2012年7月19日(木)
日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナーとなる、開発スタッフのコメントつきで名キャラクターを紹介していく“キャラクター辞典”。
第1回目となる今回は、日本一ソフトウェアが誇る史上最凶のやり込みS・RPG『魔界戦記ディスガイア』をクローズアップ。主人公であるラハールを中心としたメインキャラクターについて、プロデューサーであると同時にシナリオを担当した新川宗平氏のコメントとともに紹介していこう。
『魔界戦記ディスガイア』
・発売日:2003年1月30日
・対応機種:PS2
・ジャンル:S・RPG
・希望小売価格:7,140円(税込)
[備考]
・PS2で廉価版が発売
・追加ストーリーなどが追加されたPSP版が発売
・通信対戦が可能なPSP版の廉価版が発売
・PSPの廉価版に一部要素が変更されたDS版が発売
魔界の王子ラハールが巻き起こす、魔界の覇権をめぐるS・RPG。テンポがよくてコメディ色が強いストーリーに加えて、“史上最凶やり込みシミュレーションRPG”のキャッチコピーが示すとおり、一般的なS・RPGでは味わえないほどの多彩なやり込み要素がウリ。レベルの最高値が9,999に設定された超ド級の育成、マルチエンディング、超難易度の隠しステージなど、“史上最凶”の名が伊達ではないことを体験できる。
キャラクターデザインを担当したのは、のちのシリーズ作品でもデザインを担当することになる原田たけひと氏。原田氏が描く独特のタッチのキャラクターは、多くのファンの人気を集めた。
▲2002年に発売されたPS2用S・RPG『ラ・ピュセル』で好評を得た“やり込み要素”をパワーアップさせたS・RPG。ゲーム性の高さはもちろん、個性派ぞろいのキャラクターによるドタバタ活劇も評価された。 |
『魔界戦記ディスガイア』の主人公。自己中心的なオレ様至上主義の持ち主。その生い立ちにはさまざまなドラマがあるので、ぜひゲームをプレイして確認してほしい(ネタバレ禁止ッス!)。年齢は1313歳。
ちょっとした昼寝のつもりが2年間寝てしまい、自分のことを忘れ去られてしまったばかりか、その間に魔王である父が死去し、父の部下たちは離反して、各地で勢力を拡大していた。ラハールは家来のエトナとともに、魔界を支配するための戦いを始めることに。
日本一ソフトウェアを代表するメインキャラクターとして、『ディスガイア』シリーズの続編はもちろん、『ファントム・ブレイブ』や『ファントム・キングダム』など、さまざまなタイトルにゲスト出演もしている。
▲“魔王の座を賭けて勝負せよ”といった手紙を魔界全土に送ったラハールだったが、集まった悪魔たちのあまりの多さにあきれてしまうことに……。 | ▲愛や優しさを憎むラハールに対して、愛の大事さを語るフロン。とはいえ、魔王だけに愛を憎んでもしょうがないかも!? |
わがままで自分勝手なオレ様至上主義者……まぁ要するにクソガキなんですけど、こんなにも長く皆さんに愛していただけるキャラクターになるとは、当初は思ってもみませんでした。
『1』の時に水橋さんが声が枯れそうになるぐらい一生懸命「ハーッハッハッハッハッ!!」と高笑いしてくださったのを今でもよく覚えています。今では“ラハールといえば高笑い!”と代名詞になりました。
『1』の発売以降もゲストキャラとして、いろんなタイトルに顔を出させていただいていますが、どんどんイジられキャラになってしまっているので、そろそろ本来のカッコいいラハールを描いてあげないと……なんて思っています。(新川)
今は亡き魔王クリチェフスコイの代から魔王城に仕えるキュートな悪魔。自分がツルペタ体型であることにコンプレックスを持っている。年齢は1470歳。
鋭いツッコミのセンスの持ち主で、主人であるラハールにも容赦がない。隙があればラハールを倒して魔王の座を狙おうとしているが、先王のクリチェフスコイを尊敬しており、基本的にはラハールを偉大な魔王にするため、厳しくしつけるというスタンスをとっている。
ラハールと並ぶ日本一ソフトウェアのメインキャラクターとして、さまざまなタイトルにも出演。『魔界戦記ディスガイア2』ではラハールをさしおいてメインストーリーにからむキーマンとして登場した他、『魔界戦記ディスガイア PORTABLE』では彼女にスポットを当てた“エトナ編”も登場。さらに『ディスガイア』シリーズのスピンオフであるACT『プリニー』シリーズでは、主役のプリニーをこき使う最悪の上司として大活躍を見せる。
▲とにかく過激な発言が目立つエトナ。特にプリニーに対する言動はひどく、めちゃくちゃ安い自給でこき使い続けている。 | ▲クリチェフスコイを尊敬するエトナは、ラハールにも先王のような立派な魔王になってほしいと願い、そのための試練を与えている。 |
▲各話の最後には、基本的にエトナがナレーションを担当する次回予告が入る。魔法少女の登場や巨大メカの出現などが予告されるが、そのほとんどはエトナの妄想によるデタラメな内容だ。 |
「エトナ派かフロン派か?」と問われれば、悩んだ挙句におそらくエトナ派だと答えるでしょう。はい、誰もそんなことは聞いていませんね、失礼しました。
エトナはラハールのさらに上を行く自由気ままなキャラクターです。よく「いいキャラクターというのは作者が何も考えなくても勝手に動いてくれる」と言いますが、エトナはまさにそれです。ラハールもフロンもかなり勝手に動いてくれるキャラクターなんですが、エトナは勝手に動いてくれたうえに、引っ張ってくれます。さすがエトナ様。シナリオを担当した身としては、頭が上がらないキャラクターです。
エトナをご存じない方は、『1』の次回予告をご覧ください。彼女のすべてがわかります。(新川)
→フロンとプリニーの紹介に加えて、おまけの設定画も掲載!(2ページ目へ)
(C)2003,2004,2006,2007 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.
データ