2011年12月24日(土)
東京の秋葉原にあるベルサール秋葉原で、12月29日まで開催中の“第4回 秋葉原PCゲームフェスタ Powered by Galleria”。このイベント中で、セガが開発しているPC用オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』のファンブリーフィングが行われた。
『ファンタシースターオンライン2』は、コンシューマハード初となる本格オンラインRPGとして2000年12月に発売された『ファンタシースターオンライン』の後継作品。ネットワークゲームの楽しさや驚き、冒険を再び感じられるゲームを目指して開発されている。2011年8月にαテストが実施され、2012年に正式サービス予定だ。
イベントには、酒井智史プロデューサーに加えて、音楽を手がける小林秀聡サウンドディレクターが登壇。2012年初頭に予定されているα2テストの内容やオープニング映像を公開した。
▲「メリークリスマス!」という酒井さんのあいさつからスタートしたイベント。東京ゲームショウ2011でフューチャー部門を受賞したことについて「賞に恥じないように頑張ります」という決意表明を行った。 |
まず酒井さんは、α2テスト実施の目的を説明。挙げられたのは“改善点と新要素の検証”と“サーバ負荷の検証”の2つで、αテストの意見を受けて変更した要素や新要素のチェックが主だという。
前回のテストにはなかった要素としては、マイルームやアイテムラボ、そして新たなデフォルトコスチュームや新ボス・キャタドランなどがある。ボリュームが増えているわけではないが、変更点は多数あるので楽しみにしておこう。
▲インターフェースの改良や、レイアウトやアイコンの変更など、とにかく力を入れて手を加えているという。詳細については、公式サイトで確認してほしい。 |
▲キャラクタークリエイトがさらにパワーアップ。キャストのモーフィングが可能になった他、表情テストへの対応や身長の上限下限の拡大などが加わっている。 |
ここで、オープニングムービーが公開された。キャラクターが走り回りながらエネミーを攻撃していくという、スピード感あふれる映像になっていた。
酒井さんがオープニングでこだわったのは“ドライブ感”。ゲーム中のスピード感に負けない、インパクトと疾走感を表現できるものになっていると力説した。テーマ曲はオーケストラ収録したものにリズムや音を加えて、厚みのあるものとして作ったのだという。
ここで、そのテーマ曲を書き上げた小林さんが加わり、テーマ曲に関してのトークセッションがスタート。小林さんは“つねにキャラが走る”という映像のイメージを聞いていたので、そのドライブ感にあわせてオーケストラで収録することを決めたとか。
▲サンタの格好で出てきた小林さん。「クリスマスプレゼントにオープニングをお届けできて、よかったです」と笑顔で語っていた。 |
作曲作業は9月からスタートしたそう。しかし、オーケストラを収録しなくてはいけない時期になっても、メインテーマができていない。そんな状態にもかかわらず、酒井さんがダメ出しをしていたために、2人の仲が険悪になったという。小林さんは歌を入れても平気なようなイメージでいたが、そもそもその部分で意見が違ったため、酒井さんとの確執があったと当時を振り返った。
オーケストラの収録は、11月末にチェコのプラハで行われた。“音楽でも冒険を”という気持ちから、海外での収録を決めたそう。後から音を調整しやすい状態で収録するために、全員が入る大きなスタジオを借りたと、小林さんは話した。
▲レコーディングを終えた後は、編集に突入。収録は朝の7:00からスタートし、1日がかりの作業だったという。 |
ここで、テーマ曲ロングバージョンと最新映像を交えたムービーが上映された。映像中では、新たな要素として登場するマイルームやエネミー、そして今後実装されるマグや新フィールドについて確認できた。
▲テーマ曲ロングバージョンに乗せて、最新映像が公開された。『ファンタシースターオンライン』から10年ということで、その10年をつなげることが曲のテーマになっているという。 |
(C)SEGA
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