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2011年9月29日(木)

【レゲーの花道】懐かしのゲームを語る連載企画! 第3回は『カラテカ』!!

文:まっつ

★★★今回紹介するレトロゲーム★★★
カラテカ

karatekaタイトル
okunai

●ファミリーコンピュータ ●1985年12月5日発売 ●ソフトプロ ●FTG
(C)JORDAN MECHNER 1984 LICENSED FROM BR0DERBUND  PRESENTED BY SOFT PRO

 

『カラテカ』とは!
 空手家の主人公が、誘拐された婚約者を救うべく誘拐犯のアクマ将軍のアジトへ乗り込む格闘アクションゲーム。アクマとその手下たちは、全員空手家で銃器は一切持っておらず、武器はパンチとキックのみ。すべて体と体のぶつかり合いで勝負するという男らしいゲームである。マシンガンでも持っていけば楽勝! とか、元コマンドーのメイトリクスが乗り込めば「島がドンパチ、5分で片がつく」とか考えてはいけない。

メインキャラクター

kamae

【主人公】婚約者を救出するため、なぜか空手の道着姿で敵のアジトに乗り込む角刈の主人公。無敵の拳法「南斗再試拳」の使い手。なんか世紀末を感じる。

 

 

hime

【マリコ姫】アクマにさらわれた主人公の恋人。なぜ姫と呼ばれているのかは不明。よくわからんけど当時のゲームの風潮としてさらわれた女性の名前に、なにかと「姫」を付けたがる傾向があった気がする。
 

 

akuma

【アクマ将軍】マリコ姫を誘拐した張本人。キン●マンの某将軍とは無関係。不意打ちにキレるプレイヤー多数。

 

 

tesita siro tesita pinku tesita kiiro

【アクマの手下】主人公の行く手を阻むザコで、もちろんみんな空手家。主人公にオジギを返すところをみると根っからの悪党ではない感じ。個性豊かなヘルメット(?)を被っていて、道着の色は強さ(位?)を表している。白→ピンク→黄の順に強くなる。
 

wasi

【ワシ】戦闘の合間に飛んでくるワシ。パンチやキックでの迎撃が可能だが、攻撃するタイミングが難しい。個人的には最強の敵のような気がしている。
 

アクション

tati kamae

【直立】普通の状態。走って移動できるので、敵がいないときはこの状態が基本。なお、直立状態で敵の攻撃を受けると一撃死。
【構え】直立の状態で十字ボタンを↓に入れるとファイティングポーズをとる。このままゆっくりと前後に移動することも可能。一時期、友だちとの間で、この前後移動のモノマネが流行った記憶がある。

 

 

ojigi

オジギ】直立の状態でボタンを押すとオジギポーズがでる。敵が直立のときにオジギすると、なんと敵もオジギする。オジギを何度も繰り返すと、名刺交換しているサラリーマンみたいな感じになる。
 

 

jyoudan duki tyuudan tuki gedannduki

【パンチ】素早い攻撃。上・中・下段の3種類がある。リーチに乏しいが連打することができる。
 

 

jyoudan keri tyuudan keri gedangeri

【キック】少し遅い攻撃。上・中・下段の3種類がある。パンチよりリーチが長い。3回まで連続で出せる。
 

kati po-zu1 kati po-zu2

【勝ちポーズ】敵を倒したときに主人公がとるポーズ。2種類ある。
右側の勝ちポーズは、決してワキの匂いを確認しているわけではない。
 

★☆★ 俺と『カラテカ』 ★☆★


『カラテカ』は、確か自分と母親、友だちとその母親の4人で、近所の長崎屋に行ったときに買ってもらった。
いつもは、ねだってもなにかと理由を付けて買ってくれない母親なのに、その日は拍子抜けするほどあっさり買ってくれた。
たぶん、友だちの母親に対しての見栄のようなものもあったのかなぁ、と今にして思う(笑)。
このタイトルを選んだ理由は、単純に格闘技が好きだったから。そんだけ。事前知識はゲーム雑誌で画面写真を少し見た程度だった。

当時、ゲーム選びの基準は本当に適当だったと思う。
パッケージがカッコイイとかTVコマーシャルの映像だとかで、なんとなく決めていた。
この『カラテカ』も、カセットの並んだショーウィンドウのなかでも、黄色のパッケージがすごく目立っていたなぁ。
その場面は、今でも割と鮮明に覚えている。
思えば『テグザー』『ドラゴンクエスト』も、パッケージのカッコよさに惹かれて選んだ。
『忍者ハットリくん』や『バンゲリングベイ』は、TVコマーシャルを見るとすごくおもしろそうに感じて選んだ。

こんな買い方をしてるもんだから、実際プレイしたときのギャップに面食らったタイトルも数知れず。
特に『テグザー』は、初めてクリスマスプレゼントで買ってもらった思い出のゲームだが、
内容自体は操作性が微妙なうえに難易度が高く、内心とても哀しかった……。

話が逸れたが『カラテカ』である。
当時のゲームとしては、キャラの動きがすごくなめらかで、初めてプレイしたときはかなり驚いた。
兄貴と一緒に「すげーリアルだ~」と狂喜乱舞したものだが、その日のうちにクリアしてしまった。
「終わっちゃったよ……」的な、なんとも微妙な雰囲気になったもんだ。
ファミコンでもオモチャでもそうだが、
熱中していたモノに対して「アレ? 飽きてきたかも?」と自覚してしまった瞬間って本当に寂しい。
もっとも当時のゲームはだいたいがこんな感じにすぐ終わるので、
クリアした直後からどの友だちと貸し借りするかを考えるのが普通だった。

そんな感じで俺の『カラテカ』は、又貸しの又貸しで友だちの家を順々と回っていき、しまいには行方不明になってしまった。
でもファミコンカセットは天下の回りモノだからしょうがない。
現に、当時の俺のカセット収納箱には『バトルシティー』が3個もあったし。
しかもそのうちの1個には、カセットの裏にマジックで見知らぬ人の苗字が書き殴られていた(笑)。
ひょっとしたら俺の『カラテカ』も、巡り巡ってどこかの家のダンボールに眠っていたり、
中古ショップで売られたりしているかもしれないんだなぁ……。ロマンを感じざるをえない。

あー思い出した!
宮本君、元気ですか?
『バトルシティー』返すから、俺の『ジッピーレース』早く返してください(笑)。

誰のだ

(C)JORDAN MECHNER 1984 LICENSED FROM BR0DERBUND

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