2012年6月23日(土)
電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。第41回となる今回は、『きみのぱんつを守りたい!』を執筆した麻宮楓先生のインタビューを掲載する。
▲ネムネム先生が描く『きみのぱんつを守りたい!』の表紙イラスト。 |
本作は、女の子を裸にしてしまう秘剣“脱衣剣”の使い手が繰り広げる学園脱衣ラブコメディ。“丸裸になってまで、争いを続ける人はいない”との考え方で、相手を傷つけることなく戦いに勝つという理念の歴史ある秘術・脱衣剣。その家督を継ぐ予定だった進藤マコトは「女の子を裸にしてしまう剣なんて……」と悩んで家を出るが、ついには知らない街の家の玄関で行き倒れてしまう。そこで出会った少女こそ、偶然にも同じクラスメイトとなる宮野佳奈(みやの かな)という少女だった。
ご飯を食べさせてくれて、とりあえず一緒に住むことを許してくれた心優しい少女・佳奈。実は彼女の家もちょっとした事情を抱えていた。それは、佳奈があこがれる大好きな姉・優が失踪してしまったこと。そのことが原因で、佳奈は姉の代わりにさまざまなトラブルに巻き込まれてしまうのだった。助けてくれた佳奈のため、マコトはついに脱衣剣の封印を解くことになるのだが……?
麻宮先生には、本作のセールスポイントや主人公が生まれた経緯などを語っていただいた。また、電撃文庫 新作紹介ページでは、本作の内容を少しだけ立ち読みできるようになっている。まだ読んでいない人はこちらもあわせてご覧あれ。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
いわゆる“用心棒キャラ”を主人公にした作品を書いてみたいな、と思ったからです。「先生、お願いします!」「うむ、任せろ」みたいなやり取りが好きなので。
――作品の特徴やセールスポイントはどんな部分ですか?
ぱんつです。
――作品を書くうえで悩んだところは?
登場人物がみんな、作者の意図から離れて自由に動き回るので、上手くまとめきれるのかという不安はありましたね。ただ、その不安さが楽しくもあり、貴重な経験になりました。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
3カ月くらいです。
――主人公について、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
先にも述べましたが、いわゆる“用心棒キャラ”を主人公にした作品を書いてみたい、という想いから生まれたキャラクターです。少し世間ずれしたところはありますが、根はまっすぐな、いい子だと思います。応援してやってください。
――特にお気に入りのシーンはどこですか?
ぱんつです。あと、ぱんつです。
――今後の予定について簡単に教えてください。
既刊も含めて、続きを書きたいなとは常々思っています。応援よろしくお願いします。
――現在注目している作家・作品は?
花田一三六さんにはずっと注目していますし、影響を受け続けています。戦塵外史シリーズ最終巻『双帝興亡記』が読んでて鼻血出そうになるくらいおもしろすぎました。圧倒される。
――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください。
まだクリアしていませんが、『極限脱出ADV善人シボウデス』がおもしろいですね。謎解きがなかなか難しいんですけど、ああでもない、こうでもない、と悩みながら進めていく過程が楽しく、だからこそ謎が解けたときの達成感も大きい、とても素敵なアドベンチャーゲームだと思います。
また、東方Project最新作『東方神霊廟』を発売当初から遊び続けています。一応、難易度ルナティックもエクストラも全キャラでクリアはしましたが、まだまだやり込みは足りてないので、引き続き精進あるのみです。魔理沙で安定してクリアできるようになりたい。
――その他に今熱中しているものはなんですか?
『咲-saki-』を連載開始当初から追いかけ続けています。今は『阿知賀編』のアニメが放送されている真っ最中なので、毎日が楽しくて仕方ないです。ヒマさえあれば『咲-saki-』のことばっかり考えてます。仕事しろ。
どのキャラも魅力的なので、『お気に入り』を挙げるのは難しいですが、姫松高校は、なんか応援したくなりますね。地元贔屓というのはあると思いますけど、全国の怪物を相手に、持てる力のすべてを振りしぼって懸命に立ち向かう、その姿に胸を打たれます。いや、設定的には強豪校ですし、実際に強いんですが、それ以上に周囲がアレなんで、はい。頑張れ。
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
相変わらず“読めばわかる”という作品しか書けませんが、とにもかくにも、手に取っていただければ幸いです。パッと見て意味不明なタイトルですけど、タイトル通りの内容です。読んでいただければ、わかってもらえるかと思います。ぱんつ!
(C)麻宮楓/AMW
イラスト:ネムネム
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