『ファントム・ブレイブ』がブラウザゲームに！ 『Web ファントム・ブレイブ』開発陣インタビュー

文：電撃オンライン

■競い合う要素より協力して遊ぶ要素を重視

――ファントムや依頼はどれくらいあるのでしょうか？

平岡：データベース上で言うと、プリセットで入っている依頼でいったら500くらいありまして、杉山様の言ったコンシューマの『PB』で回収し切れなかったシナリオを入れていくことでさらに増えていく感じですね。ファントムについてはこういう言い方が適切かはわからないのですが、能力値付けみたいなものとかスキルの配分とかを考えますと、無限大に近い組み合わせ数と種類が存在することになってしまうのかなぁと。このインタビューの前に計算しておけばよかったですね。「1兆何通り」って言えたらすごく具体的でよかったんですけど（笑）。

――初期のファントムが同じでも、その後の展開で全然変わってしまうということなんですね。

芳賀：そうですね、図鑑の部分だけで言っても1つのファントムに8色くらいある上に、ファントムランクという物があったりしますので、全然変わってきちゃうと思いますね。

――それに加えて“称号”という要素があるみたいですけど、コレは依頼をこなしていくことで入手できるのでしょうか？

平岡：いろんなところで手に入ると考えていただければと思います。依頼だけでなく、いろんな条件をクリアすることで入手できます。

――逆にそれを探すのも楽しみの1つかもしれませんね。ところで課金で入手できるファントムはかなり強い感じがしますが、無料プレイで押し通すことは可能でしょうか？

芳賀：基本的には無料で行っても大丈夫なように作っています。ただし、無料の方が頭を使うようになっていますね。やはり課金された方と無料プレイの方で同じレベルでクリアできるかというとそうではないです。

平岡：ただし戦闘の時の設定の調整を工夫したり、依頼をクリアする数を増やしてレベルを上げ先に進むなど、無料なりの時間のかけ方をして遊んでいただければちゃんとクリアできるようにする予定です。

――課金要素は現状ではファントムと装備の物があるようですが、これから先、例えば島の飾りつけの物が出たりですとか、種類が増えることはありますか？

芳賀：今のところは考えてはいないですね。島の飾りつけなどは遊び要素の部分なので、遊んでいて手に入るようにしたいと思っています。

――具体的に課金で入手できるファントムや装備に関してはどのくらいの強さなのでしょう？

平岡：ファントムの能力は大体ゲーム内で3段階から4段階ありまして、課金のものは「最低限このランク以上の物が出ますよ」みたいなかかわりを持たせています。能力値には2種類の要素がありまして、1つは基礎パラメータ、もう1つはレベルアップの際に振れるボーナスポイントですね。その辺りは課金と無課金では差が出るようになっております。

――課金でないと出ないファントムや装備はありますか？

芳賀：はい、やはりそういうことになるとは思います。

――他プレイヤーとの競い合いの要素はありますか？

芳賀：基本的にはランキングの部分と、各国でのスフィアの奪い合いといった要素を導入しております。

平岡：ただ、ランキングに関してはあくまでもソロプレイでの自己満足度を満たすといいますか、「これくらいやったからこの順位まで上がった」という指針のようなもので、競い合いというよりはコンプリート要素に近い物があると思っています。ランキングの種類はたくさんありますので、いろんな要素でのチャンスがあります。そしてそれ以外の部分では、競い合うというよりは仲間と協力をして目的を達成するという要素に重きを置いていきたいと思っていますね。

▲課金で得られるファントムは強いが、ゲームクリアに必須というわけではないらしい。それぞれのペースで購入するかどうかを決めて差し支えはないだろう。		▲ランキングはかなり細かい要素の物まで用意されているようだ。得意分野を決めて、トップランキングを目指して成長させていくといった遊び方もアリだろう。		▲『WPB』のコラボ企画第1弾（？）のプリニア。日本一ソフトウェアファンのプレイヤーにはおなじみのあのキャラクターが新たな装いで登場するのだ!?

■日本一ソフトウェアの他のゲームも『WPB』とコラボ!?

――『WPB』はエンディングがある形のゲームになっているのでしょうか？　また、アップデートはどのくらいの間隔で行っていく予定ですか？

芳賀：周回型でエンディングがあるゲームとなっています。それに加えて協力して依頼に行けるようなアップデートを随時、行っていこうと思っていますね。

平岡：やはり『PB』はボスを倒してナンボのゲームですので（笑）。そこは踏襲しつつ、お客様にその周回型をどのように遊んでいただこうかというのを考えていますね。1周目が終わったら“2周目始めました”という形になります。やはり日本一ソフトウェアさんのゲームですので（笑）。

