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2011年12月31日(土)

【Spot the 電撃文庫】戦場でつむがれる少女たちの日常を描いた『サイハテの聖衣(シュラウド)』の三雲岳斗先生を直撃!

文:電撃オンライン

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第18回となる今回は、『サイハテの聖衣(シュラウド)』の作者・三雲岳斗先生のインタビューを掲載する。

『サイハテの聖衣(シュラウド)』
▲朱シオ先生が描く『サイハテの聖衣』の表紙イラスト。

 本作の舞台となるのは、“マガツヒ”と呼ばれる怪物の襲来によって、人類が滅亡の危機にさらされている世界。戦力の大半を失った政府自衛軍の代わりに本州最西端の赤間関要塞を守っているのは、民間軍事会社“極東自衛機構”の傭兵たちだった。

 そんな辺境の基地に所属するのは“獣装巫兵(じゅうそうふへい)”と呼ばれ、超兵器“聖衣(シュラウド)”をまとうこと許された4人の少女たち。彼女たちこそ、マガツヒに唯一対抗できる人類の希望らしいのだが……?

 三雲先生には、この作品が生まれた経緯や、執筆する際に悩んだところなどを話していただいた。三雲先生のインタビューを読んでどんな作品なのか気になった人は、電撃文庫 新作紹介ページから本作の試し読みができるので、ご覧いただきたい。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 もともとは雑誌『電撃文庫MAGAZINE』向けに「イラスト主体のオリジナル作品ができませんか?」というお話があり、ビジュアル優先でスタートした企画です。モンスターの迎撃に明け暮れる傭兵たちという、ある意味ゲーム的な世界観の“舞台裏”をほのぼのした日常もののノリで描く、という企画を以前から考えていて、この作品でようやくそれを実現できました。

――本作の登場人物たちについて聞かせてください。

 主要キャラクターは女の子の4人組で、民間軍事会社所属の傭兵としてモンスターの迎撃や捕獲などの任務をこなしている、という設定です。彼女たちがどうして傭兵になったのか、という事情は作品の中で明かされていきます。傍若無人だったり、天然だったり、ツッコミだったりいじられキャラだったり、それぞれ全員クセのある性格ですので、そんな彼女たちの掛け合いを楽しんでもらえたら、と思います。

――本作の特徴やセールスポイントはどの部分ですか?

 なんといっても朱シオさんのイラストです。ヒロインたちがカワイイというだけではなくて、迫力のある戦闘シーンや世界観の再現など、とにかく圧倒的ですので、ぜひ手に取ってご覧いただければと思います。文庫のカラー口絵も、ページ数増量の豪華版になっていますので。中身のほうもイラストの密度に負けないように仕上げたつもりなので、こちらも楽しんでもらえたらうれしいです。

――作品を書く上で悩んだところどこですか?

 会話の掛け合いがメインの作品ですので、ネタの仕込みと、テンポやスピード感を維持するのに毎回苦労しました。お笑いのコント番組のDVDを何十枚も見て研究したりとか。

――執筆にかかった期間はどれくらいだったのでしょうか?

 連載が始まる前に半年間くらいかけて、設定固めや朱シオさんとのやりとりを続けました。ですので、手間そのものはかなりかかっています。朱シオさんのイラストラフが毎回素晴らしかったので、打ち合わせはとても楽しかったです。

――お気に入りのシーンはどこですか?

 わりと何気ない日常的なシーンが印象に残っています。ヒロインたちがコタツに入ったまま、だらだらとすごす場面とか。

――今後はどんな展開になるのでしょうか?

 まずは2012年2月から、無料Webコミック配信サイトの“ファミ通コミッククリア”さんで、コミック版の連載が始まる予定です。刊行時期はまだ未定ですが、文庫版についても続きを予定しています。応援よろしくお願いいたします。

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください

 ちょうど締め切り前ということで積みゲーばかりが溜まっているのですが、今は息抜きにPSPの『初音ミク -Project DIVA- extend』をちまちま進めています。

――それでは最後に、読者へのコメントをお願いいたします。

 高いクオリティのイラストをぜいたくに使った作品で、それだけでもご覧いただく価値があると思います。生活感のあふれるヒロインたちの日常を一緒に体験してみてください。

(C)2011 ASCII MEDIA WORKS
表紙イラスト/朱シオ

データ

▼『サイハテの聖衣(シュラウド)』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年12月10日
■価格:557円(税込)
 
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