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2012年2月10日(金)

名作AVG『車輪の国、向日葵の少女』の世界観、義務、キャラクターを紹介! 知らない人はココで予習を

文:ごえモン

『車輪の国、向日葵の少女』

 どうも、ごえモンです。2月23日に発売されるPSP版『車輪の国、向日葵の少女(以下、車輪の国)』を盛り上げるための読者参加型企画が、先日より電撃オンラインで始まりました。これは、PC/Xbox 360版をプレイしたユーザーの声を集めて、「PSP版買おうかな? どうしようかな?」「『車輪の国』? 何それ? おもしろいの?」と考えている人にお届けするアンケート企画です。プレイ済みでまだ投稿されていない人がいらっしゃいましたら、ぜひ参加してみてください。プレゼントもありますよ?(チラッ)

 さてさて、その盛り上げ企画の第2弾となる今回は、『車輪の国』のことをまたっく知らない人に向けて、本作の独特な世界観やヒロインが負う“義務”の存在、登場キャラクターを紹介していきます。これを読めば、ただのギャルゲーではない本作に隠された“何か”、その片鱗ぐらいはつかめるかもしれません……。

 では、まず本作の概要からご覧ください。

■概要

 初夏。

 罪を犯すと“特別な義務”を負わされる社会。

 罪人を更正指導する“特別高等人”という職業を目指す主人公・森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。

 “1日が12時間しかない”“大人になれない”などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、“恋愛できない”少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。

 崖にひっそりと建てられた自分の墓、山間洞窟に隠された父親の遺産が次々と賢一を追い詰めた。

 贖罪を問われた男が見た、車輪の国の真実とは……。
 重厚な世界観を軽妙なタッチで描いた、感動のヒューマンドラマ。

『車輪の国、向日葵の少女』

 概要を読むと、“特別高等人”や“特別な義務”などの見慣れない言葉があると思いますが、これらは本作における非常に重要な役割を担っているのです。というわけで、まずは“義務”について解説しつつ、本作の世界観に触れていきたいと思います。

■『車輪の国』における“義務”とは?

 “義務”を説明するためには、まずは“特別高等人”について紹介しないといけません。特別高等人とは、義務を負った被更正人を監督、保護観察する職務につく役人です。被更正人の基本的人権を握っていて、指導のためであれば生殺与奪(せいさつよだつ)すら自由にできます。義務を破ると“強制収容所”と呼ばれる場所に収監されてしまうため、特別高等人は被更正人にとって非常に怖い存在なんです。

 その特別高等人になるための試験を受けているのが、本作の主人公・森田賢一(もりた けんいち)。彼が、最終試験として3人の被更正人の監督を命じらるところから、物語は始まります。その義務、罪を犯すと負うことになるわけですが、なぜ3人のヒロインが負うこととなったのか? またどう向き合うのか? そして主人公は、彼女たちに対してどのように接して、更正させるのか? といった部分が見どころの1つとなっているのです。

 3人のヒロインには、それぞれ1つずつ義務が課せられています。その義務とは、“恋愛できない義務”“1日が12時間しかない義務”“大人になれない義務”の3つ。この他にも、死刑と同等とされるほど重い義務もあったり……。ですから、この国に住む人々は、特別高等人や被更正人になるべくかかわりたくないんです。ちなみに、作品の舞台となるのは日本ではありません。日本は、本の中に登場する国、というスタンスで物語中に出てきます。彼らからしたら夢の国に見えるでしょうね、日本は……(笑)。

 義務を負った人間は、体の見える位置に“バッヂ”を付けています。そのバッヂを見れば、ひと目でどんな内容の義務かわかるというわけ。ということは、どこに行っても「ちょっと奥さん。あの娘、恋愛できない義務のバッヂ付けているわよ」「あらやだ。一体何をしたんでしょうね。プークスクス」とか「ママー? あのお姉ちゃん何したの?」「しー! 子どもは見ちゃいけません!!」とか周りに言われちゃうんですよ、たぶん。……厳しいぃ!

『車輪の国、向日葵の少女』

【恋愛できない義務】

 異性と触れてはならない(異性からの接触があった場合は、接触した者も同罪に処する)。通常、女性をだましてとっかえひっかえしているような男が負う義務。

『車輪の国、向日葵の少女』

【1日が12時間しかない義務】

 原則として1日12時間しか活動できない。定められた時間になると特殊な薬品を服用し、強制的に眠りに落ちなければならない。通常、博打などで散財を繰り返すものに対して、時間の大切さを教えるという意味で課せられる義務。

『車輪の国、向日葵の少女』

【大人になれない義務】

 親の言うことに絶対服従しなくてはならない。過去、家長の権威が絶対だった時代に制定された義務。現代ではあまり見かけない。


 こんな具合で、登場人物たちはかなり厳しい世界に生きています。この厳しさはイマイチ伝わっていないかもしれないですが、ゲームを開始して5分で思い知ることになるはず。当時、問題のシーンは結構話題になりました。今風に言うと、「ヒロインェ……」っていう感じ?(笑) ゲームをプレイしてすぐに、物語の世界観にプレイヤーを引き込むところなんか、AVGのお手本のようです。

→“特別な義務”を負うヒロインたちとは?

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