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2012年7月4日(水)

転入生たちと過ごす冒険ぎっしりの学園生活! RPG好きライターが語る『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』プレイレポート

文:ophion

 アクワイアから、7月19日に発売されるPSP用ソフト『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』。そのプレイレポート企画の第2弾として、『ととモノ。』シリーズ初心者のRPG好きライター・ophionが本作をレポートする。

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 ライターのophionです。いきなりですが、皆さんはRPGの世界に憧れたことはありますか? 私は剣と魔法の世界が自分の日常だったら……といったことを何度も想像したことがあります。今も、この原稿を書いている最中にモンスターが攻めてきて、〆切がなくなったらなどと考えている次第です。そんな日常と冒険の融合した世界を思う存分楽しめるのが、今回紹介していく『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』です。

■物語は突然に! 気がついたら生徒会長になっていました

 ゲームを始めると、いきなりNPCとの会話からスタート。教師、生徒問わず口々にこちらをほめてくれます。どうやら生徒会長就任を皆さんが祝ってくれている模様。ボタンを押しすぎて生徒会選挙イベントをスキップした? などと思いましたが、そんなことはなく、どうやら生徒会長に就任したところから物語は始まるようです。NPCとの会話が終わったら、生徒会長就任の手続きをするために職員室へ移動。ここでは主人公をはじめとする生徒(パーティメンバー)のキャラメイクを行います。このキャラメイクが、とにかく自由! 制服も声も髪型も、男女問わず自由に選べます。つまり男装の令嬢も、男の娘も思いのままに編入可能。これも時代のニーズといったところでしょうか。

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲キャラメイクの中には“メガネ”なんて項目も。メガネっ娘やメガネ男子も自由に作れます。

 さんざん悩んだ末に、主人公はフェアリーの賢者に決定。冒険には主人公を含め、3人の生徒を連れて行けるので(後に4人になりますがそれは後述)、さらに2人の生徒を登録して準備は万全です。性別は、もちろん3人とも女性。女の子同士のキャッキャウフフっていいものですよね。ちなみに、あらかじめ2人のキャラが登録されているので、すぐに冒険に出たい人は、この2人をパーティに加えるのもいいでしょう。

 キャラメイクを終えて、学園内の施設の役割をひと通り学んでから図書室へ。ここには、さまざまな依頼が生徒から寄せられます。生徒会長は、その依頼をクエストとして解決していくというわけです。

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』 『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲クエストではさまざまなイベントが発生。魅力的なNPCが物語を盛り上げてくれます。

■じっくり考えられるけどタイミングが重要なバトルシステム

 クエスト中にはモンスターとの戦闘が発生することがあります。本作の戦闘は、敵味方問わずキャラごとにターンが設定されていて、順番が来たキャラが行動するという形式。通常の攻撃などは即座に行えますが、強力な魔法などは発動までにある程度の時間がかかります。魔法に特化した賢者がいることもあり、序盤ではこれらの魔法はやや火力オーバー気味。発動時間に関するデメリットのほうが目立つ印象でした。おそらく物語が進むと、これらの強力な魔法を使うタイミングを考えた戦略が重要になってくるのでしょう。また、戦闘でのキャラの動きが豊富なのも本作の特徴。3頭身程度のキャラが動くさまは、見ていて飽きません。ちなみにRボタンを押せば戦闘の高速化が可能なので、戦闘のテンポについては心配無用です。

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』 『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲強力なスキルはエフェクトもド派手! けれども人によっては、スカートからのぞく白い布のほうが重要かも!?

 何度か戦闘をこなしていると、戦闘後の入手アイテム画面に“RARE ITEM GET!!”の文字が。レアアイテム……RPGをプレイするうえで、この言葉に心躍らない人はいません! しかも手に入れたのは“きわどいビキニ”。妄想的な意味でも心躍ります。

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲初期装備より少し素早さが上がる防具。防御力より動きやすさを重視した装備でしょう(笑)。

■想像力を刺激する大ボリュームのアイテム説明!

