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2012年5月31日(木)

親子2世代で楽しめる『超速変形ジャイロゼッター』プロジェクトが始動! 3DS版についての発表も

文:電撃オンライン

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■3DS版『超速変形ジャイロゼッター』は2013年春に発売予定!

 発表会でのサプライズとして、本作の3DS版が発表された。タイトルは『超速変形ジャイロゼッター RPG(仮)』で2013年春に発売予定。日本全国をまわってジャイロゼッターを集めていくという物語になるという。その他、データの配信やすれ違い通信、協力プレイなどに対応するとのこと。

▲アーケード版とは異なり、RPGを採用している。

■日本が大変な時期だからこそ子どもたちはエンターテイメントを求めている

 発表会の最後に市村さんは「『超速ジャイロゼッター』の開発に携わった2年以上の間に、プロジェクトとの向き合い方にかなり悩んだ時期があった」と語った。そこで2011年3月に震災が起き、衣食住よりも優先度が低い娯楽に携わることについて悩んでいたという。そして、5月に開発チームとともに被災地へボランティアに向かう。

 その被災地で都市部から沿岸部までまわり、支援物資を現地へと届ける作業に従事したとのこと。現地で市村さんたちを迎えた子どもたちから「マンガやゲームが欲しい」という声を聞き、「子どもたちはこういう状況下だからこそエンターテイメントを求めている」と思い、それまでの悩みが消えたという。

 市村さんは、「彼らを笑顔をさせていくことが、日本全体を笑顔にしていくこと。『超速変形ジャイロゼッター』にはそうした子どもたちへの思いや夢が込められた作品になっている」と語り、発表会を締めくくった。

■なかなか手応えのあるゲーム性『超速変形ジャイロゼッター』プレイレポート

▲会場にはライバードとGT-Rの2台のジャイロゼッターが展示されていた。

 発表会後、会場の後方にて『超速変形ジャイロゼッター』の試遊台が用意されていた。ここでは、電撃オンラインのレースゲーム番長を自認するメガネによるプレイレポートをお届けする。

▲クラクションボタンを押してゲームをスタート!

 今回プレイできたのは高層ビルが立ち並ぶ高速道路を走り抜ける都心部コースと、山のそばの高速道路を走り抜ける山道コースの2つ。ドライブモードで使える車種は、デフォルトで用意されている主人公が搭乗する架空の車・ライバード。バトルモードで使えるロボットは、ライバードとニッサン GT-R、トヨタ プリウスαの3種類。

 ドライブモードは、車を操作して敵車よりも早くゴールにたどりつくレースゲームだが、一般的なレースゲームとは異なり、アクセルペダルやブレーキペダルは存在しない。これは、子どもが怪我をしないようにという配慮が大きいという。子ども向けというとヌルい難易度で先に進むだけのゲームを想像すると思うが、このドライブモードは意外にもなかなか手強い。とはいえ、ゴールまでに敵車に追いつけなくても、そこでゲーム終了というわけではなく、バトルモード時のボーナスが少ないだけなので安心だ。

▲初回はブーストの存在が頭から抜け落ちていたため、敵車を抜くことができずに失敗に終わってしまった。
▲ドライブモード終了後はバトルモードに移行。ここでハンドルを上げると左右のレバーが飛び出してくる。思わず興奮。

 ロボットで戦うバトルモードは、左右のジャイロレバーを操作して、それぞれのロボットで3つの技を選択して戦わせるというシステム。右のレバーは通常攻撃、左のレバーは必殺技、両方のレバーはカウンター攻撃に設定されている。通常攻撃はカウンターに強く、必殺技は通常攻撃に強い。そしてカウンターは必殺技に強いという3すくみになっているのが特徴だ。

▲ターンの最初に3つの技から1つを選んでおいて戦う。攻撃時もレバーを押す必要があるため、いつでも気は抜けない。

 また、攻撃時は左右のレバーを押すガイドがそれぞれの技のタイミングで表示される。これに成功すると画面右下のバーストパワーがたまり、レベル3の状態でいっぱいまでたまると“ファイナルバースト”と呼ばれる究極の必殺技を使うことができる。今回の試遊では、攻撃時にレバーを押すのに手間取ってしまい、ファイナルバーストを発動させることはできなかった。攻撃によってもバーストのたまり具合が変わってくるようなので、どの技ならバーストがたまるのかを調べるというやり込み要素もある。

▲敵グループの体力をゼロにできれば勝利となる。

■『超速変形ジャイロゼッター』は子どもを車好きにするきっかけになるか!?

 『超速変形ジャイロゼッター』は、小学校低学年から高学年をターゲットとしたゲームではあるが、実際に遊んでみると大人でも楽しめるゲームであるというのが正直な感想だ。また、車種の選択がなかなかニクイのが見逃せない。現在公開されている車種だけ見ても、トヨタ 86やマツダ ロードスターRS、三菱ランサーエボリューションX、光岡オロチなど、車好きには目を引く車種が揃っている。

▲現行モデルのスポーツカーである、86とロードスター。

 その他、発表会で流されたムービーの中では、日産S15シルビアやトヨタJZA80スープラなどの姿もあった。これらはスポーツカー黄金期と言われた時代に発売された車種であり、もう新車としては発売されていないが、発売終了10年が経過した今でも中古車市場では高い人気を誇る車種である。もちろんスポーツカーだけでなく、日産エルグランドやスバル エクシーガなどの、日常的に使われているミニバンなどもラインナップされている。

▲シルビアやスープラなど、スポーツカー世代には外せない90年代の名車も使える!

 車好きのお父さんとその子どもが一緒に『超速変形ジャイロゼッター』を遊び、その中に登場する車種について、お父さんと車談義を繰り広げる。その光景は、日本の自動車業界の復活を形作る小さな一歩なのかもしれない。

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