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2011年10月3日(月)

【電撃PlayStation】まるで「映画の世界を遊ぶ」ような興奮!! 最新プレイ動画とインタビューで『バイオショック:インフィニット』の魅力に迫る!

文:電撃PlayStation

 前作『バイオショック2』までの架空世界の海底都市から、空中都市コロンビアに舞台を移し、新たな物語が楽しめる『バイオショック:インフィニット』。E3ではゲームメディアが選ぶ『Game Critics Awards』で“ベスト・オブ・E3”を獲得し、75ものチョイスメディアアワードに輝いている。

 ゲームの時代は前作より以前の1912年。プレイヤーはピンカートン探偵社の元エージェント、ブッカー・デュイットとなり、15年もの間コロンビアに囚われていたエリザベスという少女を救うために単身、コロンビアに潜入する。ブッカーとエリザベスは互いに持つ能力とさまざまな武器を使いながら、数々の障害を乗り越えて空中都市コロンビアからの脱出を目指すという内容だ。

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▲空中都市コロンビアには『スカイライン』と呼ばれる荷物や人物を運搬するレールが、空中に張り巡らされている。プレイヤーはこれを使って移動することも可能だ。 ▲本作のヒロイン・エリザベスは『ティア』という特殊な能力を持っており、ソングバードに15年間幽閉されていた。映像ではアニメのように彼女の表情が自然に動く点にも注目してほしい。

  さらに本作は、実力派声優陣による日本語吹き替えとオリジナル音声に字幕をつけたものが用意され、好きなほうでプレイすることが可能。

 日本語吹き替えのキャストはブッカー・デュイット役に藤原啓治氏、エリザベス役に沢城みゆき氏、役名非公開の謎の女性に朴ろ(王へんに路)美氏の起用が発表されている。

 今回の取材では、その日本語吹き替え版の実機プレイの様子を観ることができ、『バイオショック:インフィニット』の開発を手がけるIRRATIONAL GAMESのBILL GARDNER氏にインタビューを行うことができた。

 また、英語版ではあるが同じシーンを撮影した動画も届いたのでインタビューの前に観ておくと、よりゲームの世界観が伝わりやすいだろう。

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▲BILL GARDNER氏はIRRATIONAL GAMES社のデザインディレクター。開発者のケンと一緒にゲームのビジョン作りから携わる。ツールや武器、ビガー(特殊能力)などの構想段階から実際に動かすためのチーム作りまでを行う。

――デモプレイではヒロインのエリザベスが使う「ティア」がいくつか使われていましたが、そもそもこの能力はどのようなものなのでしょうか?

BILL GARDNER氏(以下、敬称略):本作の舞台である空中都市コロンビアには、空に浮いている都市ということで、普通の世界にはないものがたくさんあります。そのなかでもエリザベスだけが使える『ティア』は『別の世界の門を開く力』があります。

 デモプレイでも、彼女が死にかけている馬を救おうとする場面があります。彼女はティアを使って、別の世界を広げて馬を助けようとしました。でも、彼女自身は能力のコントロールがうまくできず、誤って別の世界を広げてしまったのです。このように、ティアにはどうようになるか予測できない部分があります。とくに、このケースではティアで馬を救うのは難しかったというわけです。

 ゲーム内では、エリザベスにティアを使ってもらって障害物や武器を出してもらったりできます。主人公のブッカーには『ビガー』という前作『バイオショック2』にあった『プラスミド』のような特殊能力があり、ビガーとティアを組み合わせてさまざまなことができるようになっています。

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▲突然の敵襲により、重傷を負った馬をなんとか助けたいと願うエリザベス。このシーンではティアを使うことには、それなりのリスクと難しさがあることがよくわかる。 ▲特定の場面では、エリザベスにどんなものを別の世界から呼び出すかを選択できることも。デモでは出したものを障害物にしたり、ブッカーのビガーで敵を浮き上がらせて、そこにティアで呼び出したコンテナをぶつけるといった合わせ技もできた。

 ――ブッカーの持つ『ビガー』とは、どのようなものですか?

