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2011年11月5日(土)

【Spot the 電撃文庫】『誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。』ってどうしてそうなったのか おかゆ先生に聞く

文:電撃オンライン

 電撃文庫で活躍する作家陣へのメールインタビューをお届けしていく“Spot the 電撃文庫”。第10回となる今回は、『誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。』の作者・おかゆまさき先生のインタビューをお届けする。

『誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。』
▲osa先生が描く『誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。』の表紙イラスト。

 本作は、校内では堅物でクールな委員長なのに、放課後はメイドとして奉仕する少女・鈴木未翠(すずき みすい)と、彼女のご主人様になってしまった主人公・浮原透(ふわら とおる)の関係を描いたラブストーリー。

 ごく普通の高校生と、こっそりメイドをせずにはいられない委員長の、やきもきするようなじれったい恋模様が描かれていく本作。そんな本作がどんな経緯で生まれたのか? 気になる人はぜひインタビューをご覧いただきたい。

――この作品を書いたキッカケはなんだったのでしょうか?

 友人との会話がキッカケになりました。会話の流れでネタ出し会のようになっていた時に、行き詰まった僕の「じゃあメイドをしたい欲望を抑えられない女の子と知り合って、秘密のメイド行為に振り回される主人公ならいいのか!?」という発言が、何かの突破口になった結果がこれです。

――本作のアピールポイントを教えてください。

 いつもは真面目すぎる委員長が、その反動で、あなたの前だけでこっそりふわんふわんのメイドになる様を、存分にお楽しみいただけたらと。

――作品を書く上で悩んだところはどこですか?

 特にはないのですが、強いて言えば、“どこにでもメイドルックでお出かけしようとする休日のワガママ委員長”をどのようにフォローしていけばいいのか、主人公と一緒になって悩んだことくらいでしょうか。結果どのようになったかは、本編で確かめてください。

――執筆にかかった期間はどれくらいでしたか?

 2カ月くらいだったと思いますが、もうよく覚えていないです。自分としては驚異的なスピードだったのですが……昨今のライトノベル界ではこれで普通というのが怖いです。

――特にお気に入りのシーンは?

 メイドルックの委員長と衆人環視の中で水族館デートをするシーンです。僕が主人公の少年なら、ハラハラしすぎて(あと幸せすぎて)胃壁から血をしたたらせて死ぬと思います。よく頑張った主人公。それから後に続く電車のシーンとかも好きです。

――本作のヒロインについて聞かせてください。

 ヒロインは鈴木未翠さんという高校生の女の子です。普段の彼女は堅物&冷静沈着、おまけに優秀なクラスの委員長なんですが、どういうわけだか「かわいらしいメイドになりたい!」という欲求を我慢できない残念な部分があったため、紆余曲折を経て、とある男子の専属メイドになっちゃいました系ヒロインです。委員長な未翠さんと、放課後メイドな未翠さんのギャップを、ぜひともご堪能くださいませ。

――小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 読んでくださる方をできるだけ物語の中に引きずり込めるようなストーリー作りを心がけています。電車の中で読んでいる人に、目的地の駅を乗り過ごさせてしまうようならば、一人前だと思うのですが……。

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください

 ベタなのですが、PSPの『モンスターハンターポータブル 3rd』にいまだにハマっています。今は12種の武器をすべて使いこなせるようになろうと必死に修行中なのですが、道のりは長そうです。使う武器によってまったく別のゲームになってしまうゲームを作ってしまうなんてカプコンはすごいなあと感心しきりです。

――それでは最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

 タイトルはなんかとんでもないことになっていますが、ヒトコトで言えばこの作品、“究極のやきもき恋愛コメディ”となっているのです! 不器用すぎる男の子と女の子が繰り広げる、もどかしいきゅんきゅんラブストーリーに身悶えしたい人はぜひ、手にとってみてください。変な扉が開いちゃいますよ!!

(C)2011 ASCII MEDIA WORKS
表紙イラスト/ osa

データ

▼『誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年11月10日
■定価:578円(税込)
 
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