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2012年1月17日(火)

【電撃モンハン3(トライ)Gプレイレポート】男塾先輩の狩猟日記“タンジアの港に連れてって3”

文:電撃Nintendo

MH3G_201201171

※このプレイレポートは、「電撃MH3(トライ)G」サイト担当の男塾先輩による、汗と涙と感動の狩猟日記になる……予定です。ほぼ毎日更新でお届けしております。

 非常に悩ましい。

 自分、そしてイマイチ君が落ちてしまい、チャンスはあと1回。今までの順調なまでの狩りはなんだったのだろうか。いや、これが港クエストの難しさなんだろうな。1人でプレイするとき以上に、周りに気を配り、状況を把握しないとこんなことになってしまう。きっと仲間がなんとかしてくれる……という気持ちがまったくなかったかと聞かれると、言葉に詰まる。そしてなにより、自分で受注した緊急クエストだから絶対に失敗したくない(←本音が出た)。そうです、僕は最低の人間です。イマイチ君もアラケンも、相当な腕前のハンター。もちろん装備も妥協がない。彼らさえいてくれればラギアクルスなんてケルビの角を納品するが如き容易さに違いない……なんて考えてしまった過去の自分を殴りにいきたいよハンマーで、溜め3で。

「ごめんね……」

 聞こえるか聞こえないか、それくらいの小さな声でつぶやきました。アラケンが鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてますが、無視しました。いいんだ、言いたかったんだ、放っといてくれ。そんなアラケンは落ちた(堕ちた?)僕とイマイチ君のいない水中でラギアクルス相手に1人で立ちまわっていたのです。これはすぐに駆けつけないとという気持ちとは裏腹に、いや待てよ……ここは平等にアラケンも1回落ちて、「まぁ3人とも落ちたから仕方ないよねー」的な空気にしたらどうだろうか。そうすれば自分が落ちたこともなんかうやむやになるというか、「やっぱりラギアクルスは一味違うわー俺らもまだまだだわー」みたいな感じにまとまって、真の狩友になれるのではないか……という仮説を立ててみたものの、イマイチ君もアラケンと合流してもう立ち回っていたので、そっと浜辺から水中に潜る決心を固めました。僕は最低な人間ですね。誰か竜撃砲、頼む。

 普通、あと1回落ちたらクエスト失敗とわかっていたら、慎重になって立ち回り方も固くなるような気がするところ、この2人の流れる水の如き動きはなんなんだろうか。そしてそれを離れたところから見ている自分はいったい何様なのだろうか。そんなことを考えていると、ラギアクルスにも多分伝わったんでしょうね。こっちに突進してきました。そして、たまたま振りかぶったハンマーがラギアクルスの頭に直撃! ひるむラギアクルス! 「おぉっ!」と驚きの声を上げる2人! ドヤ顔の自分! 幸せな時間! これこれ、こういうのを待っていたのよ(←調子のいいことを言ってます)。ひるんだラギアクルスに向かってハンマーを振り下ろす。続いて2人もラギアクルスの部位破壊を狙う。テーブルを挟んで、それぞれの意思が伝わってくる。

 3人の心が1つになった瞬間である!

 完全にペースは我々にあった。水中から陸上に上がったラギアクルスは、仕掛けた罠にかかり部位破壊を次々と。持ち込んだ大タル爆弾も確実にヒットし、これはなかなか……と思った矢先、イマイチ君がボソッとつぶやいた。

「あ、もう捕獲できます」

 そんな重要なことをボソッとつぶやくイマイチ君、嫌いじゃないぜ! 「捕獲の見極め」スキルを発動させているイマイチ君からの提案で、捕獲を試みることに。しかしここは村クエストでも経験済みの、「モンスターは弱ってからが危険」というのを思い出し、さらに慎重に立ち回る。そう、あと1回落ちたらクエスト失敗……落ちたら失敗……もうすぐ捕獲してクエスト成功なのに失敗するかもしれない……失敗したら……失敗……あぁぁ……。そんな嫌なイメージばかりが脳裏をよぎる。ラギアクルスを追いかけて水中に潜ったものの、怒り状態のラギアクルスの前に立つことすら恐ろしい。ここはエリアチェンジして無駄に砥石で武器を研ごう。精神集中。無心で武器を研いでいると、今までの緊張が嘘のように……

【クエストに成功しました】

 え?

 ピカピカに磨き上がったであろうハンマーを握りしめたまま、何が起こったのかしばらくわからず、2人のいるエリアに移動すると、見事に捕獲されたラギアクルスがそこにはいたのでした。

「とりあえず1回目成功!」

「お、おぅ……」

 心ない声で返事する。不甲斐ない……ちょっと頭を殴ってチャンスを演出したことに酔いしれて、ビビって、研いで……。そして自分が受注したクエストはクリアって、なんかカッコ悪い。2人のがんばりに応えられなかった自分が歯がゆい。だから2人が受注する緊急クエスト2回はカッコいいところを見せられるようにがんばろうと思った。生命の粉塵もたくさん使うし、ほかのアイテムも惜しみなく使ってサポートしていこうと決めた。狩友のために……。

 それからの2回のクエストは、まったく誰も落ちることなく成功。自分としても安定の立ち回りをすることができたので満足だった。その勢いのまま、3人はクエストをクリアしていき、早くも上位クエストを受注できるまでになった。すっかり狩友となった我々に、もはや狩れないモンスターなどいなかった(現状ね、あくまで)。

 その日の狩り会を終え、帰路に着く。いやぁ、自分もレベルアップしないとダメだなぁとつくづく思ったわけで。いつまでもイマイチ君やアラケンに頼ってばかりじゃカッコ悪い。やっぱり慣れだろうなと、その日は帰ってからもラギアクルスを1人で狩る練習。まずは誰と一緒にプレイしても自信を持って立ち回れるようにしておかないとな。

 そういえば……すっかり忘れてたけど、「モンハンやりたいから買ってくる」と言って、それっきりほったらかしにしてたアイツ、どうしたかな? 実は知り合いが『モンハン』未経験なんだけど、これを機会にやってみたいと言い出して、『MH3(トライ)G』を購入したところまでは聞いたんだけど……まったく連絡してなかった。ちょっとメールしてみる。


件名:モンハンどうなった?
本文:進んでる?

~返信~

件名:ちょっと
本文:想像よりもでかい、聞いてない。

 

 あー……。
 これはちょっと面白いことになってきたかも。

 

 つづく。

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