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2011年9月15日(木)

モットーは“クレイジーで楽しい世界観”! PS3/Xbox 360『セインツロウ ザ・サード』インタビュー

文:電撃オンライン

 THQジャパンより11月17日に発売されるPS3/Xbox 360用ソフト『セインツロウ ザ・サード』。そのプロダクトマネージャーであるエリック・バーカー氏が東京ゲームショウのために来日した。メディアイベントで、氏に本作の魅力についてお話を伺った。

 『セインツロウ ザ・サード』は、箱庭型の大きな街を舞台に、高い自由度で遊び回れるクライムアクション『セインツロウ』シリーズの最新作。今作では新たな街“スティールポート”が舞台となり、ゲームならではのお遊びや無茶をたっぷり盛り込んでいる。また、マルチプレイの対戦機能が廃止される代わりに、ゲーム本編を通じて遊べる協力プレイが盛り込まれる。

 今回開かれたメディアイベントでは、新情報としてゲーム内に登場する新たなギャング“デッカーズ”が登場するトレイラーが公開された。天才ハッカー集団であるデッカーズとの電脳世界を舞台にした戦いの様子が描かれていた。

『セインツロウ ザ・サード』 『セインツロウ ザ・サード』
『セインツロウ ザ・サード』 『セインツロウ ザ・サード』
▲本作では、現実世界だけでなく仮想空間も舞台とすることで、これまでになかったアクションも楽しめるとのことだ。

 さらに、本作を開発したVolitionのプロダクトマネージャーであるエリック・バーカー氏への単独インタビューを敢行。本作の発売を心待ちにしている人は、ぜひチェックしておいてほしい。

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――まず、『セインツロウ ザ・サード』を制作する上で意識されたことは何ですか?

 常にユーザーの選択によってゲームが進行していくゲームにするという点を意識しました。キャラクターのカスタマイズやゲーム内での行動といったさまざまな選択肢は用意しますが、たとえば“特定の服装をすると有利になる”といったようなボーナスは与えないことで、プレイヤーが自分の望む選択肢を選びやすいようにしてあります。

 また、演出面での向上も目指しました。ド派手でクレイジーな世界観のもと、誰も予想もしなかったような演出も取り入れています。そして、それらが一貫性を保ったゲームとなるように注意しました。

――今回公開されたトレイラームービーの中では、サイバー犯罪専門の組織・デッカーズと電脳世界で戦う過程で、巨大なモンスターと戦うシーンがありました。仮想空間を舞台とすることでかなり表現が広がったと思いますが、どういった形で一貫性を保つようにしたのでしょうか?

 本作のクレイジーな世界観をより端的に伝えるために、ああいったシーンをお見せしましたが、実際のゲームではいくつもの展開を積み重ねた結果としてあのシーンに至ることになります。ですから、いきなり電脳世界に放り込まれて巨大モンスターと戦うというわけではありません(笑)。一方で、現実以外の舞台を用意することで、ありえないほどスピーディに走り回りながら敵を攻撃するといったようなクールでかっこいいアクションも楽しめるようになっています。

『セインツロウ ザ・サード』 『セインツロウ ザ・サード』
▲80年代を思わせる戦車ゲームやファンタジー世界から出てきたような巨大モンスターとのバトルもあるとのこと。バーカー氏は「もちろん(?)既存のゲームからインスパイアされたんだよ(笑)」と語っていた。

――クールといえば、主人公が所属するサード・ストリート・セインツのメンバーも、チンピラ然とした前回から打って変って洗練されたイメージになっていますが、そのように変更した理由を教えてください。

 これまでになかった新鮮さをユーザーに感じてもらうためです。前作のラストで主人公たちは“スティールウォーター”を支配するようになり、マスコミに取り上げられたり、街のスターとして扱われたりする中で洗練されていきました。ゲームそのものと同じく、キャラクターも継続していく中で進化していったというわけです。

――少し話は変わりますが、前作でも“人が空から降ってくる”、“突然暴動を起こす”といったような“おバカ”なチートコードが用意されていましたが、今回も何か仕込まれているのでしょうか?

 もちろん(笑)。“街の女性が全員売春婦になり、男性は全員そのヒモになる”、“殴った相手が血の海に沈むようになる”といったような新しいものも用意してありますよ。

――それは、何とも壮絶ですね(笑)。それでは最後に、本作の一番のポイントを教えていただけますか?

 ひと言で言うなら、デザインチームのモットーであるクレイジーかつ楽しい世界観ですね。デザインもプログラムもすべて、それを実現するために作っています。前作も私はリードデザイナーとして参加していたのですが、その時から変わらず、よいアイデアがあるのであれば常にイエスと答える姿勢で制作に臨んでいたので、実際にそのようになったと思います。気軽にプレイして、ストレスが発散できるゲームになっているので、ぜひ楽しんでみてください。

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 最後に、イベントで流れたものとは異なるが、デッカーズについてのトレーラー映像をお届けする。デッカーズとはどのような集団なのか、このムービーで確認してみてほしい。


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