“ゲーム屋さんがえらんだ良作！”6月は『GUILD01』！

文：電撃オンライン

　全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作！」。6月の良作に選ばれたのは、別々のクリエイターが手がけた4つの作品がひとつのパッケージとなった、3DSソフト『GUILD01（ギルドゼロワン）』でした。本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

●ゲームが大好きで
　仕方がない人へ

　ゲームが好きな人のなかには、シューティングゲームが好きだとか、RPGが好きだとか、格闘ゲームにハマッてるとか、パズルはやるとか、いろんなジャンルのファンがいます。しかし一方で雑食ゲーマーなんて表現できる人たちもいます。ゲームそのものが好きで、どんなジャンルもおもしろいならチャレンジしてみたい、新しいワクワクするゲームをとにかく遊びたい、そういうゲームユーザーです。ある意味では、本当にゲームという表現そのものが好きな人たちだと言えますし、本当のコアゲーマーとも言えるかもしれません。そんな、ゲームが好きで好きでしょうがない、新しいゲームを遊びたい、そういう人にこそ、この『GUILD01』はオススメしたいタイトルです。

●大統領に、荷物仕分けに、
　追跡者に、レンタル武器屋

　『GUILD01』は4つのタイトルが1つのパッケージに入ったオムニバス形式のタイトルです。それぞれはゲーム業界でも非常に有名で独特の作品を作ると言われる3人のクリエイターと、ゲームが大好きな1人のお笑い芸人を中心に制作されています。
　それぞれを簡単に説明していきましょう。タッチペンで画面内の敵をわーっとロックオンして、リリースすると同時に閃光が走る様子が爽快な『解放少女』。須田剛一氏ディレクションの作品で、主人公が現役女子高生かつ大統領で、出馬と言いながら戦いに出ていくというぶっ飛んだ設定も見どころです。
　次は、『AERO PORTER』。空港のベルトコンベアーで流れてくる荷物を仕分けして正しい飛行機に詰め込んでいくという、落ち物パズルならぬ流れ物パズル。じつはこれ、ポップな見た目に反してけっこう難しいんですが、それだけにコツをつかむと気持ちよくなってハマります。『シーマン』で有名な斎藤由多加氏によるディレクション作品です。

▲『解放少女』		▲『AERO PORTER』

　それから、松野泰己氏ディレクションによる『クリムゾンシュラウド』。テーブルトークRPGをモチーフにしていて、運命を分ける場面ではたびたびサイコロが登場します。常にきわどい選択を迫られる緊迫感のある戦闘、短いながらも世界観の深さを感じさせ、最後にはすべての要素がひとつなぎになってプレイヤーをはっとさせる物語など、相当にやりごたえのあるRPGに仕上がっています。
　最後は、お笑い芸人のアメリカザリガニ平井善之氏による『レンタル武器屋deオマッセ』。武器を作って、冒険者に貸して、無事に戻ってきたらお代が貰えるんですが、冒険者の様子はドナイナッターというTwitter的な装置でつぶやきを介して知ることができます。自分をヒーローだと思ってる勘違い君や、山賊のダーリンにメロメロな海賊の女頭、自分を裏切った雑技団のボスに戦いを挑む姉妹、50年前伝説の勇者の仲間だったおばあちゃんなど、なんだかもう訳のわからないメンツが入り乱れてのつぶやきを見ては、ニヤリとしたり、ホロリとしたり。無事彼らが戻ってこれるかどうかは自分の作る武器にかかっていますから、ドナイナッターを眺めつつ、一生懸命ハンマーを振るっていると、武器屋の喜び、武器屋の心配、武器屋の苦労が存分に楽しめることでしょう。

▲『クリムゾンシュラウド』		▲『レンタル武器屋deオマッセ』

●どれか1つのゲームがおもしろそうだと
　思ったら、購入をオススメします

　『GUILD01』は、どれか1つでも自分がおもしろそうだなと思うゲームがあれば買うことをオススメします。なぜなら、その1つのゲームがきっかけで、3つのおもしろいゲームとの出会いがあるからです。4つの作品すべてが濃く、充実していて、チャレンジャブルです。そんな作品との出会いこそ、『GUILD01』というタイトルのもっとも素晴らしいことかもしれません。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

　販売店での展開の一例。各お店の写真は5月の良作『CODE OF PRINCESS（コード・オブ・プリンセス）』の店頭展開のもの。

▲【岡山県／メディオ！ 西市】通信対戦など、細かい仕様も丁寧に説明しての販促コーナー。		▲【愛知県／お宝創庫 知多店】ゲームがネタだらけなので、POPもネタだらけに（笑）。

▲【埼玉県／ドキドキ冒険島武蔵浦和店】大きなPOPでキャラクターを前面に押し出して展開。		▲【神奈川県／TVパニック鶴見駅前店】何が飛び出すかわからない、闇鍋的な雰囲気をゾゾ子で表現。

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