心揺さぶられるドラマに胸熱く、神室町と蒼天堀のやり応えにお腹いっぱい――『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』プレイレポート

文：電撃オンライン

■ガチンコからケンカまで楽しめるバトル――そして癒しのにゃんこカフェ！

　先ほども触れた通り、地下格闘技場での戦いが描かれるということで、『クロヒョウ』はバトルにもかなり熱が入っています。正直、バトルについては本家『龍が如く』シリーズよりおもしろいと私は思っています。

　前作から共通する部分ですが、バトル画面では俯瞰（ふかん）ではなく龍也とターゲットした相手の2人にカメラがスポットされ、体力ゲージとヒートゲージ（必殺技ゲージのようなもの）が表示されないので、ゲージを気にせず戦いに没入できるんです。しかも敵が殴られっぱなしじゃなくて、ちゃんとガードしたり、攻撃を避けたり、カウンターを決めてきたりするので、駆け引きも熱い。

　かといって、前作ほどザコ敵相手にもマジにならないといけないわけでもなく、今作から追加された仲間との協力要素や壁際の要素を混ぜていけば、かなりラフに戦えるのもいいところ。ファイターとのタイマンバトルはさすがにガチンコですが、街中でのバトルはケンカ感覚で楽しめます。まあ、補導されたことはないので、TVやマンガからイメージするケンカってやつですが（笑）。

▲ラフに戦うためのポイントは、○ボタンでのつかみ。相手をつかんだ状態から、仲間に向かって投げれば協力攻撃になり、壁に向かって投げれば叩きつけになります。

▲壁に投げた場合は、そこにあるのがただの壁か、自動販売機か、ガラスのように壊れる壁か、という差でも次の一手が変わってきます。野次馬がいることもあって、近寄るとつかまれたり、物を投げられたり……ケンカの“華”が味わえるかと。

　バトルに関連した育成要素やカスタマイズも充実していて、自分に合ったバトルスタイル探しも楽しいです。新たな必殺技やスキルを師匠から伝授してもらう時、取られる料金が高いのが悩みどころですが……コンプリート要素でもあるネコ探しを手伝えば、一定の発見数ごとに割引きはしてもらえるんですけどね。ちなみにこのネコ探し、見つけた数だけ“にゃんこカフェ”に引き取ってもらえます。最終的には102匹のネコがカフェでお出迎え……20：00以降は、PSPに癒されてみては？

▲102匹のネコを集めると、カフェは床も龍也を覆うほどのにゃんこまみれに。動物カフェの代わりにっていうのは言い過ぎでしょうが、ゲームプレイのちょっとした清涼剤にはなると思います。

■キャバクラ行くならコスプレデーがいいよね☆

　プレイスポット（ミニゲーム）やサブストーリーといった、いろいろな遊びが充実している歓楽街。プレイスポットの中でも、もっとも力の入っている場所がキャバクラでしょう。男の夢に直球で応えてくれるこのスポットも、球種を増やして男のストライクゾーンをいろいろな角度から狙ってくるようになりました。

▲本作に登場するキャバ嬢は7名。左から、あおいちゃん、玲ちゃん、橘ゆりかさん、遠藤舞さん、外岡えりかさん、仁美ちゃん、美姫ちゃん。遠藤さんはクリア後に会えます。

　増えた球種の1つが“アフター”。キャバ嬢との友好度が上がって条件を満たしたタイミングで、来店後にプチデートへ行けます。メシ食って遊びに行く流れで、移動中にも店の中とはひと味違った会話ができるので、そのデート気分にストラーッィク!!　デート内容はコールド負けだったので、PSボタン押してやり直しましたけどね……。

▲お気に入りのキャバ嬢は、ローマ帝国が好きだという神室町の玲ちゃん。現実じゃあ、歴史トークをした途端に女の子が静かになる経験しかしたことないんで、玲ちゃんの3次元化を強く希望です！

▲ちなみに前作からあったボタン入力チャレンジで女の子の心をつかむ“キャバヒート”は、ランダムイベントのような形に変わりました。それ以外の流れは基本的に健在で、新たな7人のキャバ嬢との会話やイベントを楽しめます。

　あと個人的に決め球だったのが、街を移動しているとたまに発生する“コスプレデー”。アイドリング!!!の遠藤舞さん、外岡えりかさん、橘ゆりかさんもキャバ嬢として出演する『クロヒョウ2』なわけで、アイドルのメイド姿を見た時は、心の中のヒツジがオオカミに食われた気分でした。ちなみにそれ以外のキャバ嬢も、竹達彩奈さん、佐藤聡美さん、津田美波さん、三上枝織さんと今をときめく女性声優さんらが声を担当しているので、『クロヒョウ2』ではシリーズ最高峰のキャバ嬢トークが楽しめると思います。

▲街の移動中は、時間経過でキャバクラの特別サービス情報が龍也の携帯電話に発信されます。コスプレデーの時はチャンス！

■ゴールデンウィークまでこれ1本でお腹いっぱいになれるゲーム

　上ではキャバクラについてしか触れませんでしたが、街では食事にアルバイト、その他のプレイスポットが自由にプレイできる他、メインストーリーとは関係のないエピソードが楽しめるサブストーリーの発生など、本当に時間無制限の食べ放題のように遊びが詰まっています。しかも骨太のメインストーリーもある。ビュッフェに行ったら、皿料理やデザートを自由に食べられるだけじゃなく、フルコース料理まで頼めてしまった！　という感じのボリュームです。

　たぶん、ゴールデンウィークまではこれ1本でずっと遊んでいられると思います。ぶっちゃけ登場人物だけじゃなくて、ゲームの雰囲気もコワモテな印象があるかと思いますが、遊んでみると敷居は低いです。舞台が現実世界によく似た世界観であることから、世界設定などを覚える必要もなく遊べますし。何より物語が、弱さや汚さもひっくるめて人間の生き様丸ごとを愛するやさしさの感じられる話になっています。これまで『龍が如く』シリーズを遊んだか否かにかかわらず、かなりオススメなソフトですよ。

▲4月からは、前作のTVドラマ版の続編となる『クロヒョウ2』のTVドラマも始まるので、ゲームとの違いを楽しむ遊び方もあるかと思います。特に斎藤工さんと大杉漣さんは、ゲームとTVドラマで同じ役柄を演じるので、その演技に注目したいですね。

(C)SEGA

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関連サイト

• 『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』公式サイト
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