2012年7月13日(金)
主人公の少年が使うプロフェッサーQの発明品“IDSデバイス”とは、次元切り替え装置(Inter Dimensional Shift Device)のことで、限定的ではありますが、一部屋程度の広さの次元を切り替えることができます。最初のうちは、部屋の仕掛けが作動して自動的に次元が切り替わりますが、ゲームを進めていきIDSデバイスを手に入れたあとは、思い通りのタイミングで次元を切り替えられるようになります。
▲IDSデバイスを起動するのに必要なバッテリーを探し出して、部屋に置いてある装置にはめ込むと、付近の空間の次元を切り替えられるようになります。 |
さて、次元を切り替えるといったい何が起きるのか? それが本作のゲームシステムの基礎となる部分ですので、ここでその効果をしっかりと覚えておきましょう。
切り替えられる次元には“ふわふわ”、“おもおも”、“のろのろ”、“さかさま”の4つがあり、通常の次元を合わせると5つの次元が存在することになります。次元を切り替えると、物体の重さや硬さ、時間の進み具合や重力の方向が変化するのですが、IDSデバイスを持っている少年自身は、その影響を受けません。なので、例えば次元を切り替えて重いものを軽くすれば、少年の腕力でも軽々と運ぶことができてしまうのです。
ここまで理解できたなら、あとはもう大体わかりますよね。そう、次元を切り替えることで変化する“物体”をうまく動かして、足場を作ったり、スイッチを動かしたり、時にはジャマな物を壊したりしながら先へと進んでいくのです! それでは、それぞれの次元について、詳しく解説していきましょう。
ふわふわ次元にすると、空間が全体的に白っぽくなります。周囲の物体の質量が10分の1になって、普段は重くて持ち上げられない金庫やソファーを運べたり、放り投げたりすることができます。あまりにも軽すぎて、ファンが回っているなど風が吹いているところでは吹き飛んでしまいます。また、軽くなると同時に柔らかくもなるので、ガラスなどの壊れやすい物の上にも置けるようになります。
おもおも次元では、研究所内の内装や物体がまるで金属のように変化します。物体の質量が10倍になり硬度も上がるので、ダンボールなどの軽い物体でも、強化ガラスを突き破ったり、質量感知型のスイッチを押し込んだりすることができるようになります。また、おもおも次元で硬質化した物体は、触れたら危険なレーザー光線すら通さなくなります。
のろのろ次元に切り替えると、まるで昔のフィルム映画を見ているかのように景色がぼやけます。その間、周りの物体はすごくゆっくりと動くようになり、高速で飛んできた物体をキャッチしたり、すごい速度で移動する物体に飛び乗ったりすることができます。高速回転する巨大なファンも、のろのろ次元でならファンの間を通り抜けることだってできるのです。
さかさま次元では、周囲が緑色になり、物体にかかる重力の向きが逆になります。この次元にしたとたん、物体は天井に向かって落ちていくので、物体の上に乗ってさかさま次元に切り替えれば、高い場所に移動することも簡単にできます。また、通常の次元とさかさま次元をタイミングよく変え続けることで、物体を空中に浮かんだ状態にすることも可能です。
謎解きは、1つの次元で解決できるほど簡単ではありません。時には、複数の次元を瞬時に切り替えながら道を作っていく必要があります。例えば、部屋には金庫があり、先に進む道がレーザー光線でふさがれている状況があったとしましょう。
そんな時は、まずふわふわ次元で金庫を軽くして持ち上げ、レーザー光線に向かって放り投げます。このままでは、柔らかくなった金庫はレーザー光線で焼き尽くされることでしょう。しかし、その前におもおも次元に切り替えれば! 物体の慣性は変化しないので、硬質化したそのままレーザー光線をさえぎる位置にまで飛んでいきます。これで、先に進むことができることができるようになるわけです。
上の例は、物体を投げる位置と次元を切り替えるタイミングを合わせるだけの簡単なアクションですが、ゲームを先に進めていくに連れて、もっと複数の次元、もっとシビアなアクションを組み合わる場面も出てきます。
『クウォンタム コナンドラム』は、操作自体はすごくシンプルで、ルールも比較的簡単です。それだけに、用意された謎解きや仕掛けの巧妙さが光るゲーム内容となってます。アクションパズルというジャンルではありますが、じっくり考える余裕があり、失敗しても少し手前からすぐにやり直すことができるので、アクションが苦手の人にもオススメできるゲームです。謎解きの答えが“ピコン!”とひらめいた時の、心地よい脳の刺激を感じたい人はぜひ遊んでみてください!(コジ)
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