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2011年9月18日(日)

『メタルギア』25周年で改めて紡がれる声優陣との絆! 『SDATCHER』ファンも大感激の小島プロステージをレポート

文:電撃オンライン

 東京ゲームショウ2011のKONAMIブースステージでは、小島プロダクションの作品を紹介するステージが行われた。今回は9月18日の最終ステージの様子をお届けする。

小島プロダクション 小島プロダクション
小島プロダクション 小島プロダクション

 ステージに登場したのは小島秀夫監督に加え、声優の大塚明夫さん、杉田智和さん、井上喜久子さん、菊地由美さんという『メタルギア』シリーズでおなじみのメンバー。同作品が2012年に生誕25周年を迎えるということで、まずはそれぞれが思い出話を披露。

 スネーク役の大塚明夫さんは『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』にビッグ・ボスのスーツアクターとして参加した際に、その声を演じる実の父親・大塚周夫さんからダメ出しを受けたエピソードを紹介。さらには思い出深いセリフとして「無限バンダナだ!」をチョイス。杉田さんもそれに乗っかり、友人の声優・中村悠一さんと協力してフルトンバズーカを無限に乱射して装甲車を無力化した思い出を語っていた。

 井上さんは同シリーズでも特に印象に残るシーンとして知られるビッグボスの最期について「想いがあふれているので、こうやって思い出すだけでも凄くて……」と声を震わせていた。また、菊地由美さんは“小島監督との出会い”についても語り、なんとザ・ボスやEVAのモーションキャプチャーのオーディションも受けていたことを暴露! しかし、身長差や“ほふく前進が下手”という理由で不合格になったのだとか。

小島プロダクション 小島プロダクション 小島プロダクション

 役者からは「本当に大切にすべきレーベル」(大塚)、「本当に楽しい! いろいろな感情や感性を持てあます作品です」(杉田)といった想いのこもった発言も飛び出し、小島監督は「楽屋で泣きたい!」と感極まっている様子。「声だけはデジタルでは作れないので声優さんの存在は大きいです」と逆に感謝の意を伝え、改めてメタルギアファミリーの絆の強さを感じさせてくれたた。また、ユーザーからはTwitterで募集したシリーズの名場面も紹介。一部のセリフは声優陣が生で熱演するということもあって、客席からは感嘆の声がもれていた。

 イベント後半には、小島監督のラジオ『ヒデラジ』で配信中のラジオドラマ『SUDA51’S SDATCHER』より、脚本担当の須田剛一氏とイラスト担当のヨシオカサトシ氏が登場。なんとヨシオカ氏は、自腹で来ているところを飛び入り参加! もともとこの企画は名作AVG『スナッチャー』のリメイクを須田氏が提案、3年越しのプロジェクトとしてラジオドラマ化したもの。設定的には本家とは違う部分がありながらも、須田さんらしさが出ているのでこのタイトルになったそうだ。同作には、声優陣4名はもちろん、小島監督や須田氏も出演しており、収録の思い出話に花が咲いた。

小島プロダクション 小島プロダクション
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 さらにスペシャルゲストとして、スティーボの声を演じるお笑いコンビ・アメリカザリガニの柳原哲也さんが舞台に登場。「子安武人さんと大塚芳忠さんの間に収録することになって、正直M-1グランプリより緊張した」と、ぶっちゃけトークで爆笑を誘う一幕も!

 同作品について小島監督は「ラジオドラマの魅力は音だけの世界、聴いて物語のよさを体験してほしい」とアピール。須田さんも「今だからこそ逆に新しい文化になりえると思います」とコメントしていた。『SDATCHER』は12月14日にCDドラマとしてリリースされることが決定しており、また『メタルギア』のグッズも続々リリースを予定しているとのこと。今後も小島プロダクションの活動からは目が離せなさそうだ。

■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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