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2012年1月22日(日)

ルカを演じ続けてきた木村亜希子さん&異世界語を使いこなす藤田咲さん! 収録秘話たっぷりの『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、PS Vita用ソフト『テイルズ オブ イノセンス R(以下、TOI-R)』の発売記念イベントを、本日1月22日にコトブキヤ秋葉原館で開催した。

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント

 『TOI-R』は、2007年に発売された『テイルズ オブ イノセンス』のリメイク作品で、今週1月26日に発売される。主人公ルカたちの“前世の謎”を巡るストーリーは再構築され、いのまたむつみ氏が描く新キャラクターも登場して、より奥深い物語が描かれる作品だ。メインシナリオのフルボイス化と全ボイスの録り直しが行われており、プロダクション I.G制作のアニメムービーによるイベント演出なども行われている。詳しいゲームシステムについては、これまでの1報2報3報4報記事を参照してほしい。

 イベントでは、プロデューサー大舘隆司さんと制作プロデューサーの村北美夏さんがゲームを紹介するとともに、ルカ・ミルダ役の木村亜希子さん、キュキュ・セレツネワ役の藤田咲さんらを交えてトークを展開した。またイベント中に、木村さんと藤田さんによるミニスキット(朗読劇)も行われ、ゲーム中ではボイス収録のされていない絆スキットも2人の演技によって披露されていた。

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント 『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント
▲村北さんの司会でイベントが始まると、『塊魂 ノ・ビ~タ』から王子が乱入! と思いきや、実は王子コスプレをした大舘さん。『テイルズ オブ エクシリア』などを手掛ける馬場英雄プロデューサーが「王子」と呼ばれることから、王子の格好をしてみたのだとか。来場者を盛り上げた後は急いで普段の姿に。

■新キャラクター2人の特徴は?

 公式サイトで公開中のPVが上映された後には、新キャラクターであるキュキュとコンウェイが大舘さんと村北さんから紹介された。

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント 『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント
▲コンウェイの初登場は意外にも早く、会うだけなら開始15分ほど。その時点では、意味深な言葉を残して去っていくそうだが……。キュキュは中盤くらいから入ってくるという。コンウェイとキュキュは緊張感のある関係も描かれ、それも新たなストーリーに関係しているらしい。

 異世界からやって来たコンウェイとキュキュ、2人がカギを握るストーリーは、クリア後のダンジョンなどで謎が徐々に明らかになっていくという。また戦闘では、2人それぞれが違った特色を持っているそうだ。村北さんが普段使っているというコンウェイは、「全部の属性の術を使えます。超便利です」とのことで、オリジナル版にはいなかったオールラウンダーな術士として活躍できるらしい。対するキュキュは、術が使えないというコンウェイとは正反対のキャラクターとなる。“操作して楽しいキャラクター”に仕上げたということで、コンボがつながりやすい操作キャラクター向けの特色を持っているようだ。

■木村さんと藤田さんが振り返る収録エピソード

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント

 新キャラクターの紹介が終わると、木村さんと藤田さんを招いてのトークが展開した。『TOI-R』の収録を振り返った木村さんは、「DSの時から時間が経っていたので、改めて原点に帰るということで緊張した」とのこと。DSでルカを演じた時には、“人とかかわるのが苦手でビクビクしている”という印象を持っていたそうだが、『TOI-R』の新たな台本を読んだ時には、序盤から(ルカにしては)ずうずうしい部分があると、印象を改めたそう。これについて大舘さんは、PS Vitaでは容量が増えた分、キャラクターの表現の幅も広がったからではないかと話す。

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント

 また、ルカは『レディアント マイソロジー』シリーズや2月23日発売の『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』にも登場しているが、そちらでは本来のルカよりもキャラクター性の幅が広がっている部分もあるようだ。木村さんも「いじられキャラな部分が強調されていた」と話すルカが、大舘さんが「かなりフリーダム」と話すイリアに振り回される関係は、『TOI-R』だとマイルドになっているようだ。大舘さんによれば、イリア自身も『レディアント マイソロジー』シリーズなどよりはかわいらしいキャラクターになっているらしい。

 新キャラクターとして登場するキュキュを演じる藤田さんは、『テイルズ オブ エターニア』をプレイして以降、シリーズのファンだったそうで、ずっと『テイルズ オブ』の作品に出演したかったと思いを打ち明けていた。『テイルズ オブ』シリーズをプレイしている経験は演技にも生かされ、「戦闘終了時の掛け合いセリフなどは、かなり飲み込みが早い」と村北さんも感嘆の声を上げるほど。その時の収録は、時間が余るほどスムーズに行われたのだとか。

 また異世界人であるキュキュとコンウェイは、トライバース語という特殊な言葉をゲーム中でも話すそうだ。トライバース語にはある法則があって、それに従った言語であるそうなのだが、台本を読んだ藤田さんは、村北さんからトライバース語の法則を聞く前にマスターしてしまったのだという。藤田さん自身、トライバース語での芝居にも気を使ったそうなので、その部分のセリフにもぜひ注目だ。

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント 『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント
▲キュキュにとっては、トラバース語こそが母国語で、日本語で表示されるルカたちの世界の言葉は、片言でしか話せない異世界の言葉となる。藤田さんは、自分自身でダメ出しをするほど、そのことにこだわって演技したという。
『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント 『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント
▲同じくトライバース語を話すコンウェイを演じた野島健児さんは、最初はトライバース語に手間取ったという。しかし村北さんによれば、藤田さんの演技に刺激を受けて、最終的には野島さんもトライバース語をスラスラと話せるようになったらしい。

 ちなみにゲーム中のトライバース語のセリフは、2周目になると日本語で表示され、意味がわかるようになるとのこと。より世界観や物語を理解したい人は、ぜひ2周目のプレイにもチャレンジしよう。村北さんによれば、トライバース語を話すキャラクターが意外なことを思っているかもしれない場面もあるそうで……? また大舘さんによれば、2周目の仕掛けはその部分だけでなく、いろいろな小ネタが散りばめられ、2周目ではちょっと違った楽しみ方ができるようだ。

■KOKIAさんがルカの気持ちを歌った『New Day, New Life』

『テイルズ オブ イノセンス R』発売記念イベント

 その後、新テーマソング『New Day, New Life』を歌うKOKIAさんからのビデオメッセージも上映された。大舘さんと村北さんからは楽曲制作の際のエピソードも披露され、KOKIAさんがゲーム中で使用される流れも考慮してOP曲を作ったことなどを語る。曲自体はルカの心情を歌っており、シングルCDにカップリング曲として収録される『life~生命の響~』も、ゲーム中では使用されていないものの、『TOI-R』の世界観を歌った曲であるという。

 なおゲーム発売日前日の1月25日には、『New Day, New Life』のシングルCDと3D映画『ドットハック セカイの向こうに』の主題歌である『光をあつめて』のシングルCDが、フライングドッグから2枚同時発売となる。店頭でこちらの2枚を同時購入すると、片面が『TOI-R』仕様でもう片面が『ドットハック セカイの向こうに』仕様のクリアファイルがもらえるとのこと。欲しい人は、取り扱いを店舗に確認してから購入しよう。

→木村さんと藤田さんのミニスキットと、再び収録エピソード!(2ページ目へ)

(C)いのまたむつみ
(C)NAMCO BANDAI Games Inc.

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データ

▼『テイルズ オブ イノセンス R』ダウンロード版
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:RPG
■発売日:2012年1月26日
■価格:5,380円(税込)
※2012年1月26日~3月31日の期間は4,980円(税込)

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