2012年1月27日(金)
イエティから3月29日に発売されるXbox 360用AVG『ルートダブル -Before Crime * After Days-(以下、ルートダブル)』。その登場キャラクターたちを毎週紹介していく連載企画の第3回をお届けする。
『ルートダブル』は、“infinity”シリーズや『I/O』などを手掛けたクリエイター・中澤工さんが原案・監督・プロデューサーを務める新作サスペンスアドベンチャーゲーム。重大な事故が発生し、9人の人間が閉じ込められた巨大研究所“ラボ”を舞台に、救助に奔走するレスキュー隊員と閉じ込められた高校生の少年の2つの視点で物語が進行していく。
そんな本作に登場するキャラクターを、開発スタッフ数名のコメントとともに紹介する。第3回はAルートのヒロインの1人、守部洵をピックアップ。今回も開発スタッフのコメントや設定画、幼少時の洵の画像などとともに彼女の魅力に迫る。
「あたしなんか、まだろくに恋もしてないんだよ? 死んでも死にきれないよ」
レスキュー隊の新人隊員。未熟者だが、情熱は誰にも負けない。強きをくじいて弱きを助ける正義のヒーローにあこがれていて、自分もそうありたいと思っている。この若さで消防士のエリートであるレスキュー隊になれたのだから、彼女も風見に負けないくらい優秀な逸材だ。
彼女はすさまじく手先が器用。機械の駆動部に挟まった腕などを繊細な指先の動きで救出したり、救助中に誤って複雑に絡まってしまったロープも瞬時に解きほぐす。指先を訓練するために(彼女のイメージからは意外に思えるが)刺繍(ししゅう)を趣味としている。また、彼女の指先はセンサー並で、視界ゼロの環境下でも手指の感覚だけで捜索を行う。
CV |
友永 朱音(インタビュー記事はこちら) |
年齢 |
20歳 |
誕生日 |
2010年3月25日(山羊座) |
血液型 |
O型 |
職業 |
鹿鳴市消防局・特別高度救助隊“SIRIUS(シリウス)” |
性格 |
勝ち気で短気。あけっぴろげで、ケンカ早くて、涙もろい。情に厚い熱血漢(女性 |
知力 |
標準 |
体力 |
高い |
趣味 |
スポーツ全般、パッチワーク |
好き |
努力、友情、正義、正直、救助後にかけられる感謝の気持ち |
嫌い |
うじうじすること、卑怯なこと、裏切り、嘘 |
エニアグラム |
Type8“挑戦者” |
キャラクター |
みけおう |
■中澤工さんのコメント
“洵”の漢字にこめられた意味は“まこと”。純真でまっすぐなキャラがほしくて設定しました。
この手の“閉鎖空間もの”サスペンスでは、次第に人間関係がギスギスして疑心暗鬼に陥ってくるものです。そんな中、洵のような裏表のない人物は非常に貴重な存在と言えるでしょう。あまり本音を包み隠さない(隠せない)分、無礼な態度もとりますが、嘘を毛嫌いする彼女の言葉には“ややこしさ”がありません。そして、人命救助を生業とするレスキュー隊員でもある彼女は、非常に心強い味方なのです。
しかしながら、直情でストレートであるがゆえに、波長が合えばとても信用のおける仲間になる反面、合わない人間とはとことん反発してしまうのも洵らしさ……。ヒーローとトラブルメーカーが共存している、アンバランスなキャラクターだと言えます。
──ヒーロー。
洵にとって、自らが思い描く理想のヒーロー像は“レスキュー隊”そのものです。小さいころからのあこがれでした。なぜ彼女は、そこまでしてヒーローになりたかったのか? なぜレスキュー隊だったのか? その熱意の源泉は、洵との強い信頼関係を築けたとき、彼女自身の口から語られるかもしれません。
余談。
なんでレスキュー隊なのに、こんな(救助に邪魔な)髪型をしているのか? どこかに引っかかったり、火が燃え移ったりで危険ではないか? ごもっともです。こんな髪型で入隊してきたら、すかさずバリカンで丸坊主です。キャラデザのラフにもある通り、当初はショートカットのデザインでした。それが、どういうわけか、デザインの過程で“大人の事情”が介入してきたわけで……(苦笑)。まあ、今や、この髪型じゃないと“洵”って感じがしませんけどね。
■月島総記さんのコメント
キャッチフレーズは、“漢と書いて洵と読む”。
異名は“シリウスの女特攻隊長(自称)”。
守部洵というのはそんな女の子です。
洵は、記憶を失い素人同然となった渡瀬を、何かと面倒を見てくれます。いつもの立場とは逆転し、渡瀬の頼れる兄貴分として、フォローや助言をしてくれます。
しかしそれは、ただ偉ぶっているのではなく、彼女が持つ確かな実力に裏打ちされたものなのです。
恵まれない体格を凄まじい努力でカバーし、弱冠20歳にしてレスキュー隊員となった洵。恐らくレスキューの才能だけで見れば、渡瀬や風見を凌ぐでしょう。この道の天才と呼んで差し支えないのかもしれません。
しかし洵本人は、自分が天才であることに気付いてもいません。なぜなら彼女は、現在の地位に辿り着くまでに、呆れるほどの努力をしてきているからです。“努力・根性・気合”をモットーに、厳しく泥臭い日々を送ってきたからです。そうして勝ち取った能力と職業は、彼女の誇り。それは洵の生き様そのものです。
しかし自分に誇りと自信をもっている人は、それが崩れた時、脆いものかもしれません。
強さと優しさに満ち溢れた彼女も、過酷過ぎるこの状況に耐えかね、疲れ果ててしまうこともあるでしょう。そんな時、彼女を支えられるのは渡瀬だけ。ひいてはユーザーの皆様だけです。もし苦境に陥った彼女を支えることができたなら、立場はまた逆転するでしょう。
渡瀬が洵にとって“頼れる兄貴分”になれるよう、頑張ってみてください。
その時には、男勝りの彼女の、女の子らしい一面を見られるかもしれませんよ?
→次のページでは、みけおうさんやおおたか鳴海さん、eco*さんのコメントをお届け!
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