任天堂は、米国ロサンゼルスで現地時間の6月5日にプレゼンテーションを開催した。
今回のプレゼンテーションは、事前にニンテンドーダイレクトで同社の取締役社長・岩田聡氏が明言していた通り、Wii Uに関する発表に絞った形で進行した。現地からの生配信の模様とあわせて、主な発表内容を掲載する。
まずは同社の宮本茂氏が登壇し、『ピクミン3』を発表。タッチスクリーンが特徴的なWii U ゲームパッド（以下、ゲームパッド）を使い、手元で広域のマップを確認しながらゲームを進められるという。新たなピクミン・ロックピクミンが登場。さらに新キャラクターとして4人の隊員（プレイヤーキャラクター）が明かされたが、その中にオリマーの姿はない。これはお楽しみとのこと。ちなみにE3 2012の会場では、チャレンジモードを体験可能。これは、決まった時間の間にどれだけフルーツを集められるかというモードで、戦略性が高いそうだ。
続いて、ニンテンドーオブアメリカのレジー・フィザメイ氏が登壇。今回のプレゼンテーションでWii Uのソフトを23種類紹介すると述べる。その前に、まずはタッチスクリーンやアナログパッドなど、Wii Uゲームパッドの機能を簡単に紹介。その後ニンテンドーダイレクトで触れられた“Miiverse（ミーバース）”が話題にあげられた。
フィザメイ氏は“Miiverse”を使ったソフトとして『New SUPER MARIO BROS. U』を紹介。マップ画面でMii同士がメッセージを発言している画面が映し出され、その後ゲーム映像が上映された。ゲームパッドを持っているプレイヤーは、タッチスクリーンで足場になるブロックを画面上に呼び出し、プレイヤーをサポートできるという。
『Batman： Arkham City Armored Edition』が登場。ゲームパッドを、バットマンの左腕の“Bat Computer”として活用することができる。特定のゲージをためて“BATモード”を発動、バットラングをジャイロセンサーでコントロールする、バットマンの装備をタッチスクリーンで切り替えるといった使い方が映像とともに紹介された。
『Scribblenauts Unlimited』がWii Uにも登場。書いた言葉が実体化してゲーム内に出現する本作だが、ゲームの映像とともに、ゲームパッドを使って文字を入力している姿が映し出された。3DSとのマルチプラットフォームでの発売となる。
ここで『Darksiders II』『Mass Effect 3』『TANK！TANK！TANK！』『TEKKEN TagTournament 2』『Trine 2：Director’s Cut』『Ninja Gaiden 3：Razor’s Edge』『Aliens Colonail Marines』が映像とともに一気に紹介。その後『Wii Fit U』が公開となった。ゲームパッドとバランスボードを組み合わせたさまざまな使い方が映像で紹介された。歩数計のような“活動量計Fit Meter”も登場。これは後述のプレゼンテーション第2部で詳しく紹介されていた。
カラオケのようなゲーム『SiNG（仮）』が映像とともに紹介。ゲームパッドの画面には歌詞が映し出され、歌い手はTVを見ずともゲームパッド片手に歌を歌えるようになっている。
ここで3DSのプレゼンが数分だけ設けられた。まずはコインを集めまくるゲーム『NEW SUPER MARIO BROS.2』が紹介される。米国では8月19日に発売されるとのこと。日本の発売日は後日発表。『PAPER MARIO Sticker Star』もあわせて発表。米国では年末商戦に発売。ダウンロード販売も行われるとのこと。
『LUIGI’S MANSION： DARK MOON』の映像が公開。今作ではルイージは複数のおバケ屋敷をめぐることになるという。もちろん新しいゴーストも登場。米国では年末に発売。『Castlevania：Lords of Shadow -Mirror of Fate』『Disney Epic Mickey：Power of illusion』『Scribblenauts Unlimited』『KINGDOM HEARTS 3D：Dream Drop Distance』といった3DSタイトルの映像が映し出され、3DSのパートは終了。
レゴを使って自由に街を作って遊べるゲーム『LEGO CITY：Undercover』が発表。これは3DSでも開発が進められているという。
ユービーアイソフトの紹介パートに。最初のタイトルは『JUST DANCE4』。ゲームパッドを担当している人がリアルタイムに振り付けを指示し、他のプレイヤー（壇上では4人のダンサーが登場）がそれに対応しつつダンスをするというモードが紹介された。
ゲームパッドを、レーダーや武器などさまざまな機能を持つサバイバルツールとして活用しながらゾンビと戦うゲーム『ZONBI U』の映像が公開。ステージ上では、ゲームパッドに映した人物の顔をゾンビにするというユニークな機能も実演された。
『ASSASSIN’S CREED III』『Rabbids LAND』『YOURSHAPE FITNESS EVOLVED 2013』『RAYMAN Legends』『SPORTS CONNECTION』『AVENGERS BATTLE FOR EARTH』などの映像がまとめて紹介。
『NintendoLand』がお披露目。これは任天堂が展開する各ゲームを題材にしたアトラクションが12種類あるテーマパークに、Miiになって遊びに行くソフト。『ゼルダの伝説』『どうぶつの森』『ルイージマンション』『ドンキーコング』『謎の村雨城』を題材にしたアトラクションが紹介された。これはWii Uのローンチソフトになる。
実際に“ルイージのゴーストマンション”をピックアップしてデモプレイ。ゲームパッド（ゴースト）とリモコン（人間）4人で対戦するゲームで、ゲーム画面は俯瞰視点。ゲームパッド側は手元にある画面で4人の位置を把握できるが、TVを見ている人間4人はゴーストが見えない。ゴーストが近くにいるとWiiリモコンが振動するので、それを頼りに懐中電灯でゴーストを照らしてダメージを与える。
こうして会場でのプレゼンテーションは終了。続けて岩田氏がプレゼンを務める、録画映像による第2部が配信された。実際のリビングでのWii Uのゲームシーンの映像とともに、いくつかのゲームが詳しく紹介された。
『Wii U Panorama View』では、加速度計、ジャイロセンサー、地磁気センサーでゲームパッドの向きを判定。映像ではパラグライダーをジャイロセンサーで操作し、自由に大空を飛ぶ姿が。
『NintendoLand』のどうぶつの森とドンキーコングのアトラクションをファミリーが遊ぶ姿が映し出された。“どうぶつの森のキャンディ祭り”は、Wiiリモコン側はキャンディを50個集め、ゲームパッドの門番から逃げる。門番はゲームパッドでWiiリモコン側の位置を確認し、捕まえに行くというゲーム。ドンキーコングクラッシュコースは、ゲームパッドを傾けるジャイロ操作でタルを転がし、画面の上から下にタルを導いていくゲーム。途中さまざまな仕掛けが行く手を阻む。
『Wii Fit U』は各種トレーニングの映像が公開。身に着けて使い、運動量を測定する“活動量計Fit Meter”が付属する。ゲームパッドと赤外線で通信し、TVの電源を入れずに、バランスWiiボードとゲームパッドだけで体重測定などが可能とのこと。
『ZONBI U』や『Batman： Arkham City Armored Edition』についても、よりゲームパッドを活用した詳細な映像が公開された。
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