基本プレイ無料は覚悟の表れ！ 『ファンタシースターオンライン2』メディアブリーフィングの詳報をお届け

文：電撃オンライン

　セガは、『ファンタシースターオンライン2（以下、PSO2）』メディアブリーフィング2ndを、本日3月26日に東京都内の秋葉原UDX“UDXシアター”で開催した。

　これは、同社が開発するオンラインRPG『PSO2』のメディア向け発表会。昨年に続き、2回目の開催となる。

　今回の発表会では、同シリーズの酒井智史プロデューサーから、新規発表を含む『PSO2』プロジェクトの全体構想、料金形態などのビジネススキーム、クローズドベータテストをはじめとする今後の展開スケジュールについての説明が行われた。

▲『ファンタシースターオンライン』シリーズプロデューサー・酒井智史氏。

■境界を超えるRPG――『PSO2』はPC、PS Vita、スマートフォンで展開

　これまで、『PSO2』にかかわるゲーム要素として、“無限の冒険”、“オンラインRPG最高峰のアクション”、“究極のキャラクタークリエイト”の3つが紹介されてきた。本日、酒井プロデューサーの口から4つ目の要素“境界を超えるRPG”が発表された。さらに、「場所の制約を超えて、プラットフォームを超えて、いつでもどこでもみんながつながって『PSO2』を楽しむ」ため、PC、PS Vitaに続く第3のプラットフォームとして“スマートフォン”を挙げた。

　『PSO2』プロジェクトのフラグシップとなるのが、メインデバイスとなるPC版。今作は、ハイエンドグラフィックボードを積んだPCではなく、一般的なスペックでも充分に楽しむことができるという。酒井プロデューサーいわく「もっとも力を注いでいるプラットフォーム」であり、PC版がプラグシップであることは揺るぎないと強調していた。

　PS Vita版は、PC版と同じプレイデータを使用できることが大きなポイントとなる。これによって、同じデータを使用して家ではPC、外出先ではPS Vitaで遊ぶというプレイスタイルが可能に。また、大規模なシステム改変やアップデートにも対応できるのに加え、プレイデータをサーバに保存するため不正行為にも有効だ。

　PC版やVita版のサブプラットフォームとして使えるのが、iOS/Androidに対応するスマートフォン版。プレイデータや世界観を共通にしつつ、別のゲームとして独立して楽しむことができる。より簡単な操作で『PSO2』の世界観やバトルを1人で楽しめ、外出先からゲーム内の確認も可能。ちょっとした空き時間に、より簡単な操作でキャラクターを育てたり、フレンドとのメールを行ったり、フレンドのキャラクターを仲間にして冒険したりといった楽しみ方ができるという。

　酒井プロデューサーは、すべてのプラットフォームでプレイしなければ『PSO2』を楽しめないわけではないと明言。どれか1つだけでも、複数を組み合わせても、自分のライフスタイルに合わせて好きなプラットフォームを選んでプレイしてほしいとのこと。また、1つ1つのデバイスでしっかりとユーザーテストを行い、フォードバックとアップデートを重ねて楽しさを進化させていくことを約束した。

　サービスインの時期は、PC版が2012年初夏、スマートフォン版が2012年冬、PS Vita版が2013年春を予定。サービス形態については、基本プレイ無料でアイテム課金制を採用。有料アイテムの支払いは“アークスキャッシュ”と呼ばれる仮想通貨を使用する。アークスキャッシュは一部例外はあるものの、PC版、PS Vita版、スマートフォン版のすべてにおいて共通で使うことができるとのことだ。

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