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2011年11月1日(火)

目指したのは“巨大なテーマパーク”だった!? 『セインツロウ ザ・サード』体験レポ&エリック・バーカー氏へのインタビューをお届け!

文:電撃オンライン

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『セインツロウ ザ・サード』
▲エリック・バーカー氏

――この作品を作る上で注意した点はどこですか?

 出てきたアイデアのすべてを受け入れるところから始めたんです。例えば、インゲームとして“天才ゲンキ博士の超絶有頂天倫理委員会”がありますが、これは日本のバラエティ番組にヒントを得たものです。そういうアクティビティが随所に用意してあります。

――確かに本作は相当な数のアクティビティが用意されていますが、どうしてそこにこだわったのですか?

 オープンワールドのゲームはたくさんありますが、移動に時間を費やすものも少なくないですよね。それだとどうしても退屈なものになってしまうと思ったんです。運転、運転、運転、止まって銃をバンバンバン。そしてまた運転、運転……。そういうものにしたくはなかったんです。皆さんがこの街で退屈することはないでしょう。

――確かに、街全体がテーマパークといった趣きですよね。

 その通り! それこそ私たちが目指したものなんです。ユーザーは、メインのストーリーを楽しんでもいいですし、自由気ままに暴れまわってもオーケーです。

 また、今日皆さんに遊んでもらったように、初めから見どころがてんこ盛りです。何時間か遊んでからようやく盛り上がりを迎えるゲームもありますが、この作品に限ってはそんなにお待たせすることはありません。皆さんは、すぐにギャングチームのボスとして暴れまわることができます。

――いろいろな遊び方があるかと思いますが、バーカーさんイチオシの楽しみ方はなんですか?

 ゲンキモービルというクルマですね。これは、ひいた人をクルマの下から吸い込んで、大砲の弾丸として撃ち出す人間カタパルトが付いています。街を歩く人たちを吸い込んでもいいし、協力プレイ時には他のプレイヤーを高いところに飛ばして、スナイパーになってもらう……なんて使い方も楽しそうですよね。これは運転しているだけで楽しいです。

 見た目が派手なものだとタンクメイヘムですね。制限時間内に、戦車を操ってとにかく破壊の限りをつくすアクティビティです。

――今回遊ばせていただいた中では、飛行機から飛び降りるミッションがとてもカッコよく感じました。クレイジーさだけでなく、こうしたクールさにもこだわりを持っているように感じましたが?

 もちろん! ですが、そうしたかっこよさとゲームとしてのおもしろさを両立できるように考えて作っています。やはり皆さんに長い間遊んでもらいたいですから、そのためにはゲームとしてのおもしろさが何より大事だろうと。それと、かっこよさにばかり力を注いでいると、遊んでいて疲れてしまったり、飽きてしまうこともありますよね。そうならないように、おバカっぽいものもふんだんに入っています。

――登場する敵キャラクターたちも作品の魅力だと思いますが、お気に入りは誰ですか?

 全員好きなのですが……。そうですね、このゲームには主人公に敵対する3つの組織、そして3人のボスが登場しますが、彼らは全員好きですね。皆さんも今回ご覧になったフィリップもボスの1人。彼はエレガントなスーツと葉巻が似合う冷酷な男です。まるで『007』に登場するような、クラシカルで正統派の悪党です。

――敵キャラクターもそうですが、いろいろなところにいろいろな作品のオマージュがちりばめられていますよね。

 ええ、その通りです。例えばキャンペーンを始めた直後もそうですし、さまざまなハイテクウェポン、ルチャドール、日本のバラエティ番組……。遊んだ時に「ああ、これ知ってる!!」というような楽しみ方もアリだと思います。プロレス技なんかもかなり収録してありますので、ご存知の技も多くあると思いますよ。

――続いてプレイヤーキャラクターについても聞かせてください。今作では、キャラクターの性別などで、でもセリフが違うようですが?

 ええ、その通りです。せっかく時間をかけてキャラクターをカスタマイズしてもらうんですからね。例えばデモシーンなどでどんな性格のキャラクターでも同じような口調でしゃべり始めてしまったらどうです? ちょっと興ざめしてしまうでしょう? そういったことがないようにしたんです。

――今回は触れなかったんですが、千人切りモード――いわゆるホードモードについてもお聞かせいただけますか?

 えっ! まだ遊んでなかったんですか!? これはぜひ遊んでもらいたいモードですね。ホード(Horde)とは“群れ”という意味の言葉なんですが、これと娼婦(Whore)をかけて、本作では、千人切り(Whored)と呼んでいます。襲いかかってくるオネエちゃんたちをディ●ドーの形をした怪しいバットで撃退していくことになります。

――それは聞くだになんとも“おバカ”なモードですね(笑)。ぜひ後ほど遊んでみたいと思います。それでは今度は、DLCについてお聞かせいただけますか?

 前作『セインツロウ2』のDLCは大変人気があって、今でも売れ続けています。もちろん今作でもいろいろと考えていますよ。新しいミッション、武器、衣装……。とにかくカスタマイズの楽しみをふくらませていくつもりです。そしてクレイジーさもよりアピールできればと思っています。

――それでは最後に、発売を待っているユーザーにメッセージをお願いします。

 さっきも紹介したゲンキモービルは、予約特典ですのでぜひ予約してくださいね! 本当におもしろいですから! とにかくさまざまな要素が詰め込んであって、触ってもらえれば楽しめる作品になっています。皆さんぜひ遊んでみてくださいね。

 なお、電撃オンラインでは後日、本作の実況プレイ動画を公開する予定となっている。今回の記事を読んで本作に興味を持った人は、ぜひ動画の公開を楽しみに待っていてもらいたい。

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