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2011年9月16日(金)

【通好みゲームメーカー 会社案内 Vol.1】『迷宮クロスブラッド』はチームムラマサの集大成!?

文:megane

迷宮クロスブラッド リローデッド

 「通好みゲームメーカー 会社案内」第1回目は、3DダンジョンRPGの制作なら他の追随を許さないゲーム開発集団「チームムラマサ」(エクスペリエンス)をお届けします。

 今回は代表取締役社長でありプロデューサーを務める千頭 元(ちかみ はじめ)氏と同社のゲーム開発の統括を務める安宅 元也(あたか もとや)氏のお2人に、11月10日に発売予定の最新作『迷宮クロスブラッド リローデッド』についてのお話を伺いました。

 チームムラマサの妥協なきゲーム制作の理念や、初の試みである声優の起用に関する開発秘話などに注目してほしい。


――今回Xbox 360で発売される『迷宮クロスブラッド リローデッド』はどういったゲームなのでしょうか?

千頭氏
▲株式会社エクスペリエンスの代表取締役社長であり、チームムラマサ プロデューサーを務める千頭 元氏。

安宅 弊社のPCタイトルに『ジェネレーションエクス』という3DダンジョンRPGのシリーズ作品があるのですが、『迷宮クロスブラッド』というのはシリーズの集大成として作られた作品でした。今回の『リローデッド』は、そのXbox 360移植版となります。

千頭 シリーズの集大成といっても、4年目だからそんなに歴史があるものではないのですが……。

安宅 でもPC版の『迷宮クロスブラッド』で4作目でしたからね。シナリオ的にはこれまでのシリーズからは少し独立した外伝的なもので、これまでプレイしたことのない新規ユーザーの方にもプレイしてもらいたい、というのがコンセプトとなるタイトルですね。

コードハザード コードブレイカー コードリアライズ
▲第1作目『コードハザード』。▲第2作目『コードブレイカー』。▲第3作目『コードリアライズ』。

――ズバリ、『迷宮クロスブラッド』のウリは何でしょうか?

安宅 ゲーム性でのウリということでしたら、少々大まかな言い方になってしまいますが、チームムラマサが制作したダンジョンRPGのなかでは「最も洗練された緊張感のあるダンジョンRPG」というところですね。

 『迷宮クロスブラッド』はこれまで作ってきたシリーズの集大成ですので、その意味での洗練は当然なのですが、『円卓の生徒』(PC版は2010年4月発売、Xbox 360版は2011年2月発売)で手に入れたノウハウもフィードバックさせているんです。『円卓の生徒』で実装したベテランユーザー向けの高難易度モード「マスターモード」の緊張感なんです。ちょうど本作の制作が始まったころ、このマスターモードへのユーザーの評判がよかったので、『迷宮クロスブラッド』にも、その緊張感を取り入れようということになりました。そんなわけで、本作の緊張感は『円卓』のマスターモードが土台になったと言えますね。

 ちなみに『円卓の生徒』は初心者ユーザーでも詰まることなくプレイできるストーリー型ダンジョンRPGというコンセプトのゲームですが、それを土台にベテランユーザーを唸らせるシステム改良が今作で行われているというのは、よく考えると不思議な話ですよね(笑)。もちろん、チームムラマサとしていつも気をつけている、ハック&スラッシュやトライ&エラーを楽しむための快適性というのは、これまで以上にチューニングを繰り返しているポイントです。

安宅 2つの職業をキャラに習得させて育成できる「クロスブラッド」システムの自由度と戦略性の高さもウリの1つですし、敵やアイテムの多さ、迷宮の広さなどは、チームムラマサのダンジョンRPGとしては史上最強のものとなっています。ダンジョンRPG好きの方なら、間違いなく手に汗握りながらプレイできます。

ブラッド選択 エリア
▲2つのブラッド(ジョブ)を選んで、それぞれの特性を身につけることができる。▲本作で行けるエリアは10ヶ所以上!

安宅 そのほかのウリといえば、現代の東京にある学園を舞台にしているという世界観ですね。本当に実際の東京をモデルにしていますので、銀座やアキバ(のような場所)にも行けますし、そこにいる街の人々のさまざまな会話も見ていて飽きないほどのバリエーションがあります。プレイしながら、ちょっとした東京見物をしているような気分が味わえるかもしれません。

 また、本シリーズはプレイヤーが主人公の名前や容姿を自分なりにキャラメイキングして遊ぶタイプのゲームなのですが、学生であると同時に、秘密部隊エクスの隊員であるという、ヒーローもののような設定になっています。そのなかで自分が主役になりきって遊べるというのは、本作ならではのおもしろさだと思います。

エスバイス コードライズ
▲主人公たちは支給されるエスバイスを使用し、アイテムを実体化させて戦うコードライザー。彼は主人公たちの上司となる佐伯空斗。

千頭 あとはアバターでしょうかね。絵柄の好き嫌いは別として、カスタマイズという意味で容姿が変えられるのは本作ならではの要素だと思っています。

安宅 自分が思っているビジュアルに近づけやすいと個人的には思いますね。赤い髪のポニーテールの娘が作りたい、といった感じにパーツは用意されていますので……。


――装備によっても自分たちの姿が変わっていくようですが……。

千頭 そうですね、それぞれの装備はアバターに反映されていきます。ただ、本作は街で装備を買うようなゲームではないので、どんなアイテムが手に入るかは個人の運しだいなんですよ。上半身はすごい強そうな鎧武者姿なんですが、下半身はジャージとかの姿はよくできますね(笑)。そういうギャップの楽しさも本作の特徴の1つかなと。

安宅 こういう格好をしたいと思っていても、手に入らなかったり、強さを考えると逆に変な格好になったりすることがありますね。それもある意味強みともいえます。また、パーティーメンバーに友人の名前などをつけて遊ぶというのも、話題づくりにはもってこいですよ。

エクスクロス ジャージ
▲武具は戦闘服のようなものだったり、どう見てもジャージにしか見えないものだったりと多彩に用意されている。

千頭 実際にプレイしていると、ずっと変な格好のままになることもよくありますが……。

安宅 いや、でも強くなっていくと、自分の好きな能力を装備に付与できるので、それで自分なりの装備としてこだわって作っていくのも、ある程度は可能になっています。

――人によって装備による格好の違いが出るのはおもしろいですよね。

安宅 思わぬコーディネートってありますからね。

千頭 仕方なく装着してみたら意外と似合ったということもよくありますしね。

安宅 テストプレイヤーの装備などを見ると、「こんな組み合わせもあったのか」と驚くこともありますよ(笑)。

最新作が『迷宮クロスブラッド リローデッド』だった理由とは→(2ページ目へ)

(C)2011 Experience Inc. Published by KADOKAWA GAMES

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