News

2012年6月30日(土)

『バイオハザード6』では最大4人での協力プレイが可能な場面も! 実機プレイも行われたステージレポをお届け

文:電撃オンライン

 カプコンは、6月30日に東京・台場の東京ビックサイトで行ったプライベートイベント“CAPCOM SUMMER JAM~カプコン サマージャム~”にて、10月4日に発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト『バイオハザード6』のステージイベントを行った。

 『バイオハザード』は、ゾンビから逃れるために武器やアイテムを駆使して脱出を試みる、サバイバルホラーシリーズ。本作ではこれまでのシリーズに登場したレオンとクリスに加えて、新たな主人公ジェイクの物語が描かれる。

 ステージイベントには、エグゼグティブプロデューサーの小林裕幸さんとプロデューサーの平林良章さんが登場。今回初公開となる数々の情報について紹介した。

■ホラーエンターテイメントとしての作品を目指している

▲ステージに登場した小林裕幸エグゼグティブプロデューサー(左)と平林良章プロデューサー(右)。

 まずは今作の主人公であるレオンとクリス、そしてジェイクの紹介が行われた。全体のストーリーとしてはレオンがメインとなるものの、そこに記憶喪失になっていたクリス、そしてシリーズを通しての宿敵だったウェスカーの息子であるジェイクの物語が重なっていくという。

 次に実機でのプレイ映像が紹介された。舞台は中国のランシャンという街で、主人公はクリス。今作は従来作と比べて非常にステージそのものが大きいため、シリーズで初めて、直近の目的地を表すナビゲーションの機能が追加されている。ただし、ゲームプレイ中にいちいち表示が出てきていては興ざめしていまう、という人のために、オプションで表示を切ることも可能だという。

▲中国のランシャンにBSAAの一員としてクリスが赴く。

 このステージは、一般人もひしめく中をクリスたちBSAAの隊員が進んでいくため、一般人が多くうろついている。この一般人が多くいる中で戦うという状況も、シリーズとしては珍しいものとなっている。

 ステージでのプレイでは、銃とともにナイフなども駆使して突き進んでいた。クリスは主人公の中でも肉体を使った近接戦闘が多くなっているという。なお、アクションも従来作と比べて大幅に変化している。前作は立ち止まって銃を構えて撃っていたが、今作では移動しながらの狙撃も可能となっている。その他、走って移動をしている最中は、自動的に障害物を乗り越えてくれるという。

▲混乱の中を進んでいくクリスたち。そこに仮面をつけたジュアヴォの集団が襲いかかり、対応を余儀なくされてしまう。

 また、今作は“ジュアヴォ”と呼ばれる新たな敵が登場している。この敵は、攻撃を加えても再生をしてしまうのが特徴で、みな仮面をかぶっているという異様な風貌(ふうぼう)だ。攻撃を加えて、その部位が再生した後はそれまでと異なる攻撃を仕掛けてくる。ゾンビともまた違う、この新たな敵とどう戦っていくのかが見ものである。

 なお、小林エグゼグティブプロデューサーによると、今作は「ホラーエンターテイメントとして作品を描いている」という。3人の主人公それぞれに異なるホラーを描くことで、さまざまな方面によるホラーを演出しているというわけだ。具体的に言うと、クリスには集団の中で徐々に仲間が少なくなっていく恐怖を、レオンには探索をする中での恐怖を、ジェイクには謎のクリーチャーに追われる恐怖を表現しているという。

 その他に注目したいのは、サードトレーラーで登場したエイダ・ウォンだ。トレーラーの中ではネオアンブレラと呼ばれていた彼女が、レオンらとどうかかわっていくのか? これからの続報に期待したい。

▲エイダがどのように物語にかかわっていくのか。今後の展開に注目だ。

■異なる主人公が物語で交わる! 最大4人での協力プレイもできる“クロスオーバー”

 主人公が複数人いる今作ならではの機能として“クロスオーバー”が紹介された。これは、物語の中で異なる主人公が出会い、交わることを表している。ストーリー上として出会うだけでなく、ゲームプレイも交わるのが特徴だ。会場での実機プレイでは、レオンとヘレナ、ジェイクとシェリーの4人が出会う際のムービーシーン、そしてその場に襲い掛かるクリーチャーのスタナックとの戦いが行われた。

