲のいい友だちと話している時はとても優しいイメージしかないのに、お兄ちゃんの泰徳に対してはすごく口が悪いんです。そこのギャップをうまく出せればいいなと思って演じていました。でも、優しい感じとキツイ感じの演じ分けって、意外と自然にできたんですよね。というのも、台本の泰徳のセリフを見ていると、自然と「うるさい!」っていうような気持ちが湧き上がってくるんです(笑)。凛ちゃんの気持ち、わかるな~っていう感じでしたね。

――演じていて難しかった部分は?

 かなり最初の方の場面なんですけど、主人公の巧と泰徳の様子を隠れて見ているシーンですね。自分の存在がバレそうになって、凛ちゃんはイヌとかヘビとか、いろんな動物の鳴きマネをしてごまかそうとするんですけど……ハトの鳴きマネがどうしてもうまくできなくて、何回も録り直しをしました(笑)。

――加藤さんと凛の共通点を教えてください。

 共通点……本当にないと思う(笑)。だって凛ちゃんってすごくいい子なんですもん。

――そこを何とか、見つけてください!

 そうですね~……。お話をしている相手の放つ空気に飲み込まれるようなところでしょうか? たとえば、優しい雰囲気の人と話している時には自分もそんな感じになるし、ノリのいい人と話していると私も話すテンポがよくなったり……。私って無意識のうちにそうなるんですよね。凛ちゃんも、話す相手によって自分の立ち位置がツッコミだったりしっかり者だったり自然と変わるので、そういう部分は共通しているような……。いえいえ、やっぱり似ているところは全然ないんじゃないでしょうか!?(笑)

――ところで、巧のようなタイプは好きですか?

 好きです。誰にでも分け隔てなく優しいし、おちゃらけながらも、ここぞという時にはしっかり支えてくれるし。そこが女子としてはすごく惹かれるポイントだと思いますね。普段はふざけてばかりいるような人に、たまにそうしたしっかりとした部分を見せられると、「いいな」って思ってしまいます。

――では、泰徳のような男性は?

 う~ん……一緒にいるとたぶん疲れると思いますね(笑)。常にあの高いテンションで来られると、凛ちゃんみたいに「静かにして!」ってなっちゃうかも(笑)。身内だったりしたら、特にそうなってしまいそう。もし泰徳が自分のお兄ちゃんだったら、凛ちゃんみたいに、なるべく接しないようにしちゃうかもしれないですね。

『さかあがりハリケーン Portable』 『さかあがりハリケーン Portable』 『さかあがりハリケーン Portable』

――巧のクラスには、生徒が要望を入れて委員長が解決するという“目安箱”が設置されていますが、何か解決してもらいたい“お願い”はありますか?

 最近、自転車を買って、頑張って乗ってはいるんですけど、ウチの周りは坂が多くてすごくツラいので……。「坂をなくしてください!」でしょうか(笑)。本当にツラいんです! ウチの近所の人はみんな電動自転車を使ってるんですよね~。あ、もし目安箱に入れるんだったら、「坂をなくしてください」よりも「電動自転車が欲しい」のほうが叶うかも知れませんね(笑)。

――そして今作では、学園祭を開くために主人公たちが奮闘する場面が出てきますが、加藤さんご自身の学園祭・文化祭にまつわる思い出話をお聞かせください。

 私は高校でデザインコースというクラスに通っていたんですけど、そのクラスでは毎年文化祭で、教室造形というものをやるんです。いつも自分たちが使っている教室を別の空間にする。1年生の時には、私たちの教室はピーターパンの世界になりました。着ている服をペンキだらけにして壁画を画いたり、小さなお家を作ったりして準備をして……。本当に充実した、楽しい文化祭でしたね。

――凛は学園祭でバンドを組みますが、加藤さんにも歌や楽器にまつわる話はありますか?

