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2011年12月8日(木)

ダークファンタジーRPG『ドラゴンエイジ』映画化作品の主演は栗山千明さん! メインキャストと監督が記者会見で作品の魅力を語る

文:電撃オンライン

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『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』
▲一番左に立っているのが曽利監督。「『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』、もうすぐ完成間近です。今日はこんなに素晴らしいキャストのみなさんとご一緒できて、本当に物づくりってステキだなと思える瞬間を迎えることができました」と開口一番に述べていた。

――教会が舞台という意外な形で行われたキャスト発表ですが、お気持ちはいかがですか?

栗山:ここのスタジオは普段お仕事で使わせていただいているのですが、こんなところにこんなかわいらしい教会があったんだなと初めて知りました。なかなかこんな機会はないので不思議な気分だったんですけど、ドラマの設定でも私の演じるカサンドラは教会を守っているということで、この映画にふさわしい場所で皆さんにお会いできてうれしいと思いました。

谷原:先ほど教会でまずびっくりしたのは、ドアを開けた瞬間にあまりのカメラマンの数の多さにですね。ただ教会で表情をあまり出せない空気感だったもので、内心ドギマギしました。今はホッとしております。また曽利監督とご一緒できてうれしいですし、皆さんの前でまだ完成はしていないのですが晴れの舞台としてお伝えできるこの日が来たことをうれしく思っております。

GACKT:教会でこういう形で記者発表するのは、僕は初めてだったのでユニークというか、この映画ならではの演出だなと思いました。事前に僕は場当たりをしていて中身をわかっていたのですが、お2人(栗山さんと谷原さん)はドアがあいた瞬間が初めてだったので、いきなりここを歩いたらドキドキするだろうなと2人を後ろから見ていました。

――曽利監督と一緒に仕事をしてみての感想をお聞かせください。

栗山:映画でもドラマでも基本的に緊張しいで人見知りするタイプなので、曽利監督がどんな方なのか不安だったのですが、アフレコ当日にお会いして本当に優しい方で、演じる方の気持ちをすごいくんでくださってテンションを落とさないよう配慮していただきうれしく思いました。またお会いできたらうれしいです。

谷原:『ベクシル -2077日本鎖国-』でご一緒した時も思ったのですが、ご自身でCGのアニメーションだけではなく実写の演出もされるので、キャラクターの心情の流れ、シーンの意味合いですとか、ドラマをとても丹念にご説明してくださるのでとてもやりやすいです。

 今回それに柔らかさが加わったといいますか、とても包み込むような優しさで僕のつたないお芝居をうまく導いてくれました。僕が演じたレガリアンという役は栗山さん演じるカサンドラについていったり、時に引っ張ったりおどけてみたり、いろんな表情をもっているキャラクターで、僕が以前、曽利さんとご一緒にした時にはなかったキャラクターでした。

 ダークファンタジーは大人向けの作品ですから、どこまでやったらいいのかという部分のバランスが入る前は本当に怖かったんですね。ですが、ブースの中に入って曽利さんのご指示に迷いが1ミリもないので、僕自身穏やかな気持ちで作品を録り終えることができました。

GACKT:監督の作品はすべて拝見させていただいて、お会いするのが非常に楽しみだったのが一番でした。声を入れる作業の際にどういうな声を望んでいるのかをひと通り試してみて、僕のイメージしている声と監督のイメージしている声がかなり近いところにあったので作業はスムーズにいきました。監督のナビゲートの力が非常に強いので、やっていく中で僕のなかからもいろんなアプローチをさせていただきました。監督の創造性に感動したというのが事実です。

――曽利監督はキャストの皆さんとご一緒してみていかがでしたか?

曽利:今回この豪華なキャストの皆さんに声だけをお願いするのは非常に残念な部分もありつつ、このままお三方でそのまま1本大作の映画を撮れてしまうくらいなので、すごく贅沢なことをやらせていただき感謝しております。

 実際アニメーションの場合は、初めて声優をやるという役者の方は多いと思いますが、今回は声のお仕事のご経験がある方ばかりだったのでプロフェッショナルの仕事をしていただき、ここに関しては自分自身も迷いはなく、それぞれのキャラクターをそれぞれのクリエイティビティで作っていただいたなと思い感謝しています。

 仕上がったものを見ていただければわかるんですが、声が入ってからは皆さんのキャラクターそのものになっていて、顔が違うのにカサンドラは栗山さんにしか見えないし、レガリアンは谷原さんにしか見えないし、ナイトコマンダーは、まぎれもなくGACKTさんにしかみえないんです。そういった意味合いで乗り移った感じで作らせていただきました。スクリーンでぜひご確認いただければと思います。

――本作と、ゲーム『Dragon Age:Origins』『Dragon Age II』との物語の関係性がありますか?

曽利:ゲームの中でカサンドラが登場するのですが、映画の中ではゲームでのカサンドラがなぜそのポジションになっていったのかということが描かれています。

――アフレコについてお聞きしますが、栗山さん、谷原さん、GACKTさんは、今回共演されていかがでしたか?