 妄想といえば、本作ではアイテムの説明文が非常に充実しています。例えば“安全第一”という名称の頭装備。これだけではどんな装備か想像しづらいのですが、その説明文は、“黄色が綺麗なヘルメット。前面にはルーン文字で旅の安全が祈願される”といった内容。これを読めば、装備品の見た目が容易に想像できます。当然ゲーム中の性能とは関係ないのですが、こういった説明があるのは密かにうれしいポイントです。

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』 『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲装備の説明は真面目なものから、ちょっと笑いを誘うようなものまでさまざまです。

■調子に乗った一行に思わぬピンチが発生!

 思わぬ収穫に気をよくした自分は、クエストとは関係ない1つ先のエリアへ。しかしこれが大きな間違いでした! 出現するモンスターがひと回り強力なものに変わっており、しかも出現数も多め。なんとか撃破しましたが、パーティはボロボロ。すぐに学園へ戻ることにしました。調子に乗ると痛い目にあうという教訓ですね。

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲HP、MPともにボロボロの生徒会メンバー。人間、堅実に生きるのが大事です。

 あとでわかったのですが、このエリアはもう少し後のクエストで行くはずの場所。本作では、このように少し進むだけで、一気に強敵が出現するようになることがあります。ただ、生徒も1レベル上がるごとに目に見えて強くなるので、敵が強すぎてどうしようもなくなる、といったことはありません。この辺りのバランスが非常によいので、難易度が高い、もしくは低いといったことはなく、自分に合わせたプレイができる印象です。

■転入生登場! そして物語はゆっくりと動き出す

 無理は禁物ということもわかり、さらにいくつかクエストをこなしていくと、パーティメンバーに転入生が加わります。本作では、序盤で物語が分岐し、キュービット、モーリア、ロジェの3人の転入生うち、1人が学園に転入してきます。我が校に来たのはディアボロスのモーリア。少し頭は悪いですが、人当たりのよい少年です。学校に不慣れな彼は、しばらくの間主人公とともに行動することになります。当然クエストにも同行するので、モーリアにも装備を見繕ってあげます。その結果でき上がったのは、黄色いヘルメットを被り、ブルマをはいた転入生。やったねモーリア、これで注目の的間違いなしだよ!

『新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園』
▲モーリアが加わり4人パーティを結成! ここからが冒険の本番です。

 その後、さまざまなクエストをこなしているうちに、モーリアは次第に自分も生徒会に入りたいと思うようになっていきます。本来ならば選挙も終わっているため、彼が生徒会に入ることはできません。しかし校長の粋なはからいにより、ある依頼を果たせば生徒会メンバーとして認められることになります。

 しかし、ここでモーリアが大暴走。周りの仲間を気遣うこともせずにマイペースに戦い、逆に仲間に迷惑をかけてしまいます。当然試験の結果は不合格……かと思いましたが、なんと合格。ともに戦った生徒からはもちろん抗議の嵐。正直、私も納得いきませんでした。しかし、これは仲間を気遣えない彼を、生徒会で更正させようという校長の深い考えがあってのこと。しかも生徒会で仲間との絆を学べなければ、彼を学校から卒業させないそうです。校長先生、さすがにそれは厳しい判断じゃないでしょうか?

 かくして、無事(?)に生徒会の一員となったモーリアを交え、4人の生徒会メンバーによる冒険が始まるのですが……ここから先は実際にプレイしてのお楽しみです。テンポのよい戦闘や、適度に手に入るレアアイテムなど、ついついプレイを続けたくなる魅力が満載でした。仲間との冒険を楽しむもよし、お気に入りのキャラに好みの装備を着せて妄想するもよし。RPG好きなら、誰もがあこがれる夢の学園生活。ぜひ体験してみてください!!(ophion)

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