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2012年5月12日(土)

【Spot the 電撃文庫】かわいい女の子と添い寝したい人必読! 『ベッドルームで召し上がれ』を執筆した鈴木鈴先生にインタビュー!

文:電撃オンライン

 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第31回となる今回は、『ベッドルームで召し上がれ』を執筆した鈴木鈴先生のインタビューを掲載する。

『ベッドルームで召し上がれ』
▲しゅがすく先生が描く『ベッドルームで召し上がれ』の表紙イラスト。

 本作は、悪夢に怯える少女たちを救うために“添い寝”する少年の奮闘を描いた史上初(?)の添い寝ラブコメ。夢を食べる謎の少女・テパに取り憑かれている主人公・宵原蓮(よいはら れん)は、転入先の黒噤学園で出会った少女・黒噤(くろつぐみ)ゆずりから、なぜか“蓮さま”と呼び慕われ、一方的に奉仕されてしまう。

 そんなゆずりに困惑する蓮だったが、彼女には秘密があった。1つ目は“禍卵(まがたまご)”と呼ばれる、悪夢を現実化するタマゴに取り憑かれていること。2つ目は蓮に取り憑くテパが見えること――。蓮は、ゆずりの姉である合歓(ねむ)との出会いをキッカケに、ゆずりを含む5人の少女たちの悪夢をテパに食べさせるべく“添い寝”をすることに。ゆずりのパジャマ姿にドキドキする蓮だったが、彼が見たのはそれだけではなく……。

 鈴木先生には、本作を書いたキッカケや作品を書くうえで悩んだところなどを語っていただいたので、興味がある人はぜひご一読いただきたい。また、電撃文庫 新作紹介ページでは本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ本作を読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 いつもお話のはじまりを考える時は担当編集者さんと話し合うのですが、その時に担当さんが「三大欲求の1つである睡眠欲を取り上げましょう」とおっしゃったのがキッカケです。ライトノベルで睡眠欲を扱うとしたら、これはもう添い寝するしかあるまい、という流れになり、紆余曲折の後に今の形に落ち着きました。

――作品の特徴・セールスポイントはどこですか?

 上記の通り、“女の子と一緒に寝ること”です。悪夢に悩む女の子は、それを取り除くために主人公と一緒のベッドで寝なくてはなりません。

――作品を書くうえで悩んだところはありますか?

 執筆している最中は特になかったのですが、その後のタイトル決めで相当頭を使いました。担当さんたちとタイトルを出し合い、ああでもないこうでもないと何回にもわたって打ち合わせをして決めました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 “次のシリーズをどうすべきか”という話し合いからだと半年くらいで、本稿に取りかかった時間だけなら2カ月くらいですね。

――主人公やヒロインが生まれた経緯や、本作に登場するキャラクターについて思うところをお聞かせください。

 今まで書いた作品の主人公はあまり常識から外れたところがないキャラだったのですが、今作ではその辺りをあえて外して、真面目な顔で変なことを堂々やってのけるキャラにしました。ヒロインも同様で、いつもは有能で生真面目だけど、こと主人公のことに関するとのぼせ上がってしまう……というようにしてみました。2人の掛け合いを楽しんでいただければ幸いです。

――お気に入りのシーンを教えてください。

 作中後半で、とあるキャラがヒロインのことを静かな口調で糾弾するのですが、そこが書いていて一番楽しかったです。このお話のテーマとも言えるところですから、ぜひ読んでいただきたいと思います。

――今後の予定について教えてください。

 基本的にこのお話は、“ベッドルーム”と呼ばれる施設に所属する5人の女の子が、それぞれ過去のトラウマから見るようになった悪夢を主人公が解決していく、というお話です。1つの巻につき1人のヒロインという感じで、“ベッドルーム”の面々を詳しく描写していきたいです。

――小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 キャラクター、特に女の子を書く時は全力でかわいくなるように書いています。今作では、“テパ”という主人公に憑いている神様の女の子が書いていて楽しかったです。その場その場のノリだけで生きているような性格のキャラです。

――アイデアを出す(または集中力を高める)ためにやっていることは?

 外の喫茶店で書くこと。自宅で書くのとは、生産力が段違いです。

――高校生くらいのころに影響を受けた人物・作品を教えてください。

 時雨沢恵一先生の『キノの旅』、秋山瑞人先生の『E.G.コンバット』『猫の地球儀』、司馬遼太郎先生の『新史太閤記』などはすり切れるほど読みました。

――現在注目している作家・作品は?

 川原礫先生の『アクセル・ワールド』、三雲岳斗先生の『ストライク・ザ・ブラッド』、他社になりますが、さがら総先生の『変態王子と笑わない猫』、賀東招二先生の『コップクラフト』などです。

――今熱中しているものはなんですか?

 仕事ですね。

――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください

 『Minecraft』というゲームにハマっています。ブロックを壊し、素材を手に入れ、家を作り上げ、武装してゾンビやクリーパーから身を守るというゲームです。最近ではMOD(※ファンメイドの追加要素)をたくさん入れまして、石油をくみ上げてエンジンを動かし巨大な工作機械を駆動させて地形が変わるほどの大規模事業に携わっております。でも最近(ほんの数時間前)パッチが当たって使えなくなってしまった……。更新を期待します。

――それでは最後に、読者へのコメントをお願いいたします。

 かわいい女の子と添い寝したい、という気持ちは誰もが胸に抱く永遠のテーマだと思うのですが、このお話はだいたいがそういうお話です。ベッドの中で思う存分にヒロインとイチャラブしてください。

(C)2012 ASCII MEDIA WORKS
表紙イラスト/しゅがすく

データ

▼『ベッドルームで召し上がれ』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年4月10日
■価格:641円(税込)
 
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Amazon.co.jp

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