▲異なる主人公であるレオンとジェイクによる共闘が始まる。この後、寸断された4人はそれぞれ異なるパートナーとともに合流を目指して戦う。

 この時、通常は2人による協力プレイが最大4人での協力プレイに変化する。それだけでなく、パートナーをそれぞれ入れ替えて戦うといった状況も生まれてくる。このように1つの主人公のストーリーだけにとらわれないのが、クロスオーバーの特徴であり、今作の魅力となっている。

 この他、初回特典やイーカプコン限定特典、体験版の情報などが紹介された。詳細は下記の画像を参照してほしい。

▲数量限定となるダウンロードコンテンツ。マーセナリーズモードで使用できるマップなどが付属する。▲イーカプコン限定特典のタブレットケースのカバー。▲これはレオンのデザインのもの。
▲『ドラゴンズドグマ』購入者への特典として用意される本作の体験版。Xbox 360版は7月3日よりダウンロードできる。▲ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで行われるイベント“ハロウィーン・ホラー・ナイト×バイオハザード。
▲渋谷パルコで開催される“バイオハザード カフェ&グリル S.T.A.R.S.”。▲初台の玉井病院スタジオで開催されるリアル脱出ゲーム“ある廃病院からの脱出”。

■「まだまだ隠している大ネタがあります!」(平林さん)

 ステージでの紹介を終えたばかりの小林エグゼグティブプロデューサーと、平林プロデューサーのお2人に、本作についてコメントをいただいたので、それをお伝えする。

――今回のステージで初公開となる情報などもいくつかありましたが、お客さんの手ごたえとしてはいかがでしたか?

小林さん(以下、敬称略):とにかく日本初となるプレイアブルでの紹介で、お客さんもたくさん来てくれたのが非常にうれしかったですね。初日としては一安心でした。

平林さん(以下、敬称略):非常に興奮しているというひと言につきますね。裏でもお客さんが楽しそうにプレイしている姿が伝わってきました。また、“クロスオーバー”という新しい要素も、これからよりお伝えできる準備ができてきたので、もっともっと期待しておいてもらえたらと思います。まだ隠している大ネタもありますからね!

小林:あとは、4人での協力プレイをこうやって実際に見せられたのはよかったなと思いました。誌面やWebではどうしても伝わりにくい部分でもありますので……。

平林:また、実機でのプレイは、今日はランシャンでのクリスのプレイを見ていただきましたが、明日はレオンのステージをお見せいたしますよ。ぜひ、明日ご来場ください。

――本作でしか味わえない魅力という部分を教えていただけますか?

小林:今回はやはり主人公が多いということと、それぞれのストーリーがゲームプレイの部分まで含めて絡んでいくというのが、他のゲームにはない魅力かなと思います。

平林:ストーリーの部分で、シリーズの2大看板ともいえるクリスとレオンがどう絡んでいくか、というのは注目ですが、さらにそこにジェイクという新キャラクターが混ざることでどういう化学反応を起こしていくか、彼らがドラマチックに交錯していくさまが見どころかなと思います。

小林:先ほどのシーンの中で、ジェイクがレオンに突っかかっていくところをシェリーが止めるという場面がありましたよね。私はあれが結構感動的だと思うんですよね。お互い古くから知っている仲ではあるけれども、それをジェイクが守る、といったような……。そういった、セリフじゃなくてしぐさなどで表現しているというところに、シリーズのファンが喜んでくれればいいなと思いますね。

平林:そういう細かな機微みたなところが、たくさん入っているんですよ。

――最後に読者に向けてメッセージをお願いいたします。

平林:アクションの部分については、これまでも多くお伝えしてきていますが、やはり『バイオハザード6』という作品は、“ホラー”という題材のもとで成り立つドラマチックな展開も特徴ですので、ホラー好きの方にも、ハリウッド映画のようなアクションが好きな方にも両方楽しんでもらえる作品であると思っています。ご期待ください!

小林:本作はシリーズ6作目ということで、これまでのシリーズも遊んでもらえるとより楽しめると思います。先日『バイオハザード クロニクル HD』も発売されましたし、これらのシリーズを堪能していただいて、10月の発売を待っていただければと思います。よろしくお願いいたします。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『バイオハザード6 PREMIUM EDITION』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2012年10月4日
■希望小売価格:105,000円(税込)
※イーカプコン専売

関連サイト