 歌で思い出すのは、私のファーストアルバム『vivid』のレコーディングの時ですね。体の疲れは全然ないのに、歌詞と自分の気持ちがうまくつながらなくて、歌っていてどうしたらいいのかよくわからなくなってしまって。

 そんな時に役立ったのが、レコーディングスタジオの近くにあったネコカフェ。そこで30分ほど遊んでから再びレコーディングに臨んだら、いい気晴らしになったのか、「だいぶよくなったね」って言われて(笑)。その後も「ダメだ」と思うたびにネコカフェに行くようになって、レコーディングの最後の方には、煮詰まってくるとスタッフの方に「ネコカフェ行ってくる?」って言われるほどに(笑)。あのアルバムはネコのおかげで完成したといっても過言ではありません。

 ……それにしても、私はレコーディングで歌うだけでこんなに苦労したのに、凛ちゃんなんかみんなの前でいきなりバーンと歌えるんだから、本当にスゴイですよね。特にギターを弾きながら歌うなんて! 私も去年の10月のライブでギターを弾きながら歌わせてもらいましたけど、歌とギター、どっちに集中したらいいのかわからなくなっちゃって……。私はまだまだ未熟者です。

――歌といえば、加藤さんは今作のオープニング曲『恋のRock’n Roll Beat』とエンディング曲『愛はこんな光』を歌っています。まず、OP曲がどんな曲なのか教えてください。

 ノリがよくて、ライブで盛り上がりそうな曲です。こういう、みんなで盛り上がれる曲って歌っていても楽しいですよね。レコーディングの際は、「なるべくライブ感を意識してください」と言われていたので、ライブを妄想しながら楽しく歌わせていただきました(笑)。

――どんなところに注目してほしいですか?

 歌詞がストーリーのどこかに絡んでくるんです。特にサビの部分はじっくり聞いていただきたいですね。

――ではED曲はどんな曲ですか?

 凛ちゃんの気持ちが歌われている、とってもいい曲です。本編の収録が終わった後にレコーディングさせていただいたということもあって、今作中のいろんな場面の凛ちゃんの想いのようなものを込めて歌うことができたと思います。

――この曲の注目ポイントは?

 とにかくサビの歌詞が感動的。その部分を聞くと、前向きに頑張ろうという気持ちになっていただける思いますね。

――どちらの曲も、レコーディング中にはまったく休憩をとらなかったとか?

 休憩らしい休憩はまったくとらなかったですね。機材を調整する時に休むくらいで、基本的にはずーっと歌いっぱなしでした。でも、今回はそのやり方がすごく楽しかったですし、そのおかげで曲の世界に入り込んだまま歌い続けることができたので、よかったと思います。というわけで、今回はネコの力を借りずに、レコーディングすることができました(笑)。

――OP曲は、凛にある影響を与えた曲だそうですが、加藤さんも影響を受けた曲はありますか?

 母が昔からすごくDREAMS COME TRUE(ドリカム)を好きで、毎朝起きる時の目覚まし代わりにドリカムの曲をかけていたんです。私は小さい頃に、それが誰のなんていう曲なのかも知らずにいつの間にか覚えていて、知らず知らずのうちに口ずさめるようになって、そのうち私も大好きになって……。今でもドリカムの曲を聞くと、妙に懐かしい気持ちになったりとか、忘れていた思い出がフッと映像になって頭の中に浮かんでくるなんていうことがあって。ですから、ドリカムは自分の中で特別な存在ですね。

 あ、それって、もしかしたら凛ちゃんのOP曲への想いと似ているのかもしれませんね。彼女にとってもあの曲は、よくわからないけど好きで、自然と口をついて出てくる特別なもの……。さっき「共通点はまったくない」と言いましたけど、この部分は共通していると思います! よかった!(笑)

――では最後に、今作が発売されたら、加藤さんもプレイしますか?

 私、自分が出演したゲームをプレイすることはあるんですけど……プレイ中に自分の声が聞こえてくるのって、いまだに恥ずかしくて。いつも、自分の声だっていうのをあえて認識しないようにプレイしている気がします(笑)。自分の声を意識してしまうと、「あのセリフはこういう風に言えばよかった」とかっていう反省モードになってしまって、普通にプレイを楽しめなくなっちゃうんですよね~。

 で、今作ですが、幸い私はPSPも持っていますし(笑)、もちろんプレイしますよ! その際は……自分の声をあまり意識しないようにしつつ、まずはやっぱり凛ちゃんを攻略したいですね。あのOP曲を聴いて、凛ちゃんを攻略して、ED曲を聴いたら……絶対感動しますよ。皆さんもぜひ、最初のプレイの際は凛ちゃんを選んでみてください!(笑)

(C)GIGA/Alchemist

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