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2012年3月14日(水)

『ルートダブル』キャラ紹介その8――謎多き少女・サリュこと三ノ宮ルイーズ優衣の情報をお届け

文:ごえモン

 イエティから2012年春に発売されるXbox 360用AVG『ルートダブル -Before Crime * After Days-(以下、ルートダブル)』。その登場キャラクターたちを紹介していく連載企画の第8回をお届けする。

 『ルートダブル』は、“infinity”シリーズや『I/O』などを手掛けたクリエイター・中澤工さんが原案・監督・プロデューサーを務める新作サスペンスアドベンチャーゲーム。重大な事故が発生し、9人の人間が閉じ込められた巨大研究所“ラボ”を舞台に、救助に奔走するレスキュー隊員と閉じ込められた高校生の少年の2つの視点で物語が進行していく。

 連載企画の第8回では、Bルートのヒロインの1人、謎多き少女・サリュ(三ノ宮ルイーズ優衣)を紹介する。

→第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回

【サリュ(三ノ宮ルイーズ優衣)】

『ルートダブル -Before Crime * After Days-』

「言ったでしょう、私はあなたを護りに来た」

 日本人とフランス人のハーフ。まだ幼いが、飛び級してくるくらいの天才。日本名が“優衣”でセカンドネーム。フランス名が“ルイーズ”でファーストネーム。“サリュ”はニックネーム。

 常人離れした神秘性を醸し出している寄りがたい雰囲気の少女。口数が少なく、ほとんど表情を変えることがない。高圧的なわけではないが、自ら友だちを作る様子はない。なのに、いつも夏彦を意識しているような態度を見せる。“アリス”という名前のフェレット型マスコットロボを常に持ち歩いている。

 Bルートの序盤で夏彦らの高校に転校してくる。夏彦の遠縁にあたるらしく、転校後は夏彦の家に居候することに……。

 9月16日に、なぜかラボに閉じ込められる。

 さらに、レスキュー隊が発見して救助しようとすると逃げてしまう。謎多き少女。

CV

真堂 圭(インタビュー記事はこちら

年齢

13歳

誕生日

2016年11月1日(さそり座)

血液型

A型

職業

市立鹿鳴学園高等部1年B組(普通なら中学2年だが、2年飛び級している)

性格

理知的だが、冷淡で人情味に欠けている。抽象的で、煙に巻くような謎めいた表現を
好む。だらだらした会話が嫌い(時間の無駄だと考える)。どこか他人を見下している
素振りが見え隠れする。

知力

極めて高い

体力

見た目以上に高い(特に、合気道的な体術が得意)

趣味

読書(特にSF小説を好む)

好き

SF作品、1人の時間、知識や技術を習得すること、星空を眺めること、おいしいご飯

嫌い

無為な会話やハッキリしないこと、うわべの言葉
パーソナルスペースを侵犯されること、空腹

エニアグラム

Type4“芸術家”

キャラクター
デザイン

みけおう

■中澤工さんのコメント

 謎多き少女――サリュ。

 クセのある9名の中でも、サリュの異質さは群を抜いているかもしれません。

 まず、13歳と最年少なのに、一番頭がいい。飛び級で高2に進級していますが、普通の高校2年生と比べても明晰(めいせき)な頭脳を持っています。いや、そこいらの大学生よりも頭いいかもしれません。とにかく、頭の回転が速い。

 次に、最年少なのに、非常に強い。
 小さな身体の持ち主ですが、その運動能力と習熟した格闘術は、常人離れしたレベルなのです。高校生はもちろん、成人の男性でも太刀打ちできない強さです。

 9人の中で彼女と互角に渡り合えるのは、肉体を徹底的に鍛えた渡瀬くらいなものでしょう。もしも、うかつにサリュにちょっかいをかけようものなら、そして彼女がそれを危機と察知したのなら、瞬く間にメタメタにされてポイです。気をつけましょう。

 さらには、少ない文節でしかしゃべらない独特の口調、思いやりの欠如したようなストレートな物言い、人を遠ざけるような突き放した態度……。一種近寄りがたい雰囲気を、これでもか! というくらい醸し出しているのがサリュという女の子です。

 そんな彼女に“サリュ”というニックネームがついているのは皮肉ではありません。(ちなみにサリュ――Salutとは、彼女の母国フランスの言葉で「やぁ」の意。親しい間柄のあいさつで、英語のHiみたいなものです)

 ましろがサリュと知り合った日に、彼女と仲よくなりたい一心で考えたニックネームなのです。嫌がることなく、このニックネームで呼ばれても反応を返すサリュは、実のところ、みんなと仲よくなりたがっているのかもしれません。

 余談ですが、ましろがこのニックネームにした由来にはもう1つあって(こっちがきっかけと言えますが)、彼女の本名:三ノ宮ルイーズ優衣――SAnnomiya Louise YUi――頭2文字だけ拾って、SALYU――サリュ……なんちって。みたいな由来もあったり。

 頭2文字ならサロユだろ! という無粋なツッコミは、当然無視です。そして、サリュというニックネームにしたくて、こんな本名にしたというのは、ここだけの秘密です。

 Bルート序盤で、訳あってサリュは夏彦の家に居候することになりますが、にしても、夏彦はすごい環境におかれていますよね。幼なじみの女の子2人に囲まれ、内1人とは同居し、もう1人は通い妻状態。さらに追加で、年下の女の子までも押しかけてくる……。うーん……別のジャンルのゲームだったら、トンデモナイことになりそうですね……。

 さてさて。ただでさえ謎だらけ、クセだらけのサリュですが、Aルートでは、さらに謎まみれな状態となります。救助される側の立場なのに、なぜかレスキュー隊から逃げるような態度を見せるのです。

 サリュの不可解な行動の謎が解けるとき――あなたは、この物語の本当の構図を知ることになるでしょう。

■月島総記さんのコメント

 謎の少女です。主人公たちにとっても、作者にとっても。

 というのもこの娘は、シナリオ執筆時に作者の意向を無視し、実に好き勝手に動きまくってくれました。想定していないセリフを口にしたり、あらかじめ用意された筋書きを無視して暴れまわったり……常に行動が予測できない、制御不能のヒロインです。

 しかしその分、イキイキと生命感にあふれており、個人的にはとても好きなキャラです。監督や収録スタッフの方々にも好評だったようですし。そういえば声を担当してくださった真堂圭さんは、この娘を“かわいいの塊”と評しました。

 なるほど、確かにサリュはかわいい要素の塊です。公式サイトのプロフィールに記されている要素だけでも、“帰国子女+天才児+武術の使い手+不思議ちゃん+食いしん坊”……盛り込みすぎですね。

 しかしこの大量の要素はダテではなく、彼女は超有能です。味方につければ頼りになること請け合いでしょう。しかしそれは簡単なことではありません。

 サリュの心の壁は、他のヒロインたちと比べて圧倒的に強固です。その過去も心の内も、分厚いベールに包まれています。そんな彼女と心を通わせ、仲間になることなど生半可な覚悟ではできません。無理に彼女に近づこうとすれば、互いに傷つけあうことになるでしょう。

 しかしそれでもめげず、彼女と心を通わせることができたなら……強固な壁に隠された、彼女の本心を知ることができるはずです。どんな本心なのかはまだ申し上げられませんが、おそらく知る意味のあるものだと思いますよ。

→次のページでは、みけおうさんとeco*さんのコメントをお届け!

(C)イエティ/Regista

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