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2012年7月18日(水)

シオカンヘイムの画面写真もお披露目! 『テイルズウィーバー』大型アップデートに関して開発者にインタビュー!

文:斎藤ゆうすけ

 ネクソンが運営するPC用オンラインRPG『テイルズウィーバー』の大型アップデート実施にあたって、開発スタッフにインタビューを行った。

 『テイルズウィーバー』は、 韓国の小説『ルーンの子供たち CHILDREN OF THE RUNE』(作:チョン・ミンヒ)を原作とするファンタジーMMORPG。魅力的な登場人物たちの中から、自分が操作するキャラクターを選び、ストーリー性に富んだクエストをクリアしていく独特のスタイルにより、多くのファンから指示を集めている。

 今回のアップデートでは7月~8月にかけて、新マップ“巨人要塞シオカンヘイム”、属性システム、3次スキル、レベル260武器の実装と、レベルキャップの開放を実施。さらに9月~10月には“巨人要塞シオカンヘイム”の追加要素、そしてルーンマスターシステムが実装される。

 気になるアップデート内容と、6月30日のファン感謝祭で発表されたエピソード3の制作発表について、『テイルズウィーバー』の開発会社NEXTORIC社のシム・ギフンさん、ク・チャンヘさん、イ・スンボさん、そして運営を担当するネクソンの嶋村昭彦さんに詳しいお話を伺った。

『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』
▲NEXTORIC開発2室 室長のシムさん(写真左)と、同じくグラフィックチーム チーム長のクさん(写真右)。※インタビュー中は敬称略。▲ネクソン ゲーム運用チームの嶋村さん(写真左)とNEXTORIC社『テイルズウィーバー』開発チーム・企画パート長のイさん(写真右)。※インタビュー中は敬称略。

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■属性システムと3次スキルで広がる戦略性■

――今回発表されたアップデートについて簡単に説明してください。

『テイルズウィーバー』

シム:昨年夏のアップデートで高レベル向けに“サンスルリア”という地域を実装しましたが、実装から1年近くが経過したため、一部の高レベルプレイヤーはすでにコンテンツを消化し尽くしている状態なんです。

 そこで、高レベルプレイヤー向けに新マップの“巨人要塞シオカンヘイム”と、それに伴うクエストやダンジョンを追加することで、新たな目的を提示することになりました。他にも高レベルプレイヤーに更なる楽しみを提供するために、レベルキャップの開放、レベル260武器の実装なども行います。

嶋村:『テイルズウィーバー』は今年で8年目を迎えるゲームなのですが、これまでレベルの上限は255でした。上限レベルが265まで引き上げることで、高レベルプレイヤーはさらなる高みを目指して、キャラクターを育成できるようになります。

 さらに今回は、サービス初期から企画していた属性システムや、バトルの戦略性が広がる3次スキル、複数のキャラクターを育成しているプレイヤーをサポートするルーンマスターシステムなども実装させていただきます。

 これらの新システム――特にルーンマスターシステムは、キャラクター育成を支援するシステムですので、今までよりも早く高レベルに達することができるようになるはずです。新たに実装するシステムを使ってキャラクターを育成し、高レベルプレイヤー向けに実装する新要素を楽しんでいただけるとうれしいですね。

『テイルズウィーバー』
▲スキルウィンドウなどの一部UIも変更される。

――属性については、かなり初期からウインドウに表示されていましたが、具体的にどのようなシステムとして実装されるのでしょうか?

:属性ごとに設定された数値(属性値)によって、敵に与えるダメージや敵からの受けるダメージが変化します。属性は火・水・風・土・雷・光・闇・無の8種類がありまして、属性が付与されたアイテムを装備することで属性値が変化します。

 またスキルの大半には属性が設定されており、例えば火属性のファイヤーアローで攻撃する場合、プレイヤーの火属性値が100でモンスターの火属性値が70だったら、基本ダメージに属性値差の追加ダメージをプラスしたダメージを与えることができるわけです。ダメージの計算式は“基本ダメージ×属性値の差に該当する倍率”なので、プレイヤーの属性値がモンスターの属性値より低い場合は、基本ダメージ以下のダメージしか与えられないこともあります。

 このシステムの実装により、 自分の属性値と相手の属性値、スキルに設定されている属性をきちんと把握していれば、相手に大ダメージを与えられるようになります。これまで攻略が困難だったボスとの戦闘も、弱点属性や耐性のある属性を使えば有利に進めらますので、積極的にこのシステムを活用してください。

嶋村:属性システムはプレイヤー同士の戦闘(PvP)にも影響しますので、モンスターとの戦闘はもちろん、PvPの戦略性もアップします。

『テイルズウィーバー』
▲一気に8種類もの属性を使い分ける必要が出てくるので、これまでとはまったく違う戦いになるはずだ。

――新たに実装される3次スキルについてもご紹介いただけますでしょうか?

: 3次スキルは、通常攻撃やコンボを繋げて専用のゲージを溜め、ゲージを消費することで使用することができる必殺技のようなスキルです。

 約20種類あるスキルの中から、任意のスキルを最大2個まで習得できます。スキルの習得はレベル150から可能ですが、中にはレベル255以上でも入手困難なスキルが存在します。派手なスキルがそろっていますので、このスキルを使うことで、より迫力のあるバトルが楽しめるようになります。

『テイルズウィーバー』
▲3次スキルはタブの“Special”でチェックできる。

■複数キャラの育成をサポートするルーンマスターシステム■

――ルーンマスターシステムは複数のキャラクターを育成しているプレイヤーをサポートするシステムとのことですが、どのようなシステムなのでしょうか?

シム:ご存じのように『テイルズウィーバー』はキャラクター性やストーリー性の強いゲームですので、ほとんどのプレイヤーは複数のキャラクターを育成されていることと思います。

 しかし、複数のキャラクターを何回も繰り返し育成するのは大変ですので、プレイヤーの中には新たなキャラクターを一から育成するのは退屈だと感じている方もいらっしゃるハズです。

 新たに実装するルーンマスターシステムでは、複数のキャラクターを育成すると、プレイヤーのID(テイルズID)ごとに設定されたルーンマスターレベルが上昇するようになります。これによりプレイヤー1人ずつにIDごとに占有フィールドが与えられ、ルーンマスターレベルに応じてキャラクター育成に便利なアイテムをもらえたり、専用スキルが習得できたり、倉庫の共有が行えるようになります。

 これにより、新たなキャラクターの育成がこれまでより容易になりますので、これを機会に育成するキャラクターを増やしていただけたらと思います。

嶋村:ルーンマスターに与えられる占有フィールドでは、さまざま種子をフィールドに植えて育成し、実った果実などを収穫することもできます。必要な素材集めなどに活用してください。

『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』
▲各プレイヤーに与えられる占有マップ。ここを使えば新キャラ育成もラクチンのはず!

→次のページでは、新マップ“巨人要塞シオカンヘイム”の詳細を聞く!(2ページ目へ)

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データ

▼『テイルズウィーバー』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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