栗山:谷原さんとは以前も声優として共演させていただきました。実際にお芝居で共演したことはまだないので、私の中で谷原さんは、声優さんとしても確立されている方だというイメージがあります。前回もそうでしたが、すごく頼れる方なので、谷原さんとご一緒だと聞いてすごくホッとした記憶があります。GACKTさんは、お仕事自体は初めてだったのですが、ナイトコマンダーの役と聞いて、GACKTさんの個性豊かなキャラクターがすごく役に合っているなと思いました。

谷原:栗山さんとは、今回はパートナー役というか、相棒のような役でした。今回は栗山さんが僕の前に吹き込んでいました。カサンドラはただのセリフだけではなく息づかいなども多かったので、すごく大変だっただろうなと思うと同時に、カサンドラの顔がまだできていないところでも、まるでそこにカサンドラがいるかのように演じてくださったので本当に助かりました。僕はまだGACKTさんの入れた声を聞けていないのですが、一見渋いナイトコマンダーにGACKTさんがどのような声をあててくるのか、とても楽しみにしています。

GACKT:声を入れる作業の時に、もうお2人の声がある中で演じられたので、逆に僕はお2人のキャラクターとどういう風にしたらよいケミストリーを起こせるか考えながら進めることができました。僕が一番よい環境でやらせていただいたので、これで僕がうまくできなかったら最悪だなと思うんですけど(笑)。

 キャラクターとしてはすごく渋い役なんですけど、ダークな中に、ダンディズムとセクシズムのある魅力的な役で、僕の中ではこの作品には欠かせないスパイスになっていると思います。谷原さんとは一緒に沖縄でロケをしたことがあったのですが、こんなにも早く一緒にお仕事をさせてもらえるのはうれしいです。千明ちゃんとは仕事では初めてだったので、どんな声を入れてくるのかすごく楽しみでしたし、入れた声を聞いて、「なるほどな」と思うことができ、非常にやりやすかったです。

――GACKTさんは主題歌も担当されていますが、楽曲について苦労したところはありましたか?

GACKT:映画のイメージを全面に押し出すとおどろおどろしくなってしまうのでバランスがとれるように何回も作り直しました。「人に与えられた時間は限られているので、どうせなくなってしまう命なら、その命が燃え尽きるまで戦ってみろ」という強いメッセージが込められています。現代でも仕事で戦っている人などにこの強いメッセージが届けられるような曲になったと思います。

――最後に監督から、映画のみどころ、キャラクターのみどころを教えてください。

曽利:アクションとドラマのバランスが自分の中ではテーマでした。両立が難しいのですが、今回はキャストのおかげもあり、とてもうまくいっている気がします。今回はアクションもたっぷり、ドラマもたっぷりというところが初めてうまくいったと自信をもっていますので、そこを観ていただきたいです。どちらも手抜きなしです。

 栗山さんはクールなイメージがあったので、役にぴったりだと思っていましたが、実際にお会いしてみるととてもチャーミングで魅力的な方で、逆にクールな部分をどのようにして出していこうかと考えるほどでした。アクションシーンの台詞などで、お腹から声を出すのは訓練していないとプロでも難しいことだと思いますが、栗山さんのアクションの大きな声は本当に魅力的で素晴らしいです。

 谷原さんは2枚目だからこそ3枚目を演じて欲しいと思っていました。2枚目も3枚目も両立できる方にやってほしかったのですが、谷原さんにこの高いテクニックを要求できる役を演じていただけてうれしかったです。実際イメージ通りで、アフレコ中にも陰でクスクスしてしまったり、「やった!」とガッツポーズがでるほどよく、仕上がりにも自信も持っています。

 GACKTさんには、ぜひすごく悪い役を演じて欲しいという想いがありました。ナイトコマンダーは、悪いのかよいのか微妙なんですけど、ここをGACKTさんに演じ分けて欲しかったんです。GACKTさんにオファーができて本当にうれしかったです。収録中にも、自らいろんな角度からいろんなアプローチをしながら声の作業をしていただいて、GACKTさん自らクリエイティブをぶつけてもらえたのですごく楽しかったです。

(C)2011 Dragon Age Project. All rights reserved by FUNimation / T.O Entertainment

■映画『ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-』概要
【公開日】2012年2月11日全国公開
【配給】TOブックス
【スタッフ】監督:曽利文彦/脚本:Jeffrey Scott
【キャスト】栗山千明(カサンドラ・ペンタガースト役)、谷原章介(レガリアン・ドゥマルカル役)、GACKT(ナイトコマンダー役)
【日本語版主題歌】GACKT『Until The Last Day』(2012年2月22日発売)
※スタッフ・キャストは敬称略

データ

▼『Until The Last Day』(CD+DVD)
■発売元:エイベックス・エンタテインメント
■品番:AVCA-49497
■発売日:2012年2月22日
■価格:1,890円(税込)
 
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▼『Until The Last Day』(CD)
■発売元:エイベックス・エンタテインメント
■品番:AVCA-49498
■発売日:2012年2月22日
■価格:1,260円(税込)
 
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