ARプレイカードとPS Vitaが生み出す新たな遊び！ 3つのゲームを無料で楽しめる“ARプレイ”を体験

文：kbj

■海の次は『Fireworks』で花火を堪能

　夏の夜空を彩る、色とりどりの花火。まあ、人ごみが苦手だし、首が疲れるのでテレビで見る専門ですが、鮮やかな色と音の演出は、爽快な気分にさせてくれますよね。ひゃっほーい、夏気分を満喫できるぜ（2度目）。

　というわけで、次は『Fireworks』に挑戦。3枚のARプレイカードを並べると、建物が登場。そこから上がる火の玉をタッチすることで、花火が炸裂します。最適なタイミングでタップすると、高得点になります。

　タイミングを図る目安は、火の玉の周りにあるアイコンか、音です。アイコンが直感的にわかりやすいのですが、テレビで見るような理想的なタイミングだと感じるところでタップしても、意外となんとかなります。ただ、タップするタイミングは花火の種類によって違うので、過信は禁物。

　このゲームはなんというか、心地いいんですよ。自分がタップしたタイミングで花火がパーンと広がって、すぅーと消えていく。また次の花火が上がり、そしてパーンと弾ける。直接花火に触れるというのも、自分が介入している感じがあってすごく気持ちよく感じました。一部、花火の軌道が複雑でタイミングを取るのが難しい種類もあるのですが、いらついた気持ちを静めたり、ちょっと爽快な気持ちにさせてくれたりする、心地のいいゲームだと感じました。

■夏はサッカーシーズンということで『TABLE PLAY SOCCER』もプレイ！

　3つ目は、フィールドに設置されたフィギュアを使ったサッカーをプレイする『TABLE PLAY SOCCER』。このゲームは、ARプレイカードをすべて使い、フィールドとスタジアムを再現します。

　まず最初に、1、2、3のカードを配置してフィールドを設定します。セットする位置によってフィールドの大きさが変化するのですが、あまり大きすぎるとカメラに収めるのが大変になります。4と5でフィールドの横に客席が立ち、6の位置にスコアボードが立てば、目の前にサッカーグラウンドの完成です。

　ゲーム的には、長い棒で選手を動かしてシュートするようなアナログなサッカーゲームに近いと感じました。画面をタッチして選手を移動させ、フリックすればパスやシュートが発動。4回操作するか一定時間が経過すると、相手につめ寄られてボールを奪ってしまうので、スピード感が重要になってきます。

　選手の数はフィールド上に6人しかいない分、操作に集中できます。走り込ませたスペースにボールを出したり、前が開いていれば狙っていったりして、ゴールにボールを突き刺しましょう。

　相手が激しくチェックにくるわけではないので、落ち着いてやれるのですが、時間を意識しないと制限時間が過ぎてしまうので、落ち着いて急ぐのがポイントです。慣れるまではパスやシュートの操作に戸惑うのですが、ボールをテンポよく回せるようになると、気持ちいいです。

■“ARプレイ”が持つ可能性

　3つのゲームは、どれも気軽に遊べるもので、ゲームシステムもそこまで難しいものではないと思いました。その一方でいいスコアを狙おうとすると、高度なテクニックが必要になるという一面もあります。無料ソフトなのでおかしな日本語になりますが、「価格以上の価値・楽しみがある」と感じました。言葉は悪いのですが「タダなのに、楽しいな」と。

　また、対応ソフトが後日配信されれば、ARプレイカードを使った別の遊びが生まれることになります。今回のソフトがあまり楽しめなかった人も、次の配信ゲームをプレイしてみればマッチするかもしれないですし、今回楽しめた人はARプレイカードを取っておけば、次の配信時にも遊ぶこともできます。

　海外では、今回の3つ以外にも新たなソフトが配信されているので、それも楽しみですね。カードを使う分、アイデアを出すのに苦労するシリーズかもしれませんが、個人的には新たなソフトに期待したいです（『Fireworks』をなんとなくダラダラとプレイするのが好きなkbj）。

(C)2012 Sony Computer Entertainment Inc.
(C)2012 Sony Computer Entertainment Europe.

データ

関連サイト

• “ARプレイ”特設サイト