BILL:デモプレイの中では、敵を宙に浮かせる『バッキングブロンコ』と、カラスを敵に差し向けて混乱させる『マーダーオブクロウ』の2つをお見せしました。ビガーはこれ以外にもたくさん用意されており、さまざまな応用ができるようになっています。この能力がどこからきたものかは……謎としてまだ残しておきたいです(笑)。

――アクションといえば、空中都市コロンビアにあるレールを使ったものもスピード感があって魅力的でした

BILL:それはスカイラインと呼ばれるもので、もともと空中都市の移動手段として用意していたものです。ゲームの中では戦いにも使われます。デモプレイでもお見せしたように、敵がスカイラインを移動して攻撃してきたり、ブッカーがスカイラインを移動して敵の背後に回ったり、逆に逃げたりもできます。

――ティアやビガー、スカイラインを使って自由度の高いアクションが楽しめるわけですね。そういえばデモプレイ中にエリザベスが行き先をブッカーに聞く場面がありましたが、あのときに違う道を選んでいたら展開が変わるのでしょうか?

BILL:そうです。もちろん、全体としての大きなストーリーはありますが、途中でさまざまな選択ができるようにしてあります。デモプレイのなかでも無実の郵便局員が処刑されるシーンがあって、今回は彼を救出しましたが、そのまま無視することもできます。

――ということは、前作のようにエンディングも複数用意されているのでしょうか?

BILL:我々は本作の持つ世界観と物語を、ベストな形でユーザーに届けたいと思っており、マルチエンディングに関しても、それが必要かどうかを見極めて判断したいです。……具体的には、今のところ秘密ですね(笑)。

――デモプレイの最後には『ソングバード』が出てきてエリザベスをさらっていきます。彼は前作の『ビッグダディ』のようなものなのでしょうか?

BILL:ソングバードとビッグダディはある意味で似ているともいえるのですが、まったく違うものでもあります。ソングバードはただ1人で、エリザベスとの関係もかなり複雑なものがあります。

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▲巨大な鳥型のロボットのようにも見えるソングバード。その圧倒的な力によってブッカーは致命的なダメージを受け、エリザベスは彼の命を救うために自ら「籠の鳥」に戻ることを決意する。その言葉とは裏腹に、彼女が流した涙が何よりも心情を雄弁に物語っていた……。ソングバードがなぜエリザベスを幽閉しようとするのかは、今のところ不明だ。

 ――前作をプレイしているとニヤリとできる場面はありますか?

BILL:時代も舞台もまったく違うものなのですが、プレイしたフィーリングや『バイオショック』シリーズが持つ世界観は共通のものが感じていただけると思います。ゲームプレイでは、先ほどもお話したようにさまざまなチョイスができますので、前作を遊んでいただいた人も新鮮に感じていただけるでしょう。

――日本語版の声や演技についてはどんな印象をお持ちですか?

BILL:私自身は日本語がわかりませんが、音声を聴くだけでも感情が伝わってきて、とても演技がすばらしいと感じました。本作には日本語吹き替えとオリジナル音声に字幕をつけたものが入りますので、ぜひ両方聴いていただきたいです。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

BILL:現在はまだ言えませんが、この作品に関してはもっとたくさんの魅力があり、きっと日本のみなさんが気に入ってくれる作品になると思っています。『バイオショック:インフィニット』は今までにない経験ができるゲームです。このゲームで日本のファンがどんな反応をしてくれるのか、非常に楽しみです。

 最後に取材終了後にいただいたお土産を紹介しよう。一見するとカラスの姿をかたどったお酒のビンのように見えるが、これは『マーダーオブクロウ』と呼ばれるゲーム内アイテムを再現したもの。これを取るとブッカーがビガーを使えるようになる。ゲーム内で発見したら見逃さずにゲットしよう!

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▲高さはペットボトルよりも少し高いくらい。金属製でずっしりとした重さがある。 ▲中には謎の液体が入っており、振ると『チャポチャポ』と音がする。何が入っているのか非常に気になるところだが、構造上開けられない。
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▲実際に重さを計ってみたら1.4kg! 軽い筋トレにも使えそうです(笑)。

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