――なるほど（笑）。周回する時に、所属するセルレウムを変えることはできるのでしょうか？

平岡：そこはまだ検討中ですね。いろいろ仕掛けを盛り込んでおりまして、ユーザーさんが国を変えて大丈夫かどうかはそことリンクしますので。

――1周クリアするのにどのくらいの時間がかかるのでしょうか？

芳賀：個別のユーザーさんで判別するのではなく、数カ月ごとにサーバ全体が2周目に入るといった形ですね。

――1周目のファントムや装備などのアイテムは2周目に引き継がれるのでしょうか？

芳賀：詳細はまだ決定していませんが、何らかの形で引継ぎ要素は出そうと考えています。

平岡：引継ぎ部分もどういう要素を持っていけるのかというのをお客さんが考えて選択して引き継げるようになればいいのかな、と考えています。全体でこれだけ持っていける中で「どの要素を持っていこうかな？」と考えられる形にできればいいな、と思いつつも……まだ検討中ですね（笑）。

――それは悩ましそうですねぇ（笑）。それでは改めてこのゲームの見どころというか、ご自分でプレイされて一番気に入ったところなどをお教えいただければと。

杉山：そうですね、やはり『PB』がコンシューマなので、『WPB』がブラウザゲームというまったく違う方向に行った時にどう見えるのかというのは弊社としても楽しみにしておりました。どう展開していくのかをお客様と一緒に楽しんでいければと思います。

小酒井：やはり画面を見ていただけるとわかる通り、かわいいキャラクターが動いているところが特徴的だなと思っております。自分の仲間たちを作って育てていくというのが見どころだと思うので、そこを見ていただきたいですね。

芳賀：これだけキャラクターがいるとお気に入りになるキャラクターが必ず出てくると思いますので、それに愛情を注いで育ててもらえれば、そこが一番魅力になると思います。

平岡：私は2つほど挙げさせていただきます。まずは“ゲームは好きだけどなかなかクリアまでいかない”というライトなユーザーさんは、かわいい部分を見ながら気軽に遊んでいただければいいのかと思います。反対にコアなユーザーさんには表に出てない裏のパラメータなどでいろんなやり込み要素が入っています。合成にしても、ファントムの特性についてもなんですけど、そこは日本一ソフトウェアさんにデータをいろいろいただいているので、楽しみにしていただければと。そしてライトユーザーさんもちょっと気になったところを探っていただけるといろいろ広がっていくので、そこを楽しんでいただけるとうれしいですね。

――これからのスケジュールを教えてください。

芳賀：2月8日にティザーサイトでスケジュールを発表しておりまして、オープンベータは2月15日（水）から開始となります。その状況次第ではありますが、、何事もないようでしたら月内に正式サービスを開始致します。

――なるほど。まだあまり決まっていないかもしれませんが、その後の展開はどのように行っていくご予定でしょうか？

芳賀：皆さんに最初にお見せできるアップデートは4月に入るころの予定で、ちょっとスパイスを入れられるような、ボスが襲撃してくる感じのイベントを考えています。

――これだけかわいいキャラクターが多いゲームだと、コラボレーション企画などもやりやすいのではないかと思うのですが、そういった展開についてはいかがですか？

平岡：まずは日本一ソフトウェアさんが持ってらっしゃるいろんなゲームのキャラクターとコラボしたいですね（笑）。個人的には『魔界戦記ディスガイア』ですとか、『マール王国の人形姫』ですとか、『ラ・ピュセル 光の聖女伝説』などのタイトルとコラボレーションできればいいなぁと思っております。

芳賀：実はコラボとはちょっと違うかもしれないんですけど、日本一ソフトウェアさんのゲームのファンにはおなじみのプリニーというキャラクターを出せないかと。というわけでプリニーとガマニアを合わせた“プリニア”というキャラクターを作りました（笑）。すでにティザーサイトには登場していますが、最初は広報担当として活躍してもらいつつも、ゲーム内にも出せないかと検討中です。

――では最後に、ユーザーさんに向けてこれからの意気込みやメッセージをお願いします！

杉山：せっかくこういうご縁をいただけましたので、お客様をいい意味で驚かすことができるようなコラボレーションなどの仕掛けをいろいろ考えていけたらと思っております。

小酒井：今までコンシューマでプレイをしていただいていたんですけど、今回、ブラウザゲーム化ということで、コンシューマ版を知らない方でも楽しんでいただける内容になっておりますので、ぜひ新しい『PB』の世界に触れてみてください。

芳賀：せっかく日本一ソフトウェアさんから隠しシナリオというか、原作ファンが垂涎物のシナリオなどもいただいておりますので、『PB』シリーズをプレイされてた方はぜひ遊んでいただければと思います。また、原作を知らない方もかわいいキャラがたくさんおりますので、『WPB』から入っていただいて、コンシューマ版もやっていただけるようになるといいのではないかと思います（笑）。

平岡：元の世界観をできる限り大事にしながらゲームを作っています。ライトユーザーの方でも本当に軽く遊んでいただけるだけで先に進めるよう作っておりますし、ちょっとやりこんでいる方であれば、もっと内部的に仕込みがありますので、そういった物を探しながら遊んでいただいて、楽しんでいただければと思います。

▲最後に記念写真。ガマニアさんと日本一ソフトウェアさんの共同開発による『WPB』、チームワークはばっちりのようでした！

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データ

関連サイト

• 『Web ファントム・ブレイブ』ティザーサイト